【お酒】682.寿萬亀(じゅまんがめ) カップ

亀田酒造株式会社 千葉県鴨川市仲329 原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール 原料米 国産米100% アルコール分 15度 180ml詰 (以上、フタより転記) 亀田酒造さんのお酒は、かつて寿萬亀の冷酒(普通酒)をいただいております。 今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。 このカップ酒ですが、たしか数年前までは青色で印刷されていたはずです。 その後鴨川へ行く機会がなく、しばらくこのお酒を見ることもありませんでした。 久しぶりに安房鴨川駅前のスーパーで見たところ、オレンジ色になっていたのでびっくりしました。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 写真ではわかりにくいですが、お酒の色はちょっと茶色がかっているみたいです。 うまみはやや濃いめです。 酒臭さよりも、熟成感のほうがはっきりしているみたいです。 この熟成感は厚みはないものの、シャープな感じがします。 それにこのお酒ですが、苦みがけっこうはっきりしています。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが少し目立つくらいです。 刺激やピリピリ感はないみたいです。 甘みはややはっきりしています。 ですが、苦みに負けているように思いました。 熟成感と苦みとが味を引き締める、やや濃醇でほろ苦口のお酒でした。 この味わいは、好みの分かれるところだと思います。 もしかしたら、海産物に合わせた味わいなのでしょうか?

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【お酒】681.本醸造原酒 蔵子 200ml

六花酒造株式会社 青森県弘前市大字向外瀬字豊田217-1 200ml詰 アルコール分 18度 原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール 精米歩合 65% (以上、ラベルより転記) 六花酒造さんのお酒は、かつて本醸造の津軽じょっぱりアルミ缶と、吟醸酒のオリジナルカップ「こけし」、普通酒のじょっぱりカップ、そして特別純米酒のたか丸くんカップをいただいております。 今日いただくこのお酒ですが、ラベルのどこを見ても、本醸造の表示も原酒の表示もなされておりません。 しかし、蔵元さんのWebsiteでは、このお酒を本醸造原酒として紹介されていました。 特定名称を名乗ることができるのはラベルにその旨の表示をしてこそではないか?、とも思うのですが、ここは細かいことをいちいち指摘して噛み付くようなことはやめて、蔵元さんのおっしゃることに素直に従っておこうと思います。 (十分に噛み付いているじゃねぇか!) 上記Websiteによれば、常温またはロックがおすすめとのことでした。 ということで、ここは常温でいただいてみたいと思います。 お酒の色は、わずかにわかる程度でした。 これは甘いな。 甘みがはっきりしています。 でも、安い酒にありがちなべとつきや、とろみのような舌触りはないですね。 うまみは濃くはないですが、しっかりしています。 酒臭さはなくて、やわらかいうまみを感じます。 それとともに、苦みを少し感…

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【お酒】680.雲乃井 純米酒 ひやおろし カップ【追記あり】

【2015/09/30追記】 この記事は、“生詰には“要冷蔵”の表示をしなければならない”という、私の誤った認識に基づくものでした。 しかしその後、生詰については、「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」には該当しないということに気づきました。 それ故、このお酒のラベルに記載されていた“加熱処理済み”の文字は、もしかしたら生詰で実施される上槽後の火入れ(いわゆる一回目の火入れ)のことを指している可能性も出てきました。 こう判断するに至った理由については、この記事のコメント欄におけるやりとりをご覧ください。 株式会社吉田金右衛門商店 福井県福井市佐野町21-81 アルコール分 17度 原材料名 米(国産)米麹(国産米) 精米歩合 68% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 先日いただいた関西の本醸造ひやおろしカップとともに、福井県のアンテナショップ“食の國 福井館”で入手したものです。 このお酒のカップは、ちょっと変わった形をしています。 このカップには、かつて越の寒中梅をいただいた際に出会ておりました。 なんでも、“TGカップ”なる名前なのだとか。 どういう意味なのかわからなかったのですが、“TGカップ”というのは、どうやら容器のメーカーさんがつけた、このカップの製品名だったようです。 ところで、このカップ酒には、ひやおろしと銘打たれています。 ひやおろしの意味については、…

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【お酒】679.鏡山 純米吟醸 300ml

小江戸鏡山酒造株式会社 埼玉県川越市仲町10-13 原材料 米(国産)米麹(国産米) アルコール分 15度 精米歩合 50% 内容量 300ml (以上、ラベルより転記) 小江戸鏡山酒造さんのお酒は、かつて時の鐘カップをいただいております。 今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です。 純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ちょっとはっきりしていました。 吟醸香ありますね。 ややはっきりしていて、口の中から鼻へと抜けていきます。 うまみはやや淡めです。 酒臭さはまったくなくて、やわらかいうまみそのものです。 それでいてキレがよく、スッと引いていきます。 それに、苦みや雑味はまったくありません。 酸味はひかえめでした。 すっぱさをほんのわずかに感じる程度でした。 刺激やピリピリ感はまったくありませんでした。 甘みはひかえめですが、その存在はわかりました。 ほんのわずかにあって、コクを添えているようです。 吟醸香とともにやわらかいうまみを楽しむことができる、やや淡麗でやや辛口のお酒でした。 雑味がなく、しかも酸味がひかえめなためか、かなりきれいな味わいに仕上がっていると思います。 こういう上品な味わいのお酒も、たまにはいいかなと思います。 でも、オイラには似合わないな。

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【お酒】678.福正宗 純米にごり酒 しろき 300ml【追記あり】

株式会社福光屋 石川県金沢市石引二丁目8-3 原材料名/米、米麹 精米歩合/70% アルコール分/16度 原料米/全量契約栽培米・特別栽培米使用 フクノハナ 十割(兵庫県豊岡市出石町産) 製造法/純米 日本酒度/±0 酸度/2.0 飲み方/ロック◎ 冷やす◎ 常温〇 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 福光屋さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。 加賀鳶(かがとび) 純米&純米吟醸 飲み比べ 福正宗 純米 黒ラベル フクカップ 加賀鳶 山廃純米 超辛口 黒帯 悠々 特別純米 福正宗 純米 ひゃくまんカップ 辛口&旨口 飲み比べ 今日いただくこのお酒は、純米のにごり酒です。 オリは瓶の底から1.5cmくらいでした。 このお酒ですが、ラベルには“発泡性”であるとか、“炭酸ガス含有”といった表示がなされています。 しかし、生酒である旨の表示はなく、要冷蔵の文字もありません。 生酒である旨の表示はあくまでも任意ですが(※1)、生酒や生詰のように「製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒」にであれば、「「要冷蔵」、「冷蔵庫に保管して下さい。」、「冷やしてお早めにお飲みください。」等の消費者及び流通業者の注意を喚起するための表示」を「保存若しくは飲用上の注意事項」として表示する必要があります(※1)。 その表示がないということは、このお酒はきっと生酒や生詰ではないのでし…

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【お酒】677.大樽 上撰 カップ

中野BC株式会社 和歌山県海南市藤白758-45 アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 昨日の長久上撰カップに引き続いて、今日も中野BCさんのお酒をいただきます。 昨日の記事では、中野BCさんは梅酒や梅機能性食品、化粧品など梅を使った製品を広く扱っていらっしゃることを紹介しました。 このうち、梅酒の商品開発について、昨日紹介した文献に興味深い記述がありました。 「チョーヤ梅酒や宝酒造など梅酒を手掛ける大手と同じ土俵で勝負しても勝ち目は薄いため、中野専務は「カクテル梅酒」という新ジャンルの商品の開発に踏み切った。」 「カクテル梅酒とは、梅酒にゆず、レモン、シークァーサー、イチゴなどの果汁をブレンドしたもの。非加熱のストレート果汁を使い、梅酒と果汁の風味が調和するよう何度も試作を繰り返した。」(※1) 私はこの記事を読んで、かつてhatumi30331さんがブログで中野BCの“梅酒祭り”を紹介なさっていた際に、いろいろな梅酒の写真や、試飲できる梅酒のメニューなどが掲載されていたのを思い出しました。 そのメニューによれば、果汁を混ぜたものだけでなく、緑茶梅酒や山椒梅酒、高麗人参梅酒なんてものあるのだとか。 さらには、“赤い梅酒”なる、百恵ちゃんが飲んでいそうなものまでありましたよ。 話をお酒に戻しましょう。 このお酒ですが、昨日の長久と同…

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【お酒】676.長久 上撰カップ

中野BC株式会社 和歌山県海南市藤白758-45 アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、ラベルより転記) お酒の蔵元さんと言えば、“■■酒造”とか、“▲▲醸造”などといった名前のところが多いですね。 しかし、今日いただくこのお酒の蔵元さんは、“中野BC”とおっしゃるのだとか。 これについて文献では、以下のように紹介していました。 「中野BCのBはバイオケミカル、Cはクリエーションを意味する。化学品メーカーのような社名だが、10年前は中野酒造で、かつては和歌山県でトップの清酒メーカーだった。」(※1) 名前を変えたのは、どうやら清酒事業以外にも手を広げられたことが要因のようです。 この点について、文献には以下のような記述がありました。 「創業(昭和7年)はしょうゆの製造販売から始まり、焼酎を手がけたのが昭和24年。次いで、清酒を製造販売したのが昭和33年と、年商36億円、従業員200人の中堅企業ではあるが、多彩な顔をみせている。」 「昭和42年にはみりんの製造販売にも進出、ブランド名「宝来」を販売し続けている。梅果汁の製造販売(別会社の富士食研株式会社)を昭和46年に開始し、54年には梅酒にまで事業領域を広げた。」(※2) 「35種類のバラエティーに富んだ梅酒のほか、梅を使った機能性食品や化粧品を手がける。加工食品の原料として使われる梅エキスでは国内シェア80%を誇る。…

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【お酒】675.菱正宗 超辛口純米酒 300ml

久保田酒造株式会社 広島県安佐北区可部2-34-24 原材料 米・米麹 原料米 中生新千本 国産(広島県産米)100%使用 精米歩合 8割 アルコール分 17度以上18度未満 日本酒度 プラス12 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は、広島の“超辛口”と銘打たれたお酒をいただきます。 このお酒ですが、原料米に中生新千本(なかてしんせんぼん)なるお米を使っているようです。 この中生新千本について、文献では以下のように紹介していました。 「中生、耐倒伏性に強い短稈である。食味の良い多収のの品種として昭和40年代に普及したが、作付品種の早生化などにともない減少している。心白はほとんどでないが、低タンパク質で酒米としての需要がある。」(※1) そういえば、米に「タンパク質が多いと、酒になった際にアミノ酸が多すぎて、味が重くなってしまう。」(※2)という文献の記述をかつて紹介したことがありました。 しかし、心白がほとんど出ないということは、酒米としてはどうなのでしょうか? 一方、別のある文献では、この中生新千本について「掛米としての適性が高い」(※3)と紹介していました。 これは私の推測ですが、この文献の記述は、心白がないと麹の破精込みがうまく行きにくいが故に、麹米ではなくて掛米として使用することに向いているという意味なのでしょうか? 結論を出せないまま、この点についてはこれで終わらせていただきます。 …

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【お酒】673.674.磐乃井 米酒酒 純米酒&大吟醸飲み比べ

磐乃井酒造株式会社 岩手県一関市花泉町涌津字舘72 今日は、岩手県の南部に位置する磐乃井酒造さんのお酒を二種類飲み比べてみたいと思います。 いずれも岩手県のアンテナショップ“いわて銀河プラザ”にて入手したものです。 その前に、磐乃井酒造さんの紹介から。 手元の文献には、磐乃井酒造さんの発足について以下のように記載してありました。 「磐乃井酒造は、大正六年、花泉地方の七カ村の百七十五人(現在は二百五人)が株主となり設立された。当時は各地でどぶろくの密造が盛んだったころ。密造の防止を主な目的に、公共性を帯びた地場企業として発足したのである。」(※1) どぶろくの密造を防止することって、わざわざ酒造会社を設立してまでも成し遂げる必要があるほど重要なことだったのでしょうか? これは私の推測ですが、当時は国家財政に占める酒税の割合、とりわけいわゆる日本酒に由来する酒税の割合が高かったことから、その徴税を確実にする必要性は今日よりもはるかに高かったのではないかと思います。 また、日露戦争で賠償金を獲得できなかったことも、明治末期から大正期にかけての徴税の強化に拍車を掛けたのかもしれませんね。 推測と言っても、決して何の根拠もないわけではありません。 当時の酒税に関する状況について紹介した記述を読んで推測したわけです。 その記述を、ここで紹介しておきます。 「明治二十年の全国の総税収は六千六百万円。このうち二〇%に当たる一千三百万円が…

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【お酒】672.榮川 純米酒 300ml

榮川酒造株式会社 福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11 アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) 精米歩合 65% 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 「東北に酒あり」を宣伝文句になさっている榮川酒造さんのお酒は、かつて特醸酒(普通酒)のアルミ缶と、純米にごり酒のアルミ缶、そして白磁の瓶に詰められた本醸造“ぎょく”をいただいております。 今日いただくこのお酒は、純米酒です。 ラベルには、“磐梯の名水仕込”である旨が書かれています。 榮川酒造さんは、会津磐梯山の西側の麓に蔵を構えていらっしゃいます。 しかし、平成元年までは会津若松駅のすぐ近く(“富士の湯”という日帰り温泉がある辺りだと思います。)で酒造りをしていたそうです。 現在の蔵へ移ったのは、市街地での採水に限界を感じたからなのだとか。 磐梯山の麓でよい水を見つけることができたようですが、その水質の変化は出来るお酒の味にも影響を与えたのだとか。 このことについて文献では、以下のように紹介していました。 「会津若松市内の酒蔵で使う水は、一般に浅掘りの井戸から取ったもので水質は中硬水だ。 ミネラル分の強いこの水に負けないように、しっかりしたもろみを造ることから、会津の酒はこくのある濃醇な酒になったのだろう。 その水が市内の都市化と共に水量も不足し、汚染も目立つようになった。 浅堀りの井戸ならもっと深く掘れば良い水が出るかといえばそ…

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