【お酒】157.鶴齢 カップ(普通酒)

青木酒造株式会社 新潟県南魚沼市塩沢1214 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15.0度以上16.0度未満 180ml詰 (以上、フタより転記) 青木酒造さんのお酒は、これまでに鶴齢の本醸造、鶴齢の純米吟醸、そして雪男の純米酒をいただいております。 いずれもおいしいお酒でした。 今日いただくのは、これらのお酒よりも安い普通酒です。 どんな味がするのか楽しみです。 今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りは弱めです。 一口いただくと、うまみと酸味とを感じます。 うまみは淡目ですが、けっこうしっかりしています。 これまでいただいた青木酒造さんのお酒の中では、このお酒のうまみがもっともしっかりしていると思います。 少し酒臭さがあるうまみです。 酸味も、これまでいただいた青木酒造さんのお酒の中ではもっとも際立っています。 少しピリッとしていて、お酒の味を引き締めています。 青木酒造さんのお酒でこういう酸味を感じたのは初めてです。 甘みはほとんど感じないくらいでした。 しっかりしたうまみと、きりっとした酸味とが特徴の、淡麗辛口のお酒でした。 普通酒だと、酸味が出るのは避けられないのでしょうか。 これは、麹造りの違いによるのでしょうか。 今までいただいた青木酒造さんのお酒では、鶴齢の本醸造と、雪男の純米酒とがおいしかったと思います。

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【お酒】156.東力士 ふるさとカップ

株式会社島崎酒造N 栃木県那須烏山市中央1-11-18 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15度 180ml詰 (以上、フタより転記) 島崎酒造さんは、洞窟をお酒の貯蔵に利用なさっています。 山の中に掘られていて、かなり長い洞窟です。 なんでも、戦争中に戦車工場として計画された洞窟なのだとか。 私はかつて夏に見学させていただいたことがあったのですが、中はひんやりしていました。 聞けば、一年中同じ温度であるため、お酒の貯蔵にはちょうどよいのだそうです。 また、島崎酒造さんは、試飲がとても充実しています。 私は洞窟見学のあとで試飲をさせていただいたのですが、テーブルの上にお酒が並べてあって、それをセルフサービスでいただけるのです。 セルフサービスの試飲ってのはね、とてもすてきなのですが、これは危険ですよ。 私は、帰りに烏山駅からディーゼルカーに乗ったのですが、座ったとたんに眠ってしまい、気がついたら宇都宮駅に着いていました。 なお、見学や試飲は無料ですが、やはり帰りには何か一つ購入するのが礼儀だと思います。 島崎酒造さんのWebsiteを拝見したところ、今年は3/15(土)-16(日)に酒蔵まつりをなさるそうです。 おまつりもよいですが、普通の日に予約を入れて洞窟を見学させてもらうのも、とても静かな雰囲気を楽しめてよいものですよ。 そんなすてきな蔵元さんが造ったこのお酒を、今日もぬる燗でいた…

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【お酒】155.吟田川 特別本醸造 カップ

代々菊醸造株式会社 新潟県上越市柿崎区角取597 原材料名・米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合60% アルコール分15.0度以上16.0度未満 180ml詰 (以上、フタとカップの印刷事項とより転記) カップ酒の在庫を、ダンボール箱の中に入れて保管しています。 そのうち、製造年月日の古いものからいただくことにしています。 今月の上旬に、去年11月製造分を飲みきったと思っていました。 ところが、箱の中をかき回したところ、中にはまだ去年11月製造のこのお酒が残っていました。 このお酒は、吟田川という名前です。 これは「ちびたがわ」と読むそうです。 これを読んで、串刺しのおでんをもった漫画のキャラクターを思い出した方は、きっと高度成長期に幼少期を過ごされた方ではないでしょうか。 (そういうお前もだろ!) 今日もぬる燗でいただきます。 ややアルコールの香りがします。 うまみはひかえめです。 どちらかというと、酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。 酸味は、ほんの少しピリッとしますが、それほど気にはなりません。 乳酸由来の風味でしょうか、少しだけすっぱいようです。 それに、ごくわずかに苦味もあります。 甘みもほんの少しあるようです。 お酒にコクを出しています。 特に何かが際立っているわけではなく、全体として特徴のないバランスのよい、やや淡麗で中口のお酒でした。 言うなれば、普通の味でしょ…

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【お酒】154.宮の雪 特選 マイペット カップ

株式会社宮﨑本店 三重県四日市市楠町南五味塚972 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 宮﨑本店さんは、清酒よりも焼酎で有名な蔵元さんです。 亀甲宮焼酎、いわゆる“キンミヤ”ってやつです。 お店でチューハイやサワー、それにホッピーをいただく際にはおなじみの焼酎ですね。 今日いただくお酒は、もちろん焼酎ではありません。 甲類焼酎のようにあっさりしているのでしょうか。 今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りと共に、酸味とうまみとを感じます。 酸味は強めで、ピリッときます。 うまみは淡めですが、しっかりしています。 酒臭さはひかえめで、やわらかいうまみです。 一口目ではわからなかったのですが、このお酒、けっこうコクがあります。 注意して味わってみると、やや酸味に押されてはいるものの、甘みがしっかりしているのがわかります。 この甘みが、お酒の味にコクを出しているのだと思います。 酸味とうまみとを、縁の下で甘みが支えているような、ちょっと辛口のお酒でした。

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【お酒】153.北雪 金星 ホクセツカップ

株式会社北雪酒造 新潟県佐渡市徳和2377番地2 アルコール分/15度 原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 精米歩合/麹米55% 掛米65% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 三日続けて吟醸酒をいただいていたので、もしかしたら普通酒を受け付けないような舌になってしまったかもしれません。 (そんなわけねぇだろ!、貧乏舌のくせに。) 久しぶりの普通酒は、佐渡のお酒をいただくことにします。 今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りとともに、強い酸味を感じます。 かなりピリッときます。 うまみは酸味に隠れているようですが、けっこうしっかりはしています。 醸し出された、酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。 甘みも少しあるようで、お酒の味にコクを出してくれているようです。 しかし、やはり酸味に隠されてしまっています。 ピリッとした酸味が特徴の、やや淡麗で辛口のお酒でした。 酸味がもう少し弱ければ、もっと味わい深くなるのではないかと思います。 もしかしたら、冷や(常温)でいただいたほうが、酸味が際立たなくてよかったかもしれません。 それとも、佐渡の料理には、こういう味のお酒のほうが合うのでしょうか。 せや、こういう辛口のお酒をいただいたときは、お口直しにこれやねんこれ! (なんで関西弁なんだよ!) 甘っ!

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【お酒】152.出羽桜 桜花吟醸酒 本生 300ml

出羽桜酒造株式会社 山形県天童市一日町一丁目4番6号 アルコール分 15度 精米歩合 50% 原材料名 米・米麹・醸造アルコール 原料米 国産米100%使用 生酒 要冷蔵 300ml (以上、ラベルより転記) 近所に、日本名門酒会に加盟している酒屋があります。 その酒屋の3デシ瓶コーナーに、このお酒が陳列してありました。 (追記:日本名門酒会については、その後こちらでまとめましたので、ご覧ください。) ほかの3デシ瓶はみな一列で陳列されているのに、このお酒だけがなぜか二列で陳列されていました。 二列で陳列するほど、おススメのお酒なのでしょうか。 それとも、何らかの事情(抱き合わせとか…)で、大量に仕入れてしまったのでしょうか。 300mlで一本567円と、けっして安くはなかったのですが、ためしに一本買ってみました。 吟醸酒ですし、生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 フルーティーな吟醸香がファーッとします。 しかし、そんなにしつこくはなく、スーッと消えていきます。 それとともに、生酒らしいフレッシュな風味もします。 うまみは濃厚ではありませんが、かなりしっかりしています。 吟醸酒らしい、やわらかくてまろやかなうまみです。 きっと、お米本来のうまみでしょう。 酸味はほとんど感じませんね。 ほんのわずかに苦味があるくらいです。 甘みはひかえめです。 フレッシュな風味と、やわらかいう…

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【お酒】151.沢の鶴 特撰 吟醸 瑞兆 180ml

沢の鶴株式会社 神戸市灘区新在家南町5-1-2 原材料名/米(日本産)・米麹(日本産米)・醸造アルコール 精米歩合57% アルコール分13.5度 180ml (以上、フタより転記) 灘五郷の一つ、西郷にある大手蔵元のお酒です。 沢の鶴といえば、糖類添加の三増酒を詰めてあるでっかいカップ酒を、コンビニやスーパーでよく見かけます。 私の中では、そういうお酒のイメージしかありませんでした。 しかし、こんな吟醸酒だって造っているのですね。 このお酒は“瑞兆”という名前です。 瑞兆の意味を調べると、「めでたい前兆」なのだとか(※1)。 このお酒との出会いは、もしかしておいしいお酒をいただける前兆だったのでしょうか。 それとも、糖類添加の三増酒並みのべとついた味にガッカリするのでしょうか。 吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしてからいただきます。 アルコールの香りは弱めです。 13.5度と、比較的薄めだからでしょうか。 吟醸香はね、ほんのわずかにするような、いや、しないような…。 (気のせいかもしれません。) でも、このくらいのほうが、食事との相性はよいのです。 とてもスッキリしたうまみです。 前に出てこないような、「どうだ!」って主張しないような、澄んだうまみです。 酸味はほとんど感じません。 この点は、櫻正宗さんの吟醸酒のようです。 酸味が出ていないのは、“吟味して”丁寧に造ったことの成果でしょう。 甘みはほとん…

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【お酒】150.出羽鶴 吟生缶

秋田清酒株式会社 秋田県仙北郡仙北町戸地谷字天ヶ沢83-1 原材料名 米・米麹・醸造アルコール 精米歩合57% アルコール分15度以上16度未満 容量 180ml (以上、缶の印刷事項より転記) (精米歩合のみシールより転記) このお酒は、吟醸酒の生酒のようです。 缶入りですから、遮光性にもすぐれているでしょうし、外気との遮断も完璧でしょう。 保存の上では、ガラスカップよりも缶のほうが優れていると思います。 しかしねぇ、缶だと、口をつけて直接いただくには、ちょっと味気ないと思います。 それに、缶のふちで唇を切ってしまいそうで、怖い気もします。 といっても、家でいただく際には、別のうつわに入れ替えればいいんですけれどね。 このお酒の缶には、“秋田寒造り”と書いてあります。 “秋田”は秋田県のことでしょう。 では、“寒造りとは、いったいどういう意味でしょうか。 寒造りの意味については、最後にまとめておきましたので、ご覧いただければと思います。 それでは、この吟醸生酒をいただきます。 吟醸酒ですし、生酒でもありますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 盃に注ぐと、ほんの少しだけ黄味がかっているのがわかります。 (わかるかなぁ?、わかんねぇだろうなぁ!) ちょっと色がついていると、なんか美味しそうな気がするのは、私だけでしょうか。 生酒らしいフレッシュな香りはわずかにします。 吟醸香は感じません。…

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【お酒】149.髙天 カップ

髙天酒造株式会社 長野県岡谷市銀座二丁目2番17号 原材料名…米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15度 180ml (以上、カップの印刷事項より転記) 諏訪湖の周りには、いくつかの蔵元さんがあるようです。 “真澄”の醸造元で、きょうかい7号酵母を生み出した宮坂醸造さんもそうですね。 いずれ回ってみたいものです。 このお酒の蔵元も、諏訪湖のそばにあるようです。 もっとも、このお酒を購入した店は、諏訪湖からちょっと離れた松本市内のコンビニでした。 もしかして、地元だけでなく、長野県内に広く流通しているのでしょうか。 そんな信州産のこのお酒を、今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りとともに、酸味を感じます。 酸味はわずかにピリッとしますが、ほとんど気にはなりません。 スッキリして、さわやかな酸味です。 うまみはかなり淡いです。 そのせいか、クセがありません。 ちょっと弱いようにも思いますが、そのせいか、酸味のさわやかさを感じやすくなっているようにも思います。 甘みもかなり淡いです。 でも、全くないわけではないようです。 酸味とうまみとを引き立て得るくらいの、わずかな甘みです。 スッキリした酸味と、淡いうまみとで仕上げられた、淡麗辛口のお酒でした。 クセがないので、いろいろな料理に合わせやすいと思います。 特に、味の濃い料理との愛称はよいのではないでしょうか。

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【お酒】148.巻機 純米吟醸 180ml

髙千代酒造株式会社 新潟県南魚沼市長崎328-1 アルコール分:15.0度以上16.0度未満 原材料名:米(新潟県産)・米こうじ(新潟県産米) 精米歩合53% 180ml詰 (以上、瓶の印刷事項より転記) 髙千代酒造さんのお酒は、おとといいただいた髙千代 辛口、そして昨日いただいた髙千代カップとに続けて三つ目です。 上越国境にそびえる巻機山(まきはたやま)の名をいただくこのお酒は、髙千代シリーズの上位シリーズに属しているようです。 吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしてからいただきます。 フルーティーな吟醸香をほんのりと感じることができます。 醸造アルコールを添加しない純米吟醸だからでしょうか、それほど強すぎず、ちょうどよい香りです。 通常、吟醸酒は、醸造アルコールを添加して造ったほうが、吟醸香が豊かになるようです。 それは「もろみの中の芳香物質は、酒を搾ったときに大部分が酒粕に残ってしまうのですが、アルコールはそれを酒のほうにもどしてくれる」からなのだそうです(※1)。 うまみは、吟醸酒らしいやわらかいうまみです。 スッキリしていますが、薄っぺらくはありません。 お米のうまみを丁寧に醸し出しているようです。 しかも、アルコール添加なしでここまでやわらかく仕上げてくるのは、新潟の水が軟水だからということもあるかもしれませんが、それ以上に蔵元さんが丹精こめて丁寧に造っていらっしゃることの証拠だと思います。 酸味は感じません。 …

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