【お酒】11.越後杜氏 本醸造 生酒 300ml

金鵄盃酒造株式会社 新潟県五泉市村松甲1836 アルコール分15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合65% 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 涼しくなってきたかと思ったら、また猛暑に戻ってしまいました。 ツクツクボウシも一旦退却し、ミンミンゼミが復活しています。 こんな暑い日だからこそ、冷酒をいただこうと思います。 このお酒、生貯蔵酒かと思っていたのですが(ただの思い込み。ちゃんと確認していないだけ!)、実は一切火入れしていない、本当の生酒でした。 仕事で出かけた際に寄り道したスーパーで買ったのですが(サボってんじゃねぇよ!)、家に着いて冷蔵庫に入れるときにはじめて生酒であることに気づきました。 ラベルには要冷蔵と書いてあります。 買ってから冷蔵庫に入れるまで約7時間、常温で放置したのですが、大丈夫かどうか心配になりました。 私は、生酒はみな、まだ酵母が活性化されていると思っていました。 しかし、酵素を取り除くフィルターを通すことによって、酵素の活性化を抑えつつ生酒の風味を残す方法があるようです(※1)。 このお酒、まるでおいしい湧き水を飲んだときのように、スーッとのどに入っていきます。 こういうお酒を“淡麗”というのでしょうか。 生酒のフレッシュな香りもありますが、それほど強くはなく、自然でやさしい香りです。 一方、アルコールの香りは感じませんし、酸味もありません。 うまみと…

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越後湯沢駅は夢の駅

十日町からの帰路、越後湯沢駅で途中下車しました。 この越後湯沢駅は、私にとっては、まさに夢の駅です。 駅に併設されている「ぽんしゅ館」では、お菓子やお漬物、珍味やアイスなど、さまざまなおみやげ物が売られていますが、そのほとんどが試食し放題なのです。 ケーキなんか、小さくカットされたものが大皿に山もりにされていて、その横には「どうぞ遠慮せずに試食してください。」と書いてあります。 なくなれば、係りの人が次々と補充してくれます。 お漬物は、数十種類がテーブルの上に並べられており、その横にはお茶のサービスまであるのです。 試食しながら売り場を一周すれば、空いた小腹も満たされてしまいます。 ぽんしゅ館の中にある「唎き酒処 越乃室」では、有料ではあるものの、100種類以上の新潟のお酒を試飲することができます。 ずらりと並ぶ、自動販売機ならぬ“利き酒マシン”が、新潟の酒がいかに種類豊かであるかを教えてくれます。 まず、カウンターで500円を支払うと、専用メダル5枚とお猪口に引き換えてくれます。 次に、試飲したいお酒を選び、その利き酒マシンの下にお猪口を置きます。 そして、利き酒マシンにコイン1枚を投入し、ボタンを押せば、お猪口の中に一杯分のお酒が注がれます。 利き酒マシンの隣には、天然塩や藻塩、抹茶塩など、数十種類の塩が置かれています。塩は無料でいただけます。 塩を専用スプーンで親指の付け根にちょっと乗せて、それをなめながらお酒をいただくことができるの…

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【お酒】10.草津節 佳撰 日本酒カップ

浅間酒造株式会社 群馬県吾妻郡長野原向原1392-10(原文ママ) 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15.0度以上15.9度以下 180ml詰 (以上、フタの印刷事項より転記) 群馬県のアンテナショップで購入しました。 冷蔵庫で冷やして売られていました。 しかし普通酒ですし、それにしっかりと味わいたいので、ぬる燗でいただきます。 (これがいけなかったのかなぁ。) 色は、ほんのり黄色をしています。 平成25年6月製造ですし、冷蔵庫で管理されていたので、決して劣化による着色ではないと思います。 きっと、仕込みに使った麹菌(黄麹)に由来する、天然の色でしょう。 不必要な活性炭濾過による脱色を避けていらっしゃるのでしょうか。 ちょっと色がついていると、なんか美味しそうな気がするのは、私だけでしょうか。 (見た目で判断するな!) (早く感想を書け!) 一口いただくと、かなり強い甘みを感じます。 水あめのような、あるいはさとうきびをかじったときのような甘さです。 アルコールの香りも、うまみも、甘さで抑えられてしまっていてわかりませんでした。 甘口がお好きな方は、ぜひともお試しください。 私は……………、半分も飲めませんでした。 戦後から高度成長期にかけては、こういう甘口のお酒がけっこうあったのではないでしょうか。 もしかしたら、その味をそのまま継承なさっているのかもしれません。

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【お酒】9.鶴齢 本醸造 カクレイ

青木酒造株式会社 新潟県南魚沼市塩沢1214 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合 62% アルコール分15度以上16度未満 180ml詰 (以上、フタに貼られたラベルより転記) 昼間は日差しが強くて暑いのですが、夕方になると涼しい風が吹くようになりました。 セミの声も、ミ~ンミンからからツクツクボ~シに変わりつつあります。 今宵もぬる燗でいただきます。 一口いただくと、スッキリした甘みと、ほのかな酸味とを感じました。 酸味は乳酸由来のものでしょうか。 アルコールの香りもありますが、それほど強くありません。 うまみも濃すぎずにほんのり感じられます。 甘み、酸味、うまみと、アルコールの香りとのバランスがちょうどよい塩梅で整えられています。 なお、吟醸香は感じませんでした。 お酒だけをいただいてもおいしいと思います。 ぬる燗でいただきましたが、たぶん冷やでも十分にいけると思います。 本醸造を名乗るにふさわしい、味の調和がとれた、上品な淡麗“旨”辛口のお酒でした。 こういうカップ酒に出会うと、この蔵元さんのお酒をもっといろいろと飲んでみたくなってきます。

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【お酒】8.松乃井 カップ・マツノヰ

株式会社松乃井酒造場 新潟県十日町市上野甲50-1 アルコール分/15度 原材料名/米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール (以上、カップの印刷事項より転記) 急に涼しくなって、エアコンをつけなくてもすごせるようになりました。 日がたつにつれて、ますます燗酒が美味しくなってくることでしょう。 ということで、ぬる燗でいただきます。 一口いただくと、まず、アルコールの辛さがガツンと来ます。 この時点では、けっこう辛口です。 一方で、うまみもかなり濃いようですし、かすかに甘みも感じますが、辛さに負けてしまっています。 ところが、このお酒、料理といっしょにいただいたら、濃醇なうまみが辛さを抑えて前へ出てきました。 うまみとともに、甘みも強くなりました。 辛いお酒から、濃醇旨口のお酒に変わりました。 煮物や卵焼きといった、甘みのある料理に合うようです。 食事をしながら、ちびりちびりといただくのがよいと思います。

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休肝日について

体のことを考えて、というよりはむしろ、 “オレは酒におぼれていないぞ!” “自分の意思で飲まないことだってできるんだぜ!” ということを自分で確認して満足するために、休肝日を設けています。 ところで、休肝日については、一週間に2日程度設けたほうがよいという意見が多いようです。 しかし、その2日の設け方については、おおむね2つの説があるようです。 ひとつは、連続して2日間飲まないほうがよいという説(※1) もうひとつは、二、三日続けて飲んだら1日休むべきという説(※2) いったい、どちらが正しいのでしょうか? 私は先週まで前者の方法で休肝日を設けていました。 しかし、2日連続で酒を飲まない日を設けると、1日目はそれほど飲みたいとは思わないのですが、2日目に無性に飲みなくなってしまい、精神衛生上よろしくないような気がしてきました。 そこで、今週から、後者の方法で休肝日を設けることに変更します。 (ただ飲みたいだけじゃねぇか!) (※1)月桂冠Websiteなど (※2)公益財団法人アルコール健康医学協会Websiteなど

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【お酒】7.土佐鶴 酔って候 純米カップ

土佐鶴酒造株式会社 高知県安田町1586 アルコール分:15度 内容量:180ml 原材料名:米、米麹 精米歩合:68% (以上、フタより転記) 辛いっ、辛すぎる!(風は語りかけませんが…) 甘みや酸味はまったく感じません。 アルコールの刺激も感じません。 お酒の味そのものが辛口なのでしょう。 しかし、料理といっしょにいただくと、お酒のうまみを感じ、それが料理の味をひきたたせてくれて、けっこういけることがわかりました。 煮物にも、お肉にも、そして酢の物にもよく合いました。 酒の味自体を楽しむというよりも、食中酒として楽しむお酒なのでしょう。 でも、それが日本のお酒の本来の楽しみ方なのかもしれません。 2020/04/17 また飲んでみました。

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十日町へ行きました

新潟県の中越の街、十日町へ行きました。 十日町市の中心地です。 生憎の雨でしたが、駅前商店街の歩道には屋根が付いているので濡れずに歩くことができます。 豪雪地帯ですから、この屋根の本来の目的は、おそらく雪よけなのではないかと思います。 お昼に、地元のおそば屋さんで、そばをいただきました。 そばは、フノリという海藻をつなぎに使った“へぎそば”です。 ふつうのそばよりも表面が滑らかで、つるつるしています。 そばの薬味は、きざみねぎと和からしです。 お店の方によれば、十日町では、わさびではなく和からしでそばをいただくのが一般的なのだそうです。 そばと一緒に、野菜の天ぷらをいただきました。 ナスもピーマンも玉ねぎも、味が濃くてとてもおいしかった。 みな地元でとれたものだそうです。 十日町に来ると、必ず寄る神社があります。 十二社神社 山の上にある社殿へは、この階段を上っていきます。 ひっそりとした森の中に、赤い屋根の社殿が立っています。 この静かな雰囲気が大好きです。 木の枝の間からは、十日町の街を見下ろすことができます。 かつて何度か訪れた際には管理の方がいたのですが、今日はいらっしゃらないようで、社殿の扉は閉められていました。 静かにお参りして、帰りました。 十日町は、明日からお祭りだそうです。 きっとにぎわうことでしょう。 しかし、私は、静かなときに行くことが出来てよかった…

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【お酒】6.カップ 中乗さん

株式会社中善酒造店 長野県木曽郡木曽町福島5990 180ml詰 アルコール分 15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米) 醸造アルコール (以上、カップの印刷事項より転記) 木曽福島にある蔵元のお酒です。 ぬる燗でいただきます。 一口いただくと、まず先に、いささか強めのアルコールの香りが広がります。 ほどよいうまみと、ひかえめながら甘みもあるのですが、アルコールの香りに負けています。 お酒の香りもかすかに感じますが、やはり目立つのはアルコールの香りです。 もしかしたら、アルコールの添加量がいささか多いのかもしれません。 以前、この会社の上撰酒を飲んだことがあるのですが、もっとうまみと甘みが強かったような気がします。 「中乗さん」の名前の由来については、中善酒造店さんのWebsiteに詳しく書かれています。 その中乗さんが歌われている民謡”木曽節”の一節が、カップに記載されています。

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【お酒】5.豊祝カップ 上撰

奈良豊澤酒造株式会社醸 奈良市今市町405 原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール アルコール分 15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) ワンカップ大関を彷彿させるラベルのお酒です。 駅の売店で購入したときはつめたく冷やされていましたが、冷やすのを忘れてしまいました。 今日はぬる燗でいただきました。 一口いただくと、まず先に甘みを感じました。 糖類添加の三増酒のような甘ったるさではなく、料理の味を邪魔しないやわらかい甘みです。 うまみもけっこう濃いようです。 アルコールの香りもありますが、甘みとうまみで抑えられています。 酸味はほんのり感じる程度です。 吟醸香のような香りはありません。 そういえば、このお酒、月桂冠上撰カップの味に似ていると思います。 月桂冠の、甘みとうまみを強くしたような味です。 月桂冠といえば、“融米造り”という造り方を開発した会社です(※1)。 これはあくまでも推測ですが、味が似ていることと、糖類無添加の普通酒なのに甘みとうまみが濃いことから、ひょっとしてこの酒も融米造りなのでしょうか?。 なお、融米造りについては、文献に以下のような記載がありました。 「米を精米し、洗って水を含ませたあと、(蒸さずに)仕込み水とともにミキサーで細かく磨砕して乳白色の液体にします。そこにデンプンを分解する耐熱性の酵素を加えて、100度前後の蒸気で熱します。そうすると約10分で米のデンプンが液化。そして液を冷却…

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