【お酒】404.雪の茅舎 大吟醸 180ml

株式会社齋彌酒造店 秋田県由利本荘市石脇字石脇53 アルコール分 16度 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 精米歩合 45% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 齋彌酒造店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。 183.雪の茅舎 山廃純米 180ml 224.雪の茅舎 秘伝山廃 山廃純米吟醸 180ml 325.雪の茅舎 奥伝山廃 生貯蔵酒 300ml 358.雪の茅舎 純米吟醸 180ml 364.雪の茅舎 純米吟醸 純米蔵 300ml 373.由利正宗 カップ 今日いただくこのお酒は、満を持しての大吟醸(アル添)です。 “櫂入れしない、加水しない、ろ過しない”という齋彌酒造店さんの酒造りへのこだわりは、どちらかというと濃醇なお酒を造るためのものではないかと思うのです。 そのこだわりが、繊細な味を追求した結果であるはずの大吟醸に、どのように活かされているのでしょうか。 大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 口に含むと、吟醸香が鼻へ抜けていきます。 華やかというよりも、むしろ甘い香りです。 うまみはやや濃いめで、しっかりしています。 お米のうまみそのものだと思います。 吟醸香らしい苦みをほんのわずかに感じますが、それ以外には雑味を感じません。 酸味はほとんど感じませんね。 ほんのわずかにすっぱさを感じる程度です。 刺激やピリピリ感はありませ…

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【お酒】402.403.福乃友 普通酒&純米酒 カップ酒飲み比べ

福乃友酒造株式会社 秋田県大仙市神宮寺字本郷野82の6 偶然にも同じ蔵元さんのお酒を2種類入手しました。 せっかくですので、飲み比べてみたいと思います。 その前に、福乃友酒造さんのお酒について解説している文献の記述を紹介したいと思います。 「創業時の当主の姓「福田」と杜氏「高橋友五郎」の名前から一字ずつ取って「福乃友」と命名。協調と発展を託した酒銘といわれている。」 「この蔵の酒は、同町内にある刈穂の酒とは対照的な甘口の女酒。女衆に出される祝い酒には最適な「あねこ酒」として、多くの女性ファンにも支持されてきた。一つの町に二つの酒蔵、その理想的な共存の形である。」 「軟水の水質と蔵癖からか、この蔵の酒質は古来甘口。流行に乗って辛口を造ったところで、日本酒度以上に甘さを感じさせる酒になるという。ただしこの甘さは旨み。地元仙北米をふんだんに使い、(中略)自家精米で磨きあげ、十二分に手をかけて醸し出す淡麗旨口酒を造り続けてきた。」(以上、(※1)) 甘口といっても、どのくらい甘いのかは、実際にいただいてみなければわかりません。 ちびまる子ちゃんに出てくる南の島のおみやげのチョコみたいな、喉が焼けるような甘さなのでしょうか。 それとも、さらっとした自然な甘みなのでしょうか。 いろいろと考えていても仕方がありませんので、そろそろいただいてみたいと思います。 福乃友 普通酒 カップ アルコール分=15度 原材料名=米(国産)・米こうじ(…

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【お酒】401.鯉川 純米酒 カップ

鯉川酒造株式会社 山形県東田川郡庄内町余目字興野42 アルコール分15.0度以上16.0度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) 精米歩合60% 180ml (以上、ラベルより転記) 鯉川酒造さんのお酒は、かつて純米吟醸のDEWA33と、普通酒のカップコイカワとをいただいております。 今日いただくこのお酒は、純米酒のカップ酒です。 今年の9月に鳥海山周辺でカップ酒集めをしたのですが、このお酒は、その際に集めたものの最後の一つです。 私がお酒を収集するときは、一つの駅を中心にしてその周辺に散在するスーパーやコンビニ、酒屋さんを歩いて回る方法をとっています。 一方、これからの季節、東北は雪が降ります。 それ故、雪の中をお酒を担いで歩き回ることは、ただ単に難しいだけではなくて、危険を伴うことでしょう。 来年の春までお金を貯めることとして、東北行きはしばらくの間ガマンしたいと思います。 (東北がダメなら、どうせほかへ行くんだろ!) 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 うまみは濃いめで、しっかりしています。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。 厚みを感じますが、それでいてスッキリしています。 しかも、苦みや雑味がなくてきれいな味わいです。 酸味はちょっとだけはっきりしています。 スーッとしていて、さわやかな酸味です。 すっぱさは少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはひか…

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【お酒】400.手取川 山廃仕込 辛口 カップ

株式会社吉田酒造店 石川県白山市安吉町41 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 精米歩合65% アルコール分15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 過保護は手取りがドシャっと入って咳込んで帰る 先日、石川県のアンテナショップ“いしかわ百万石・江戸本店”をはじめて覗いてまいりました。 このお店ですが、なんとカップ酒がかなり充実しているじゃないですか! しかし、当方はまだカップ酒の在庫をかなり抱えております。 それ故、とりあえず、ごあいさつ代わりに一個購入して帰ってまいりました。 今後、ネタ切れになりかけた際には、お世話になろうと思っております。 蔵元さんの酒造りへの考え方を紹介している文献には、以下のような記述がありました。 「早くから山廃仕込みを復活させ、吟醸酒に取り込み、淡麗辛口より濃醇旨口の酒をめざしてきました。その姿勢が今日の成果につながっていると思っています。」 「生産の三分の一が吟醸酒、残りが純米酒と本醸造、初心者よりは酒通向けの熟成酒をと、一歩進んだ酒造りに心血を注ぐ男の遊び心が、飛躍発展の原点にあるのだった。」(※1) “濃醇旨口”も、“酒通向けの熟成酒”も、大歓迎ですよ! これは期待が持てそうです。 ところで、蔵元さんのWebsiteでは、このお酒と同じ名前のものが、本醸造として紹介されていました。 しかし、このお酒のラベルには、どこにも本醸造の表示がなされておりませ…

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【お酒】399.秀よし 本醸造 カップ

合名会社鈴木酒造店 秋田県大仙市長野字二日町9 アルコール分/15度 原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 精米歩合/65% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) “秀よし”という酒銘の由来について、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されています。 「宝暦年間(1751~1763:ブログ筆者注記)に秋田藩主佐竹公が当蔵の酒を『秀でて良し』と激賞され、『ひでよし』の酒名を賜り、嘉永元年には藩の御用酒を賜りました。」 一方で、私の手元にある文献では、以下のように紹介されていました。 「創業後しばらくは「初嵐」の酒銘を使用。この酒が、嘉永三年(一八五〇)に秋田藩の御用銘酒になり、その前の御用銘酒「清正」をしのぐ酒であることから、藩主佐竹候より「秀よし(吉)」と命名された。」(※1) それぞれの記述では、藩主の佐竹氏が名付けたという点は共通していますが、名前が付けられた時期もその由来もまったく異なっていますね。 ちがいはどうであれ、江戸時代に外様大名の佐竹氏が自ら、お酒の名前を「秀よし」と名付るなんて、問題の火種にはならなかったのでしょうか。 豊臣秀頼が再建した方広寺の鐘銘「国家安康 君臣豊楽」について徳川幕府が難癖をつけた例とはいささか状況が異なるかもしれませんが、このことで佐竹氏は幕府から目をつけられることはなかったのか、気になるところです。 そんな興味深い酒銘のこのお酒をいただきます。 本醸造ですので、今日もぬる燗…

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【お酒】398.鮎正宗 あゆカップ

鮎正宗酒造株式会社 新潟県妙高市大字猿橋636 アルコール分15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、フタより転記) 灘の桜正宗さんを発祥とする“〇〇正宗”という名称は、どのような字句に続けても、お酒の名前としてそれなりの格好がつきますね。 これまでにいただいたお酒にも、由利正宗、大黒正宗や、丸眞正宗ってのがありました。 あそうそう、アルプス正宗に分福正宗、さらにはスキー正宗なんてのもありました。 今日いただくこのお酒の“鮎正宗”という名前について、文献には以下のような記述がありました。 「この鮎正宗というさわやかな酒名は、昭和の初め、赤倉に滞在された京都伏見の若宮博義殿下ご夫妻から、この地で鮎つりをされた折にいただいたものだが、まさしく香魚と呼ばれる鮎の名にふさわしい気品と芳純な香りをもつ酒である。」(※1) また、蔵元さんのWebsiteでは、これと同じ内容の記述が紹介されています。 そりゃ、いかにも鮎釣りをしているときに思いつきそうな名前ですね。 (不敬な!) いやいや、きっと殿下も、この名こそこの酒にふさわしいとお考えになったのでしょう。 ところで、私はこの“若宮博義殿下”なるお方について、まったく知りませんでした。 調べてみたところ、昭和の初めには、若宮という名前の宮家は存在していません。 ですが、伏見宮家に、“博義王”(明治30(1897)年-昭和13(1938)年)…

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【お酒】397.太平山 生酛純米 300ml

小玉醸造株式会社 秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34の1 アルコール分15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) 精米歩合59% 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 小玉醸造さんのお酒は、かつて太平山の本醸造ユアカップをいただいております。 今日いただくこのお酒は、生酛造り(きもとづくり)の純米酒です。 生酛造りの意味については、かつてこちらでまとめております。 ところで、今月発売されたある雑誌に、生酛の味わいを紹介する記述がありましたので、(著作権法上の“引用”の基準を遵守した上で)抜粋して紹介しておきます。 「米の酒らしく、ふっくらとしてなめらかで優しい旨みを感じる。そのうえ透明感があり、実はけっこう軽快で、後味はスッキリとクリア、嫌味のない気持ちのいい余韻が残る。」 「「実はけっこう」と書いたのは、生酛造りの酒は味が濃厚濃醇と言われることが多いからだ。生酛だから濃くなるのではない。生酛で生まれる酵母はすこぶる健康優良児なのでしっかりゆっくり最後まで醸せば、スッキリとした癖のないきれいな酒ができる。むしろ淡麗と言っていい酒質なのだ。」 「濃醇さはどちらかといえば生酛以外の部分で生まれる。たとえば濃い味になる酒米やミネラル分の多い仕込み水をセレクトするとか、濃い味を生む麹米に仕上げるとか、発酵の具合を変えるとか、酸度やアミノ酸度のバランスを調整するとか、濾過をしないとかで濃くなるような造りをするのだ。生酛はあくまで酒母造…

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【お酒】396.八海山 しぼりたて生原酒 越後で候 青ラベル 300ml

八海醸造株式会社 新潟県南魚沼市長森1051 原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール アルコール分:19度 300ml詰 (以上、瓶の印刷事項より転記) 八海山は、かつて本醸造と普通酒、そして夏季限定の特別純米生詰原酒をいただいております。 今日いただくこのお酒は、秋冬限定の生原酒のようです。 このお酒の瓶には、精米歩合のみならず、特定名称さえも表示されておりません。 それ故、このお酒は普通酒でしょう。 一方で、このお酒の四合瓶詰のものと一升瓶詰めのものとには、肩のラベルに“精米歩合60%”と表示されているようです。 それに、蔵元さんのWebsiteでも、このお酒は精米歩合60%であると紹介されています。 そのためか、このお酒を販売していたお店の人は「精米歩合60%だから、本醸造だよ」と言っていました。 しかし、本醸造を名乗ることができる基準は、精米歩合だけではありません。 それに、このお酒は原酒ですが、アルコール度数が19度とかなり高めです。 これは推測ですが、このお酒は、きっと醸造アルコールの添加量が本醸造の基準よりも多いのではないかと思います。 このことは、蔵元さんのWebsiteでこのお酒が本醸造とは紹介されていないことからも推察できます。 以上のことから、私はこのお酒を普通酒であると判断したいと思います。 このお酒の味わいについて、蔵元さんが発行する季刊誌では「特徴は生原酒ならではの荒々しい飲み口と…

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【お酒】395.やまと桜 精撰カップ

合名会社佐藤佐治右衛門 山形県東田川郡庄内町余目字町255 アルコール分15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 正180ml詰 (以上、カップの印刷事項より転記) 佐藤佐治右衛門さんのお酒は、かつてにごり酒のカップ酒をいただいております。 今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。 にごり酒と一緒に余目駅の売店で購入したものですので、購入日からだいぶ経ってしまいました。 製造年月は今年の9月ですし、それに私はカップ酒を段ボール箱に入れて保管していますので、光による劣化は問題ないと思います。 実は、このお酒には気になることがあるのです。 よく見ると、フタがちょっと変形しています。 このことは、今日このお酒を手にとった際にはじめて気づきました。 それ故、買ったときからこうなっていたのか、かばんに入れて運んでいるときにこうなったのか、その原因はわかりません。 開封前に、念のため軽く振ってみましたが、ここからお酒が漏れてくることはありませんでした。 それに、開封時には「カポッ!」と空気が入り込む音がしたので、これでも密閉状態は保たれていたと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 うまみはやや濃いめで、しっかりしています。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが、かなりはっきりしています。 それに、香ばしさも感じます。 酸味は少し強めです。 すっぱさがあって、か…

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【お酒】394.刈穂 純米酒 180ml

秋田清酒株式会社 秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83-1 アルコール分15度 原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米) 精米歩合70% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 秋田清酒さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。 289.刈穂 吟醸カップ 170.刈穂 本醸造カップ(ありがとう…寝台特急あけぼの) 150.出羽鶴 吟生缶 今日いただくこのお酒は、純米酒です。 お酒には、ほんのりと色がついています。 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 うまみは濃いめですが、後味はスッキリしています。 口の中に広がったあとで、スーッと引いていきます。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。 濃いだけではなくて深みも感じます。 酸味は強めです。 すっぱさがかなりはっきりしていて、さわやかです。 それに、酸味にも深みを感じます。 でも、刺激やピリピリ感はありません。 甘みはひかえめですが、わずかに感じます。 お酒の味にコクを添えているようです。 濃くて深みのあるうまみと、さわやかな酸味との、濃醇やや辛口のおいしいお酒でした。 この深みのある味わいは、私の好きな味でした。 今までにいただいた秋田清酒さんのお酒の中では、私はこのお酒が一番好きです。

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