【お酒】890.天穏 上撰 カップテンオン

板倉酒造有限会社 島根県出雲市塩冶町468 原材料名 米・米麹・醸造アルコール アルコール分 15.0度以上16.0度未満 180ml詰 (以上、フタより転記) (米の産地表示なし) 板倉酒造さんのお酒は、これまでに普通酒の天穏 ういらぶてんおんカップと、同じく普通酒の天穏 ぱ、る、る200カップとをいただいております。 きょういただくこのお酒も普通酒ですが、これには上撰(級別制度下における一級酒相当か?)の小印がつけられれております。 ぱ、る、る200カップもそうでしたが、このお酒にも米の産地が表示されておりませんでした。 なお、上撰の意味については、こちらで引用した文献の記載をご参照下さい。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ちょっとはっきりしていました。 うまみはちょっと濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、やわらかさもちょっと感じます。 それでいて、苦みや雑味はありません。 酸味ははっきりしています。 すっぱさにやや鋭さを感じます。 さわやかさも少しあるみたいです。 刺激やピリピリ感はないようです。 甘みはややはっきりしています。 でも、かなりさらりとした甘みです。 しっかりしたうまみに酸味の効いた、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。 酸味に鋭さを少し感じたものの、それが濃いめのうまみと合っているようでした。 これまで…

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徳島県北部での酒集め

四国さんではじめて酒集めをさせていただいたのは去年の11月、愛媛県東部でのことでした。 今回は、徳島県の北側を東から西へと攻めさせていただきました。 まずは、東京駅のエキナカ(はせがわ酒店グランスタ店)で、寝酒を一杯やっちゃったりなんかしちゃったりして。 東京駅の八重洲口から、ドリーム徳島号に乗車しました。 翌朝、鳴門のうず潮を見ることができましたよ。 あたしゃ天気予報に出てくる台風の雲みたいなやつだろうと勝手に想像していたのですが、案外かわいいものでした。 着いたのは、徳島駅。 乗車する列車の発車時刻までまだ間がありましたので、コンビニを回りながら散策をしてみました。 天神さんで旅の安全をお願いし、 久々のジェシーにお目にかかることもできました。 これって、1979年からここに貼ってあるのかな? コンビニを回って、芳水の良撰(佳撰クラスか?)と上撰とを入手。 残念ながら、いずれも糖添でした。 この芳水2種は、今回の旅で最も頻繁に出会ったお酒でした。 徳島駅の建物は、新しくて立派ですね。 ですが、ホームにはなつかしい雰囲気が漂っておりました。 留置線には気動車がいっぱい。 かなり広く感じるのは、架線やその支柱が無いからでしょうか? 徳島駅からは、新型気動車1500形に乗車。 30分ほど乗って、着いたのは鳴門線の鳴門駅。 今朝、うず潮を見た海…

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【お酒】889.李白 上撰 お燗瓶 180ml

李白酒造有限会社 島根県松江市石橋町335番地 180ml詰 (以上、瓶の印刷事項より転記) アルコール分15.0度以上16.0度未満 〈原材料名〉米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール (以上、王冠より転記) 「酒名は、唐の時代の詩人、李白から。大酒飲みだったと言われる李白は、酒を愛する人々の気持ちを代弁するような、酒を讃える詩を数多く書いた。」(※1)という、李白です。 しかもこの蔵元さんの「仕込み水は、文久3(1863)年に作られた2つの大井戸の水を創業以来使用。中硬水でやや味わいを感じる水だ。」(※2)とのこと。 文久三年!/ 金八先生!!/(←大きめの音が出ます) (オマエどうせ、いつかこのネタを使おうと思って、文久三年が文献に出てくるのをずっと待っていたんだろ!) そんな李白酒造さんですが(どんなだよ!)、蔵元さんのWebsiteによれば、“李白”の酒銘は蔵元さんご自身が考案したものではなく、松江市出身の政治家 若槻礼次郎(第25・28代内閣総理大臣)によって命名されたものなのだとか。 これってさ、鮎正宗の酒銘をつけた宮様の例がそうであったように、若槻礼次郎が酒銘をつけてくれと頼まれた時期が、たまたま李白の詩をかじっていた頃だったってだけじゃないの?。 そんな邪推をしていはいけません。 李白は、島根県のお酒の中でも、雑誌の酒特集では常連と言ってもよいほど有名なお酒ですものね。 それはきっと、おいし…

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【お酒】888.石陽日本海 上撰 カップ

日本海酒造株式会社 島根県浜田市三隅町湊浦80 原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分 15度 180ml詰 (以上、フタより転記) 日本海酒造さんのお酒は、かつて石陽日本海の佳撰カップ(普通酒)をいただいております。 今日いただくこのお酒も普通酒ですが、こちらは上撰です。 “佳撰と上撰との関係は、かつての級別制度下における二級酒と一級酒とのそれに相当するものである。” と、これまで漫然と書いてまいりました。 ですが、ここで一度、文献の記述を確認しておこうと思います。 「小印(こじるし)  清酒製造業者が生産品の区別をつけるためとか、特殊商品であることを表現するために、主銘柄の上につける語を小印という。例えば金冠〇〇とか黒松〇〇とかの金冠、黒松は小印である。また、平成4年4月に級別がすべて廃止となって、級別にかわる商品ランクの表示として、特撰(とくせん)・上撰(じょうせん)・佳撰(かせん)などの呼称で表示するようになった。この呼称は大手メーカーが中心となって決めたもので、公的な呼称ではないため、全国統一の呼称ではない。このような呼称表示も小印になる。」(※1) 佳撰/上撰の表示は、大手メーカーの格付けに倣って普及したものであって公的な呼称ではないが、その由来はかつての級別制度にあることがわかりました。 そんなかつての一級酒に相当すると思われるこの上撰ですが、残念ながら糖類添加の三増酒で…

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【お酒】887.十旭日(じゅうじあさひ) 本醸造 カップ

旭日酒造有限会社 島根県出雲市今市町662 アルコール分15.0度以上16.0度未満 原材料名 米・米麹・醸造アルコール 精米歩合 70% 原料米は全て国産 180ml詰 (以上、カップに貼られたラベルより転記) 旭日酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。 十旭日(じゅうじあさひ) 上撰カップ(普通酒) 十旭日 ナイスデイアサヒ カップ(普通酒) 十旭日 上撰お燗瓶(普通酒) 今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒です。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かなりはっきりしていますね。 煎茶か、あるいはなんかの検査みたいな・・・。 (バカじゃないの!) うまみはやっぱり濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感と香ばしさとを少し感じます。 それに、軽い苦みがちょっとあるみたいです。 酸味は意外にもややひかえめです。 すっぱさはそれほど目立ちません。 ですが、燗が冷めてくるにつれて、ちょっと出てきました。 甘みはややはっきりしています。 かなりさらっとした甘みです。 うまみが豊かで飲み応えがある、濃醇旨やや甘口のおいしいお酒でした。 これまでにいただいた普通酒もしっかりした味わいでしたが、それらよりも濃いめでした。 酸味がややひかえめではあるものの、軽い苦みがちょっとあって、それがうまみとうまく合っているよう…

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【お酒】886.天穏 ぱ、る、る 200 カップ

(2016/05/24追記:内容量の表示を訂正しました。) 板倉酒造有限会社 島根県出雲市塩冶町468 アルコール分/15.0度以上16.0度未満 原材料名/米・米麹・醸造アルコール 200ml (以上、カップの印刷事項より転記) (米の産地表示なし) 板倉酒造さんのお酒は、かつて天穏の普通酒 ういらぶてんおん カップをいただいております。 今日いただくこのお酒も、普通酒です。 いずれも糖類や酸味料は添加されておりませんでした。 ういらぶてんおんは14-15度で180mlでしたが、こちらは15-16度で200mlでした。 お米の産地が表示されていないのは、ルール違反ですね(※1)。 味のちがいを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、はっきりしています。 ういらぶてんおんよりも、ちょっと濃いめでしょうか? うまみはやや濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感をちょっと感じます。 それでいてキレがよく、スッと引きます。 また、苦みや雑味はまったくありません。 酸味はややはっきりしています。 さわやかさが主で、角のないすっぱさを少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 べとつかない、さらっとした甘みを感じます。 しっかりしたうまみに甘みがコク…

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【お酒】885.菊弥栄 本醸造 300ml

株式会社岡田屋本店 島根県益田市染羽町5-7 原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール アルコール分 15度以上16度未満 精米歩合 68% 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 岡田屋本店さんのお酒は、かつて糖添三増酒の菊弥栄 陽気にいこうよ 陽気カップ芳醇 200mlをいただいております。 今日いただくこのお酒は、本醸造です。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、透明でした。 うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。 やわらかいうまみとともに、軽い苦みをちょっと感じます。 他に雑味はありません。 酸味はややひかえめです。 さわやかさを少し、そしてすっぱさをわずかに感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 かなりさらっとした甘みです。 やわらかいうまみとさらっとした甘みとを、軽い苦みがうまくまとめている、淡麗やや甘口のお酒でした。 もし軽い苦みがないと、きっと甘すぎて、しかも薄っぺらくなってしまうことでしょう。 きれいでバランスのよい味わいです。 しかしまあなんですねぇ、私としては、もう少し面白味がほしいところでした。 (オマエのブログだって、面白味のかけらもなくて薄っぺらいじゃないか!)

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【お酒】884.國盛 大吟醸にごり酒 300ml

中埜酒造株式会社 愛知県半田市東本町二丁目24番地 アルコール分/14度 精米歩合50% 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 江戸時代後期には、灘に次いで江戸への出荷量第二位を誇った中国酒。 その流れを汲むと思われる尾州半田の中埜酒造さんのお酒は、かつて國盛の辛口カップ(普通酒)と、國盛の上撰御神酒180ml(これも普通酒)とをいただいております。 今日いただくこのお酒ですが、“大吟醸(しかも純米ではなくてアル添)のにごり酒”なのだとか。 大吟醸のにごり酒って、めずらしいのではないでしょうか? 少ない知識で恐縮ではございますが、私が知る限りでは、清龍酒造さん(埼玉県蓮田市)が冬期限定で出していらっしゃるものがあるくらいです。 そもそも、一般的に言って、大吟醸とはいったいどんな味わいがするお酒なのでしょうか? これについて、文献には以下のような記述がありました。 「 原料米の精白度を高めていくと、米に残っている成分はデンプン以外、きわめて少なくなる。精米歩合が60%以下の吟醸酒では、口当たりの優しい、柔らかな感触が生じ、全体的に軽妙で繊細な酒質になる。  さらに50%以下の大吟醸酒に至ると、その傾向はよりはっきりとする。」(※1) 一方、にごり酒については、別の文献に「にごりの部分からくるとろりとしたなめらかな舌ざわりと、甘みのある濃密な味わいは、他の日本酒とは違う独…

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【お酒】883.石陽日本海 佳撰 カップ

日本海酒造株式会社 島根県浜田市三隅町湊浦80 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分/15度以上16度未満 180ml詰 (以上、フタに貼られたラベルより転記) 島根県浜田に蔵を置く日本海酒造さんについて、文献では以下のように紹介されておりました。 「清らかな三隅川が流れ、水澄みの里と呼ばれる浜田市三隅町にある日本海酒造。その名の通り、すぐ近くに日本海が望める。山にも海にも程近い立地にある酒蔵は、明治21(1888)年に創業。昔ながらの木造の建物の中には井戸が二つあり、それぞれ水脈が異なる。海に近いほうの井戸は硬度が高く、遠い方の水質は軟らかいそうだ。その2種類の水に三隅の伏流水をブレンドし、さまざまなタイプの日本酒を造り出している。」(※1) 海にも山にも程近い立地ということは、そこで造られたお酒は海の幸にも山の幸にもよく合う味わいなのでしょうか? しかし、まことに残念ながら、今日いただくこのお酒は糖類添加の三増酒でした。 せめておいしいお酒であることを願いつつ、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ほんのわずかに着いている程度でした。 最初に酸味を感じます。 かなりはっきりしています。 すっぱさとさわやかさとがあって、しかもちょいピリです。 うまみは淡めです。 というか、かなり薄い感じがします。 また、香ばしさがほんのわずかにあるみたいです。 その反面、苦…

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【お酒】882.カップ秀鳳

有限会社秀鳳酒造場 山形県山形市山家町一丁目6-6 アルコール分15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、フタより転記) 秀鳳酒造場さんのお酒は、かつて本醸造の本格辛口庄五郎300mlをいただいております。 今日いただくこのお酒は、どうやら普通酒のようです。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、なかなかよい色をしております。 燗をつけると、甘酸っぱい香りが出てきました。 さくらんぼの香りに似ているかもしれません。 うまみはやや濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、やわらかさも感じます。 それに、熟成感もちょっとあるみたいです。 ですがキレがよく、スッと引いていきます。 苦みや雑味はありません。 酸味はややひかえめです。 すっぱさはほとんどなく、さわやかさをちょっと感じる程度です。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 弱めですが、その存在はわかります。 甘酸っぱい香りとうまみの深みとで勝負する、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。 酸味や甘みがややひかえめではあるものの、うまみにクドさがありません。 それどころか、深みすら感じます。 これ、うまいね! 2019/02/01 また飲んでみました。

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