【お酒】133.雪男 純米酒 カップ

青木酒造株式会社 新潟県南魚沼市塩沢1214 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米) アルコール分15度 精米歩合60% 180ml詰 (以上、フタより転記) 青木酒造さんのお酒は、かつて鶴齢の本醸造と、鶴齢の純米吟醸とをいただいております。 両方とも、おいしいお酒でした。 今日いただくのは、“雪男”という名前のお酒です。 青木酒造さんのWebsiteによれば、「純米酒らしい米の旨みを生かしながら後味はシャープで キリっと引きしまる辛口のお酒」と紹介されていますが、果たしてそのとおりでしょうか。 今日もぬる燗でいただきます。 一口いただくと、最初に酸味を感じます。 刺激やピリピリ感のない酸味ですが、かなりはっきりと感じます。 かといって、すっぱくはありません。 スッキリしていて、さわやかな感じです。 こういう酸味は、麹造りから丁寧にやらないと出ないのではないでしょうか。 うまみはかなり淡くて、ほんのりと感じる程度です。 角や雑味のない、澄んだうまみです。 しかし、もの足りなさはありません。 このうまみが、酸味を支えているようにも思いました。 甘みはほとんど感じないくらいです。 それでも、辛くは感じませんし、物足りなさも感じません。 このお酒は、さわやかな酸味を味わうお酒でしょう。 淡麗“旨”辛口の、おいしいお酒でした。

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【お酒】132.初孫 一徹生酛 純米酒 180ml

東北銘醸株式会社 山形県酒田市十里塚字村東山125番地の3 原材料名 米・米麹 国産米100%使用 アルコール分16度 精米歩合60% 180ml (以上、ラベルより転記) ビックカメラのポイントって、有効期限がありますよね。 2年以内(でしたっけ?)にあらたに商品を買わないと、失効していしまいます。 私もポイントカードを持っていて、ポイントがそこそこたまっているのですが、前回いつ商品を買ったか忘れてしまいました。 そこで、このあたりで一度商品を購入して、ポイントの有効期限をのばしておこうと思いました。 しかし、だからといって何か必要なものがあるかというと、とくにありませんでした。 そりゃ、ほしいものはいくらでもありますが、貧乏暮らしのため、そう簡単には購入することができません。 それならば、お酒でも買ってのばしておこうと思って、このお酒を購入しました。 今日は生酛造りのお酒をいただきます。 生酛造りの特徴とその意味とについては、かつてこちらでまとめてありますので、ご覧いただければと思います。 今日もぬる燗でいただきます。 少しだけ、アルコールの香りがします。 一口いただいて、酸味がはっきりしているのがわかりました。 ほんの少しだけピリッとしますが、さわやかな酸味です。 この酸味が、お酒の味を軽快にしているような気がします。 これが生酛造りの成果なのでしょうか。 うまみは淡くて、ほんのりと感じます。 吟…

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【お酒】131.久寿玉 手造り純米 カップ

有限会社平瀬酒造店 岐阜県高山市上一之町82 原材料名:米(岐阜県産)・米こうじ(岐阜県産米) 精米歩合 60% アルコール分15度以上16度未満 180ml (以上、フタより転記) 飛騨高山のお酒です。 このカップの絵は、“さるぼぼ”という、飛騨高山の民芸品の人形なのだそうです。 このお酒ですが、原材料名の表記にあるように、使用するお米の全量を岐阜県産米としているようです。 本当に地酒と言えるのは、こういうお酒ですよね。 日本中のいたるところで、“兵庫県産山田錦使用”と書いてあるお酒を見ますが、「それって地酒じゃねぇだろ!!」って突っ込みたくなってしまいます。 そんな飛騨の地酒を、今日もぬる燗でいただきます。 一口いただくと、ちょっと強めの酸味を感じます。 けっこうピリッときます。 うまみは、純米酒としては濃いほうではありませんが、しっかりしてます。 酸味のせいかもしれませんが、うまみにちょっと角があるような気がします。 甘みもあるようですが、酸味に抑えられているようです。 もしかして、この甘みがあるおかげで、酸味が多少和らいているのかもしれません。 強めの酸味が特徴の、やや淡麗で辛口のお酒でした。

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【お酒】130.旭興 カップ

渡辺酒造株式会社 栃木県大田原市須佐木797-1 アルコール分 15.0度以上16.0度未満 原材料名 米・米麹・醸造アルコール 180ml詰 (以上、フタより転記) このお酒、“旭興”という名前のようなのですが、カタカナで表記したとき、“キョクコウ”なのか、それとも“キョクコー”なのか、どちらなのでしょうか。 フタには“キョクコウ”と書いてありますが、カップにはおもいっきり“キョクコー”と書いてあります。 要するに、どっちでもいいんでしょうね。 細かいことをいちいち詮索するのはやめて、今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りとともに、さわやかなうまみを感じます。 けっこうしっかりしたうまみですが、やわらかい感じがします。 酸味はちょっとピリッとしますが、うまみとちょうどよく合っています。 甘みははっきりと感じとれます。 この甘みが、酸味を抑えているような気がします。 うまみともよく合っています。 しっかりしたうまみと甘みとの、やや濃醇でやや旨口のお酒でした。 けっこうおいしいと思います。

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【お酒】129.金亀 本醸造 カップ

株式会社岡村本家 (以上、ラベルより転記) おそらく滋賀県にある蔵元のお酒だと思います。 このお酒には、製造元の名前と製造年月、それにフタに貼られた本醸造の文字だげが表示されています。 しかし、これら以外のお酒に関する品質表示は一切なされていません。 なんと、蔵元の所在地すら表示されていません。 もしかして、品質表示のシールを貼り忘れたのかもしれませんが、これでは完全に違反です(※1)。 バッタもんかとも思いましたが、彦根城の近くにある金亀の特約店で購入したので、本物の金亀に間違いないと思います。 そんなルール違反の本醸造を、今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りとともに、うまみと酸味、そして、ちょっと変わった香りを感じます。 うまみは濃くて、しっかりしています。 醸し出された、酒臭い(←褒め言葉です)うまみです。 酸味には、刺激やピリピリ感はありません。 苦味とすっぱさとを、わずかに感じます。 甘みはひかえめで、ほとんど感じません。 このお酒ですが、少しだけ香ばしい香りがします。 穀物を煎ったような香りです。 麹由来の香りでしょうか。 うまみとよく合っていると思います。 濃いうまみと香ばしい香りとを感じられる、濃醇辛口のおいしいお酒でした。 (※1)酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律86条の5、同86条の6、同法施行令8条の3、清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8…

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【お酒】128.加賀鳶 山廃純米 超辛口【追記あり】

株式会社福光屋 石川県金沢市石引二丁目8-3 原材料名/米、米麹 精米歩合/65% アルコール分/16度 製造法/山廃仕込・純米 原料米/全量契約栽培米・酒造好適米使用 (国産米100%使用) 飲み方/冷やす◎ 常温〇 お燗◎ 日本酒度プラス12 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 福光屋さんのお酒は、かつて“加賀鳶”の純米酒と純米吟醸酒、そして“福正宗”をいただいております。 今日は加賀鳶シリーズの山廃純米酒です。 このお酒は、“日本酒度プラス12”なのだそうです。 日本酒度については、かつて住吉の超辛口+10をいただいた際にまとめてありますので、ご覧いただきたいと思います。 上記リンク先でも書きましたが、国税庁の調査によれば、平成22年度の日本酒度全国平均は+4.0でした(※1)。 (ちなみに、県内平均が最も高かったのが鳥取県で、+8.5とのことでした。) それ故、+12ということは、全国平均から見てかなり辛口の(甘みが少ない)お酒であると思います。 ところで、このお酒は、その名前から山廃であることがわかります。 山廃の意味については、最後にまとめておきましたので、ご覧いただければと思います。 これまでに山廃のお酒は、菊姫菊カップ、剣菱、黒松剣菱、そして菊姫にごり酒をいただいております。 いずれもうまみがはっきりしたお酒でした。 今日のお酒はどうでしょうか。 今日もぬる燗でいただきます。 …

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【お酒】127.鶴齢 純米吟醸 カップ

青木酒造株式会社 新潟県南魚沼市塩沢1214 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米) 精米歩合 55% アルコール分15度以上16度未満 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は新潟県の中越、魚沼地方(内陸部)、三国街道の塩沢宿にある青木酒造さんのお酒をいただきます。 青木酒造さんのお酒は、かつて鶴齢の本醸造をいただいております。 今日は純米吟醸酒です。 本醸造は上品で味のバランスがよい美味しいお酒でしたが、このお酒はどうでしょうか。 吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしてからいただきます。 かすかに吟醸香がします。 食事に合わせるにはこのくらいがちょうどいいと思います。 淡いうまみですが、しっかりしています。 お米本来のうまみでしょうか。 少しだけ苦味を感じます。 酸味はほとんど感じません。 淡いうまみを際立たせるためには、酸味はないほうがよいのかもしれません。 甘みはほんのりと感じる程度です。 しかし、酸味を感じないせいか、けっして辛くは感じません。 繊細なうまみが特徴の、淡麗旨口のお酒でした。 経験からすると、開封してから少し放置しておけば、うまみがもっと目立ってくると思います。 私としては、どちらかというと、本醸造のほうがうまみがよりはっきりしていておいしかったと思います。 このお酒は新潟のお酒ですが、いわゆる新潟のお酒の特徴である淡麗辛口とはちがって、うまみがしっかりしていて…

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【お酒】126.秀醇鉾杉 杉の子カップ

河武醸造株式会社 三重県多気郡多気町五桂234 アルコール分15度 原材料名 米・米麹・醸造アルコール 国産米100%使用 180ml詰 (以上、フタとラベルとより転記) 三重県のお酒をいただくのははじめてです。 とても楽しみです。 今日もぬる燗でいただきます。 杉の子カップという名前ですが、杉樽の木香はありません。 アルコールの香りとともに、濃いうまみを感じます。 うまみは濃いだけでなく、しっかりしています。 醸し出された、酒臭い(←褒め言葉です)うまみです。 それでいて、角や雑味はありません。 甘みもしっかりしています。 しかし、甘ったるくはなく、べとつく感じもありません。 うまみを際立たせるとと同時に、味に深みを感じさせるのにちょうどよい甘みだと思います。 酸味もありますが、刺激はありません。 ちょっとピリッと感じますが、すがすがしい酸味です。 これもうまみとちょうどよく合っていると思います。 濃くてしっかりしたうまみを、バランスのよい甘みと酸味とが際立たせている、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。 普通酒でこの味でしたら、もう満足です。 2024/11/13 また飲んでみました。

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【お酒】125.吉乃川 越後カップ200

吉乃川株式会社 新潟県長岡市摂田屋4丁目8番12号 原材料名/米(新潟県産) 米こうじ(新潟県産米) 醸造アルコール アルコール分:14度 200ml詰 (以上、ラベルより転記) 吉乃川は、かつておけさカップをいただいております。 このお酒もおけさカップと同じく普通酒ですが、ちょっとちがうところがあります。 おけさカップは180ml詰で、アルコール分は15度でした。 一方、このお酒は200ml詰で、アルコール分は14度です。 このちがいは、いったいどういう意味があるのでしょうか。 お酒の原材料の中でもっとも多量に使用するものは何でしょうか。 お米かと思うかもしれませんが、それ以上にたくさん使用するものがあります。 それは、お酒造りの全工程で使用する“水”です。 水は、お酒造りの全工程で使用するだけでなく、造りが終わって搾った後で、加水という方法でも使用します。 仕込みを終わって「もろみから搾っただけの状態の日本酒のアルコール分は、20度前後にもなる」のですが、「瓶詰めして出荷する前」に、アルコール分が15%前後になるように、水を加えて「加水調整を行っている」のです(※1)。 これまでにこのブログで紹介したお酒の成分を見ていただければわかりますが、加水後のお酒のアルコール度数は、15度~16度であるものが多いようです。 一方、このお酒のアルコール度数は14度です。 ということは、一般的な加水量よりも多くの水を加えて(薄めて)いる…

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【お酒】124.土佐鶴 上等 ツルカップ赤

土佐鶴酒造株式会社 高知県安田町1586 原材料名 米・米麹・醸造アルコール 全て国産米使用 アルコール分 15度以上16度未満 180ml (以上、フタとラベルとより転記) 土佐鶴は、かつて純米酒カップ(2回目はこちら)と生貯蔵酒とをいただいております。 今日は普通酒です。 今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りとともに、強い酸味が迫ってきます。 ちょっと刺激を感じる、ピリッとした酸味です。 この酸味が、お酒の味を辛口にしているようです。 うまみはかなりスッキリしています。 ですが、けっして味が薄いわけではありませんね。 スッキリしたうまみですが、けっこうしっかりしているので、物足りなさはありません。 甘みはひかえめですね。 ですが、これもまったく甘くないわけではないようです。 ひかえめな甘みが酸味とうまみとの裏に隠れて支えているようです。 ピリッとした酸味と、スッキリしたうまみとの、やや淡麗でかなり辛口のお酒でした。 かなり辛いですが、スッキリしたうまみをはっきりと感じ取れます。 “辛いけれど、うまい酒”だと思います。

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