【お酒】30.丸眞正宗 マルカップ

小山酒造株式会社 東京都北区岩淵町26-10 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 精米歩合 70% アルコール分 15度 (以上、カップの印刷事項より転記) 東京23区内にある唯一の造り酒屋さんのお酒です。 小山宙丸 早稲田大学第13代総長の生家でもあります。 明治時代に、さいたま市の指扇にある㈱小山本家(世界鷹グループ)から独立して、赤羽岩淵にて創業したそうです。“丸眞正宗”の名は、その独立の際に「“まるまる本物”という意をこめて命名した」とのことです(※1)。 その本物を、今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りが強めです。添加量が多いのでしょうか。 しかし、うまみと甘みはしっかりしています。 酸味も強めです。 アルコールの香りと酸味とで、辛口に仕上がっています。 その一方で、うまみと甘みもちゃんと主張しています。 濃醇辛口の、おいしいお酒でした。 普通酒のカップ酒をここまでおいしく造るということは、きっと特定名称酒もおいしいことでしょう。 いずれいただいてみたいと思います。 (※1)小山織『酒蔵の四季 東京・小山酒造の暮らし』p.15 ☆★☆★☆★☆★☆★ 2018/02/28 小山酒造さん最後の営業日に、また飲んでみました。

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【お酒】29.朝日山カップ

朝日酒造株式会社 新潟県長岡市朝日880-1 アルコール分:15度 原材料名:米・米こうじ・醸造アルコール(新潟県産米100%使用) (以上、フタより転記) あの有名な「久保田」を造っている蔵元のカップ酒です。 バブル経済のころから20世紀末にかけてはかなり人気があったように思いますが、最近はどうなのでしょうか。 高いお酒がおいしいのは、そりゃ当たり前のことです。 こういう普通酒の、しかもカップ酒で出すようなお酒がおいしいかどうかで、その蔵元の実力が試されるのではないかと、私は(根拠もなく勝手に)そう思っております。 今日もぬる燗でいただきます。 最初に酸味を感じました。 辛くもなく、すっぱくもない、爽快なほどよい酸味です。 うまみはひかえめです。 甘みはかすかに感じます。 アルコールの香りはそれほど立っていません。 うまみと甘みを抑えて、酸味を際立ててある、淡麗辛口のお酒でした。 食事といっしょにいただくと、料理の味を引き立たせてくれます。 毎日いただいても飲み飽きないお酒だと思います。 しかし、私としては、もう少しうまみがあったほうが、よりいっそうおいしくなるのではないかと思いました。

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【お酒】28.秘幻 本醸造酒(純米ブレンド) 180ml

浅間酒造株式会社 群馬県吾妻郡長野原町大字長野原字向原1392-10 精米歩合60% アルコール分14度以上15度未満 原材料名:米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール 180ml詰 このお酒ですが、以前飲んだ超甘のお酒と同じメーカのものでした。 ちょっと心配ですが、今日もぬる燗でいただきます。 いやぁ、酸味がとても強いです。 すっぱくはありませんが、とても辛いです。 燗付けてアルコールの香りが立ってきただけに、余計ぴりぴりとした刺激を感じます。 うまみと甘みは一応あるようなのですが、とても薄めでぼやけた感じです。 かなり辛口なのですが、淡麗にしたいのか、濃醇にしたいのか、よくわかりません。 もしかしたら、つめたく冷やしていただいたほうが、辛さが抑えられてよかったのかもしれません。

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【お酒】27.純米酒 ずZOOっと旭山

高砂酒造株式会社 北海道旭川市宮下通17丁目 原材料名 米・米麹(原材料米はすべて北海道産) アルコール分 14度以上15度未満 精米歩合60% 180ml (以上、フタより転記) カップの絵は旭山動物園の動物でしょうか、カップ全体にプリントしてあります。 3枚の写真は、一つのカップを3方向から撮影したものです。 私は、北海道のお酒をいただくのははじめてです。 どんな味がするのか楽しみです。 今日もぬる燗でいただきます。 酸味が強いですね。 アルコールの香りはあまりしませんが、酸味が辛さを生じさせています。 うまみと甘みは控えめですので、かなり辛口に仕上がっています。 クセがないので、食事の際にいただくにはちょうど良いお酒だと思います。

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【お酒】26.ちばの地酒 通酒 カップ

醸造元 株式会社飯沼本家 千葉県印旛郡酒々井町馬橋106番地 発売元 千葉県酒類販売株式会社 千葉県千葉市中央区要町5番7号 原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール アルコール分15.0度以上16.0度未満 180ml詰 (以上、フタとラベルとから転記) このお酒ですが、醸造元のオリジナル商品ではなく、発売元である千葉県酒類販売株式会社が企画立案したもののようです。 この会社ですが、Website上の会社沿革を見ると、もともと戦時中の酒類配給統制会社として発足したとのこと。 今では、お酒のほか、合成清酒も企画販売しているようです。 酒類統制の必要性のかけらもない今日までそのような会社が生き残っているということは、何か別の、凡人では到底理解し難い必要性がきっとあるのでしょう。 邪推はこのくらいにして、せっかく購入したのですから、心していただきます。 今日もぬる燗でいただきます。 フタを開けた途端に、強いアルコールの香りが漂ってきました。 かなり強い香りでした。 ぬる燗にすると、アルコールの香りがさらに強くなりました。 甘みやうまみもあるようですが、アルコールの香りに負けてしまっています。 アルコールの香りの強い、辛口のお酒でした。 飯沼本家さんの普通酒である「甲子正宗」は、もっとまろやかでおいしいお酒だっただけに、ちょっと残念です。 このお酒の醸造元である飯沼本家さんの酒蔵は、千葉県酒々井(しすい)町に…

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【お酒】25.神聖 純米大吟醸 氷温囲い 全量山田錦 300ml

株式会社山本本家 京都市伏見区上油掛町36-1 原材料名/米(国産)・米麹(国産米) 精米歩合/50% アルコール分/15度 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は休肝日ですので、先日いただいたお酒を紹介します。 伴淳の「いっぱいやっか」でおなじみの、伏見の酒「神聖」です。 (誰も知らねぇよ!) このお酒、3デシ瓶入りなのですが、これ一本でなんと1,365円もするのです。 なんとまあ、高いお酒だこと。 実は、ある御仁に買っていただきました。 もし私だったらね、きっと買いませんよ。1,365円あったら、四合瓶入りの結構いいお酒が買えてしまいますからね。 買ってくださった御仁には、お手手を合わせて心から感謝いたします。 その御仁曰く、 「酒屋の店員さんが、“つめたく冷やして、ワインのように飲んでください”と言っていた。」 とのこと。 そう言われても、私はいつもどおりちょっとお燗をつけてみたくなるところです。 しかし、値段が値段ですので、味を台無しにしてしまってはマズいと思い、おとなしく従いました。 一口いただくと、吟醸香がのどから鼻へふわーっと抜けていきます。 といっても、そんなに目立った香りではなく、上品でひかえめな香りです。 純米酒ですが、アルコールの香りは若干強めです。 酸味もありますので、アルコールと酸味とで辛口に仕上がっています。 また、お米由来のものでしょうか、うまみと甘みがあります。 雑味がなくて奥…

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【お酒】24.ひやおろし純米酒 豊国 720ml

豊国酒造合資会社 福島県会津坂下町字市中一番甲3554 アルコール度数 17度 原材料名 米、米麹 精米歩合 60% 原料米はすべて国産 720ml詰 (以上、ラベルより転記) 今月上旬に蔵見学をさせていただいた蔵元さんで購入させていただいたお酒です。 少し早いかと思いましたが、販売を始めたばかりということで、ひやおろしを選びました。 入手してから、ようやくいただくことができました。 このお酒、少し黄味がかっています。 蔵元さんのお話では、お米由来の色だそうです。 この色を見ただけで、おいしそうです。 ラベルには「要冷蔵」と書いてありました。 瓶詰め時の火入れをしていないからでしょうか。 冷蔵庫で保存していたので、まずは冷たいままでいただきます。 とてもまろやかで、深みのあるうまみが口の中に広がります。 これは、お米由来のうまみでしょうか。 それとともに、ちょうどよい酸味もあります。 甘みはほんのりと感じます。 うまみと酸味、そして甘みとが、バランスよく調和しています。 アルコール度数が17度と高めですが、アルコールの香りはほとんどしません。 純米酒を丁寧に造ると、アルコールの刺激のないまろやかなお酒になるのでしょうか。 一方で、吟醸香のような香りをほのかに感じます。 次に、ぬる燗にしてみました。 すると、アルコールの香りが立ってきて、若干辛口になりました。 それとともに、うまみも増加したようです。 さらに…

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【お酒】23.お福正宗 オフクカップ やまこしの郷

お福酒造株式会社 新潟県長岡市横枕町606 アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、カップの印刷事項より転記) 昨日いただいたお酒は、カップがきれいなお酒でした。 このお酒も、きれいな絵のカップに入っています。 今日もぬる燗でいただきます。 まず、口の中でうまみが広がります。 それとともに、やさしい甘みも感じます。 酸味もありますが、ちょうどよい酸味です。 アルコールの香りは控えめです。 うまみと甘み、酸味のバランスがちょうどよい、濃醇旨口のお酒でした。 普通酒にしては、おいしいお酒だと思います。 かつて、お酒には級別制度というものがありました。 これは、蔵元の申告に基づいて国がお酒を審査し、お酒を「特級」「一級」「二級」の三段階に格付けしてそれを称することを許可する代わりに、各級ごとに異なる税率を適用するというものでした。 しかし、この格付けは、格が上がると税率が高くなってしまうものでした。 しかも、格付けは蔵元の申告によってなされることを前提とし、かつ、国の審査に出品しない日本酒はすべて自動的に二級酒に分類されていました。 そのため、わざと国の審査に出さずに二級酒として販売しているお酒もあって、「地方の中小蔵の二級酒の酒質が、実際に飲んでみると大手の特級酒や一級酒に匹敵する、といった矛盾を生むことになった」そうです(※1)。 この級別制度はすでに廃止されてい…

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【お酒】《番外編》日本盛 大吟醸 エアホールドパウチ

日本盛株式会社KB 兵庫県西宮市用海町4番57号 アルコール分/15度以上16度未満 原材料名/米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール 精米歩合/50% 900ml (以上、パウチ本体の印刷事項より転記) この商品、5合入っていて、通常は980円です。 (大きさを比較するために、横に長者カップを置いてあります。) 大吟醸としては、破格の安さです。 大手蔵ならではのなせる業でしょうか。 しかも、この商品は半額提供の490円でした。 製造年月が2013年3月と半年前だからでしょう。 商品入れ替えのための処分品だったのかもしれません。 しかし、プラスチック製のパウチ容器ですので、光による劣化はないでしょうから、購入してみました。 甘みが際立っています。 けっして不自然な甘みではありません。 しかし、甘いお酒が苦手な私にはちょっとどうかと思います。 それでも、パウチには「淡麗辛口」と書いてあります。 私の味覚がおかしいのでしょうか。 吟醸香は、あまり感じませんでした。 ちょっと変わった香りというか、においがしましたが、これが吟醸香なのでしょうか。 私は、嗅覚もおかしいのでしょうか。 それとも、普段、比較的安価なお酒しかいただいていない私には、大吟醸の味や香りなど到底理解し得ないのでしょうか。 どうやら、私の勉強が足りないようです。 もっといろいろなお酒を飲んで経験を積まないと、このお酒の良さはわからないのでしょう。

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【お酒】22.長者盛 長者カップ

新潟銘醸株式会社 新潟県小千谷市東栄1丁目8番39号 原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール アルコール分15度 (以上、フタより転記) 錦鯉の絵がきれいです。 小千谷市は、長岡市などとともに錦鯉の産地なのだそうです。 お酒のおかげで、勉強になりました。 感謝の意味を込めて、今日もぬる燗でいただきます。 まず、アルコールの香りをつんと感じます。 それとともに、ほんのりとうまみを感じます。 甘みはひかえめで、うまみを引き立たせています。 アルコールの香りが強めです。 その反面、うまみと甘みが薄く感じます。 普通酒なので、仕方がないのかもしれません。 しかし、くどさがないので、食事にあわせるにはちょうどよいかもしれません。

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