【お酒】863.十旭日(じゅうじあさひ) 上撰 お燗瓶

旭日酒造有限会社 島根県出雲市今市町 180ml詰 (瓶より転記) アルコール分15.0度以上16.0度未満 〈原材料名〉米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール (王冠より転記) 旭日酒造さんのお酒は、かつて十旭日の上撰カップ(普通酒)と、これも普通酒の十旭日ナイスデイアサヒカップとをいただいております。 今日いただくこのお酒も普通酒の上撰ですので、中身はおそらく上撰カップと同じではないかと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は・・・、 あれ?、上撰カップよりも淡いかな? ありゃ? なんかちがうぞ。 うまみはやや濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみのなかに、お米の味も感じます。 しかし苦みや雑味はまったくなく、むしろ深みすら感じます。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはひかえめです。 ほとんど感じないくらいです。 うまみに深みを感じる、やや濃醇で辛口のおいしいお酒でした。 上撰カップのときに感じた香ばしさや軽い苦みは、全く感じませんでしたよ。 それどころかきれいな味わいで、それでいて深みすら感じました。 上撰カップと中身は同じはずなのに、こっちのほうがうまいなぁ。 私が入手した上撰カップは、もしかしたら劣化していたのかもしれません。

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【お酒】862.廣戸川 にごり酒 300ml

松崎酒造店 松崎岩男 福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字要谷47の1 原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール アルコール度数17度 300ml (以上、ラベルより転記) 松崎酒造店さんのお酒は、かつて廣戸川のカップ酒(普通酒)をいただいております。 今日いただくこのお酒は、普通酒のにごり酒です。 アルコール度数が17度とやや高めなのは、添加された醸造アルコールの量が多めだからでしょうか? それとも、加水量が少なめなのでしょうか? オリの量は、全体の1~2割程度といったところでしょうか。 にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、わずかに象牙色がかっているようでした。 口当たりはとろみがそれほどなく、さらっとしています。 オリのざらつきがわずかにあるみたいですが、気にはならない程度です。 ただ、アルコールの香りがちょっとはっきりしていますね。 うまみは濃くはないですね。 にごり酒らしいお米のうまみをおだやかに感じます。 クドさはなく、にごり酒にしてはキレもよいと思います。 苦みや雑味はありません。 酸味はややひかえめです。 すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じる程度です。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはひかえめです。 ほとんど感じないくらいです。 にごり酒にしてはさっぱりしていてのみやすい、辛口のおいしいお酒でした。 …

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【お酒】861.山桜 吟醸酒 180ml

笹の川酒造株式会社 福島県郡山市笹川一丁目178 原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 酒造好適米「山田錦」100%使用 精米歩合/60% アルコール分/14度 内容量/180ml (以上、ラベルより転記) 笹の川酒造さんのお酒は、かつて笹の川のすべて山田錦純米吟醸カップをいただいております。 今日いただくこのお酒は、福島県南酒販さんが企画した“「ふくしま美酒めぐり」180ml飲みくらべシリーズ”に属する、山田錦100%使用のアル添吟醸酒です。 吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、かすかに着いているのがわかる程度でした。 一口含むと、吟醸香があることがわかります。 フルーティーな風味ですが強くはなく、ほんのりと感じる程度です。 うまみは淡めですが、淡いなりにその存在ははっきりしています。 お米のうまみをピンと感じます。 キレはよく、それに苦みや雑味はありません。 酸味はひかえめです。 すっぱさをごくわずかに感じる程度です。 甘みはひかえめです。 ほとんど感じないくらいです。 香りも味わいもおだやかな、淡麗辛口のおいしいお酒でした。 とてもきれいで、スイスイといけてしまいます。 ですがそれでいてうまみはちゃんとわかるので、物足りなさはないですね。 夏の暑い日にいただいたらついつい飲みすぎてしまいそうな、危険なお酒だと思います。

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【お酒】860.榮川 純米酒 AIZUのお酒 アルミ缶

榮川酒造株式会社 福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11 原材料名:米(国産)、米麹(国産米) 精米歩合 80% アルコール分15度 内容量/180ml (以上、缶の印刷事項より転記) 榮川酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。 榮川 エイセンカップ 特醸酒 榮川 純米酒 にごり カップ 榮川 本醸造 ぎょく 300ml 榮川 純米酒 300ml 今日いただくこのお酒は、精米歩合が80%と比較的低めの純米酒です。 ところで、このお酒は東北本線日和田駅(福島県郡山市)近くにあるイオンで入手しました。 しかし、3月に島根県の沿岸部で酒集めをした際にも、立ち寄ったイオンで見かけました。 もしかしたら、榮川酒造さんがイオンと提携して全国展開している商品なのでしょうか? 話を元に戻します。 このお酒の精米歩合は80%と、比較的低めに設定されております。 精米歩合とお酒の味わいとの関係については、かつてこちらでまとめておりますので、ご覧ください。 このリンク先で紹介した記述をふまえると、精米歩合を80%に設定するということは、十分に注意して造らないとお酒に雑味が出る可能性を伴うということではないかと推察いたします。 果たしてこのお酒には、そういった雑味は出ているのでしょうか? それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。 純米酒ですが、角が立つといけませんので、燗にせず…

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【お酒】859.千功成 本醸造 センナリカップ

株式会社檜物屋酒造店 福島県二本松市松岡173 アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール 精米歩合 65% 180ml詰 (以上、カップの印刷事項より転記) 檜物屋酒造店さんのお酒は、かつて千功成の本醸造冷酒(生貯蔵酒か?)をいただいております。 今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒です。 特に表示がないということは、きっと二度火入れされているのでしょう。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 写真ではわかりづらいかもしれませんが、お酒の色は、ちょっと茶色がかっているようでした。 うまみは濃いめです。 うまみというか、香ばしさがかなりはっきりしています。 それに、渋みもけっこうありますね。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさはそれほどでもないものの、さわやかさが少しあるようです。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめといったところでしょうか。 けっしてはっきりしてはいないものの、とろみのような舌触りをかすかに感じました。 香ばしさと渋みとが効いた、濃醇なお酒でした。 この味わいは、熟成によるものでしょうか? なんとなくではありますが、これまでに酸味料が添加されたお酒でこういう味わいを目指したと思われるものをいくつかいただいていることから(これとか、これなんか。)、それと対比してしまいました(言いたいことはどうかお察し下さい)…

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春の味覚を求めて(ついでに酒集めもね)

春になると、いろいろとおいしいものが出回りますよね。 あたしゃその中でも、山菜やたけのこが大好きなんです。 今年はあたたかいせいで、山菜やたけのこが出回る時期が早まっているようです。 そこで、そろそろ食べにいかねばならないと思い、酒集めを兼ねて出かけてきましたよ。 今回は、JR東日本の週末パスを使って出かけてきましたよ。 まずは東京駅からやまびこ41号に乗車。 この前に出発するはやぶさ45号(全車指定席)にも間に合うのですが、経費節減のため自由席を利用できるやまびこを選びました。 着いたのは、仙台駅。 仙台駅からは、仙石東北ラインのハイブリット車に乗車。 仙台駅から東北本線を走り、途中で新設された渡り線を通って仙石線へ乗り入れる列車です。 この車は、エンジンで発電し、バッテリーに蓄えた電気を使って動きます。 バッテリーからの電気だけで動いているときはとても静かなのですが、いざエンジンが動き出すと、普通のディーゼルカーよりも音や振動がかなり大きいですね。 車内で会話するのも難しいくらいですよ。 (オマエはお一人さまなんだから、会話の必要なんかないじゃないか!) 東北本線(交流20,000V)から仙石線(直流1,500V)への渡り線(ここだけ非電化)を通過。 これは私の素人的な意見ですが、こんなハイブリットカーなんか作らなくても、ここにデッドセクションを設けて、常磐線で余った415系を新品同様にアコモ改造して転用すれ…

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【お酒】858.弥右衛門 大吟醸 180ml

合資会社大和川酒造店 福島県喜多方市字押切南2-115 原材料 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール アルコール分 15度 精米歩合 40% 180ml (以上、ラベルより転記) 喜多方を訪問する際には、大和川酒造店さんの見学はけっしてはずせません。 周辺には夢心酒造さんや小原酒造さん、喜多の華酒造場さんなんてのもありますね。 ちょっと頑張れば、会津ほまれのほまれ酒造さんまで行くこともできます。 今日は、そんな喜多方の大和川酒造店さんが造った弥右衛門シリーズから、精米歩合40%のアル添大吟醸をいただきます。 大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほぼ透明でした。 吟醸香はありますね。 フルーティーというよりも、花の香りに近いかも。 ですがしつこくはなく、ほんのり感じる程度です。 うまみはやや淡めですが、淡いなりにしっかりしています。 お米のうまみをピンと感じます。 吟醸酒らしい苦みをちょっと感じますが、軽くて気にはなりません。 酸味は、大吟醸にしてはけっこうはっきりしています。 すっぱさがあって、それがやや鋭く感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはひかえめです。 ほとんど感じないくらいです。 酸味が効いた、やや淡麗で辛口のおいしいお酒でした。 大吟醸にしては酸味が効いているように感じました。 これはもしかして会津の食べ物、たとえば…

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【お酒】857.月山(がっさん) 上撰カップ

吉田酒造株式会社 島根県安来市広瀬町広瀬1216 アルコール分15.0度以上16.0度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、フタより転記) がっさーん(月山) 立て!ジョー(楯状火山) 遊びでねぇんだ!(アスピーテ) あれ? たしか月山があるところは、山形県ですよね? でもこれは、島根県の蔵元さんが造ったお酒です。 このことについて、手元にあった文献には以下のような記述がありました。 「戦国時代の大名、尼子氏の居城であった富田城。その栄華の跡がしのばれる月山を望む広瀬の町の中に、創業文政9(1826)年の吉田酒造がある。」(※1) どうやら吉田酒造さんが蔵を置く場所の近くには、尼子氏の居城であった富田城(とだじょう:月山富田城)があって、そのお城が建っていた場所が月山という山の上だったようです。 歴史に疎い私としては、これが精一杯の表現です。 ただの酔っぱらいがこれ以上書くとボロが出て、歴史やお城がお好きな方々から突っ込まれそうですわ。 ネタが尽きたところで、そろそろいただきたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ほとんどわからないくらいでした。 うまみはかなり淡めです。 うまみよりも、香ばしさと苦みとが少しはっきりしています。 淡いせいか、透明感があります。 酸味はひかえめです。 さ…

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【お酒】856.大天狗 カップ

大天狗酒造株式会社 福島県本宮市本宮字九縄18番地 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料 アルコール分 15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) ラベルに描かれている天狗の絵には、迫力がありますね。 よく見ると紐がついているので、もしかしたら天狗そのものではなくて、天狗の面でしょうか? なんとなく、藤本隆宏さんに似ているような気がするのは私だけでしょうか。 ですが、誠に残念ながら、このお酒は糖類酸味料添加の三増酒でした。 披露できるようなネタもないことですので、さっさといただいてみたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。 うまみは濃くはないですが、やはりはっきりしています。 やっぱりこれは添加されたうまみですね。 それに、苦みも少しあるみたいです。 ですがキレはよく、透明感すら感じます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさを少し感じますが、アルコールの風味のほうがはっきりしています。 それに、ちょっとピリッと感じます。 甘みは意外にもひかえめです。 糖添三増酒にありがちなとろみのような舌触りもないみたいです。 パッと広がってスッと引く、やや辛口のお酒でした。 添加されたうまみであることははっきりしていますし、それに苦みも少し感じました。 ですがクドさはそれほどなく、…

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【お酒】855.桑乃都 吟醸 180ml

有限会社小澤酒造場A 東京都八王子市八木町2-15 アルコール分 15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 精米歩合60% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 昨日いただいた桑乃都上撰カップに引きつづき、今日も小澤酒造場さんのお酒をいただきます。 今日いただくこのお酒は、醸造アルコールが添加されている吟醸酒です。 「醸造アルコールの添加は、通常、もろみを搾る一~二日前に行なわれる」(※1)のだそうです。 搾った後でお酒に添加するのではなく、お酒を搾る直前の醪に添加するのですね。 そして、醸造アルコール添加には、「もろみの中の芳香物質は、酒を搾ったときに大部分が酒粕に残ってしまうのですが、アルコールはそれを酒のほうに戻してくれる。」という効果があるようです。(※2)。 それ故、特に吟醸酒については「アルコールを添加するからこそ、あのフルーティーな吟醸香が引き出されるのであり、アルコールを入れないと、絞り粕のほうにより多く香りが残ってしまう。つまり、純米タイプの吟醸酒は、吟醸香が立ちにくいということでもある。」(※3)と言われているようです。 まあでも、これはあくまでもジェネラリースピーキング、つまり一般的に言われているお話です。 (ルーか!) 私がかつていただいたお酒の中には、香り高い純米吟醸酒もありましたけれどね。 なお、醸造アルコールの添加については、かつてこちらでまとめております…

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