【お酒】1143.男女川(みなのがわ) お燗瓶 180ml

稲葉酒造場 茨城県つくば市沼田1485 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料 アルコール分 15.0度 正180ml詰 (以上、瓶の印刷事項より転記) 稲葉酒造場さんのお酒は、かつて男女川(みなのがわ)の純米吟醸をいただいております。 今日いただくこのお酒は、まことに残念ながら、糖類酸味料フル添加の三増酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ほぼ無色透明でした。 最初に酸味を感じました。 けっこうはっきりした酸味です。 すっぱさがやや強めで、鋭さを感じます。 でも刺激やピリピリ感はありません。 うまみはやや淡めです。 酒臭さ(←ほめ言葉です)をかすかに感じますが、それでも深みがなくて画一的なうまみです。 また、軽い苦みをちょっとだけ感じます。 キレはよいみたいです。 甘みはややはっきりしています。 三増酒にしてはそれほど強くはなく、べとついた感じもしませんが、それでもとろみのような舌触りは感じます。 すっぱやや甘口のお酒でした。 これはあくまでも私の感想ですが、糖類や酸味料を添加したことで生じたクセを加水で整えているように感じました。 雑味が比較的少ないことから、飲みやすいかもしれません。 でも、やっぱりすっぱいね。 そういえば、男女川は純米吟醸もすっぱいお酒でしたよ。

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【お酒】1142.琵琶湖八景 カップ

滋賀酒造株式会社 滋賀県甲賀市水口町三大寺39 アルコール分 15.0度以上16.0度未満 原材料名 米・米麹 国産米100%使用 NET 180ml (以上、ラベルより転記) 滋賀酒造さんのお酒は、かつて貴生娘(きぶむすめ)の手造りにごり酒カップをいただいております。 今日いただくこのお酒もその貴生娘にごり酒と同じく、醸造アルコールが添加されてはいないものの精米歩合の表示がない普通酒でした。 (なぜ純米酒ではないのかについては、上記貴生娘のリンク先記事をご参照下さい。) なお、このお酒のラベルには、酒銘に用いられている“琵琶湖八景”がデザインされておりました。 この記事を書いている今になって思えば、この琵琶湖八景の由来などについて文献を集めて詳しく調べておけばよかったと、後悔をしております。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かなり深い色でしたよ。 うまみはかなり濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがはっきりしています。 それに、熟成感もちょっとあるみたいです。 また、苦みがあって、鋭くはないものの、苦み自体に重みを感じますね。 それにキレはそれほどでもないみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさはあまり強くはないものの、鋭さを感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはほとんど感じないくらいです。 酒臭い(…

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【お酒】1141.三諸杉(みむろすぎ) 180ml

今西酒造株式会社 奈良県桜井市三輪510 原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール アルコール分15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 大神神社のお膝元でお酒を造っていらっしゃる今西酒造さんのお酒は、かつて三諸杉のカップ酒(普通酒)と、三諸杉の菩提酛純米酒300mlとをいただいております。 今日いただくこのお酒は大神神社へのお供え物として卵とセットで販売されていたものですが(私は自分でいただくために購入したことから、卵は敬遠させていただきました)、普通酒ですから、中身はカップ酒と同じお酒でしょう。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ほとんど目立たない程度でした。 うまみは濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみと共に、ウィスキーのような香ばしさをちょっと感じます。 それに、軽い苦みもほんの少しあるみたいです。 それでいてキレはよいみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが少しあって、酸味自体に深みを感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 強くはないですが、存在ははっきりしています。 しっかりしたうまみと深みのある酸味との、濃醇旨口のおいしいお酒でした。 うまみと酸味とが、深い味わいを作り出していると感じました。 ちょっとクセのある味かもしれませんが、それでいてキレがよいので、クドさがあり…

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【お酒】1140.初陣 上撰 カップ

古橋酒造株式会社 島根県鹿足郡津和野町後田口196 原材料 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分 15度以上16度未満 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 昨日いただいた初陣佳撰カップに引きつづき、今日も古橋酒造さんのお酒をいただきます。 今日いただくこのお酒には上撰の小印が付けられておりましたが、残念ながら佳撰カップと同じく糖類添加の三増酒(酸味料添加の表示なし)でした。 それにこのお酒も佳撰カップと同じく、運んでいる途中で中身が漏れ出してしまい、補修に補修を重ねた満身創痍の状態で持ち帰ってきたことから、早々にいただく必要があったのでした。 同じ酒集めの旅で購入した紙カップのうち、五橋のほうは無傷だったのですが、なぜか初陣は2種類とも漏れ出してきたのでした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、佳撰カップよりもちょっとだけ濃いめでしょうか。 うまみは濃くはないですが、しっかりしています。 深みはないものの、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを一応感じます。 また、熟成感はちょっとだけあるものの、佳撰カップで感じた渋みはないみたいです。 それにキレがよく、透明感を少し感じます。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが強くはなくて、やはり鋭さを少し感じますが、佳撰カップほど鋭くはないみたいです。 ですが燗が冷めるにつれて鋭さが増してく…

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【お酒】1139.初陣 佳撰 カップ

古橋酒造株式会社 島根県鹿足郡津和野町後田口196 原材料 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分 15度以上16度未満 180ml詰 まずはじめにこのカップですが、これは既製品ですね。 これまでにも、小浜の上撰わかさニューカップや、岩手県の廣喜カップで見たことがありましたよ。 実は拙宅にはこのお酒よりも古いカップ酒の在庫がまだあるのですが、先週末に津和野を訪問した際に入手したこのお酒を早々に飲まなければならなくなってしまいました。 なぜならば、このお酒は運んでいる最中にフタの部分から中身が漏れ出してしまい、補修に補修を重ねながらようやく持ち帰ってきたものだからです。 このアルミフタの上にはプラスチックの外フタが付いていたのですが、それでも漏れてきてしまいました。 どうやら、アルミフタに寄ったシワの部分が裂けてしまったようでした。 津和野から苦労して持ち帰ってきたこのお酒ですが、まことに残念ながら、糖類添加の三増酒でした。 ですが、酸味料は添加されていないみたいです。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 うまみは意外にもやや濃いめです。 深みはそれほどでもないものの、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。 また、うまみにクドさはないみたいです。 それに、熟成感と軽い渋みとをちょっとだけ感…

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【お酒】1138.朝日川 生酛なま酒 300ml

朝日川酒造株式会社 山形県西村山郡河北町谷地乙93 アルコール分13.0度以上14.0度未満 原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール 精米歩合65% 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 朝日川酒造さんのお酒は、これまでに朝日川の上撰300ml瓶と、朝日川の本醸造カップとをいただいております。 今日いただくこのお酒は、生酛造りの生酒です。 精米歩合の表示はありますが、特定名称が表示されていないことから、普通酒なのでしょう。 アルコール度数がいささか低めのようですが、口当たりをよくするためでしょうか? 普通酒ですが生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほぼ透明でした。 一口含むと、フレッシュな風味があることがわかります。 そんなにクドくはないですね。、 淡いなりに、米のうまみを感じます。 軽い苦みをかすかに感じます。 キレはよいみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みははっきりしています。 口に含んですぐはわかりにくいようですが、その後だんだんはっきりしてきます。 ですが、べとついた感じはなく、さらっとしています。 淡麗軽快甘口のお酒でした。 アルコール度数から推察したとおり、口当たりが軽快でした。 でも、淡いなりにうまみや酸味がしっかりしている…

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島根県から山口県への酒集め

3月18日(土)~20日(月祝)の三連休に、青春18きっぷと夜行バス、それに新幹線を利用して、酒集めの旅に出かけてまいりました。 ☆★一日目(3月18日(土))☆★ まずは、東京駅から。 東海道本線の5:46発沼津行電車に乗車。 終点の一つ手前、三島駅にて浜松行に乗りかえて、静岡地獄へと突入です。 途中、三島・浜松・豊橋・大垣・米原と乗りかえて、大阪駅へ到着。 東京駅から10時間かけての行程でした。 でも、賃労働で拘束されている時間に比べたら、こっちのほうがはるかにあっという間だぜ。 大阪駅からは、大阪環状線に乗りかえ。 この新車、ものすごく静か! 乗ったのはモハ(モーター付車)でしたが、従来車のサハ(モーターなし車)よりも静かに感じました。 天王寺駅で関西本線JR難波行201系電車に乗りかえ。 天王寺から3駅乗って、JR難波駅で下車。 なんばウォークを近鉄日本橋駅方面へ歩いて、 大阪へ来たら決して外せない、初かすみ酒房さんへ到着。 2ヵ月半ぶりのご無沙汰でした。 まずは生小。 座るとすぐに飲み物を訊かれるので、いつも条件反射的に生小と答えてしまいます。 空腹をおでんで満たします。 生小をさっさと空けて、初かすみの普通酒をいただきます。 味わい深さは相変わらずでしたが、なんか以前よりも甘みがちょっとだけ少なくなったような気がしま…

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【お酒】1137.黒松稲天 本醸造 カップ

稲田酒造合名会社 奈良県天理市三島町379 アルコール分 15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合70% 容量180ml詰 (以上、ラベルより転記) 奈良県天理市、言わずと知れた天理教のお膝元。 今日いただくこのお酒は、その天理の街の中心地にある商店街沿いに蔵を構える蔵元さんのお酒です。 稲田酒造さんのお酒について、文献には以下のような記述がありました。 「確かに稲田酒造のお酒は、天理教の御神酒として深く天理と関わっており、信者さんの厚い信頼を得て日本全国への発送はもとより、今では遠く韓国や台湾でも引き合いがあるという。しかし、あくまでもそれは結果である。品質が伴わなければ、単に地元の酒というだけで、広く長く人に求め続けられることはない。また、徒に醸造所拡張して生産量を増やしたりせず、年間二百石という十分に目の届く範囲の石数で品質を守っているのも支持される理由だろう。つまり天理教関連の需要は、この蔵元が古くから天理の地の利を生かした誠実な酒造りをしてきたことのひとつの結果であり、純粋に優れた奈良の地酒の一つとして見ることも大事だろう。なによりもそれはひと度味わえばすぐに判ることでもある。」(※1) 今日いただくこのお酒は本醸造のカップ酒ですが、果たしてこのお酒にも蔵元さんが誠実な酒造りをしてきた結果が表現されているのでしょうか。 それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います…

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【お酒】1136.山桂(やまかつら) 清酒カップ

株式会社岡本本家 奈良県吉野郡大淀町下淵230 原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール アルコール分15度以上16度未満 180ml詰 (以上、ラベルより転記) ある筋の情報によれば、岡本本家さんは、最近になって奈良県の酒造組合を退会なさったのだとか。 (↑どんな筋だよ!) もしかしたら、お酒造りの規模を縮小するおつもりなのでしょうか? ネタがないことをごまかしたところで、いただいてみたいと思います 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ほとんど目立たない程度でした。 うまみは淡めというか、むしろ薄めです。 ほとんど感じないくらいです。 香ばしさと苦みとをかすかに感じる程度です。 酸味はややひかえめです。 すっぱさを少しだけ感じます。 また、冷めるにつれてピリピリ感が出てくるようです。 甘みはひかえめです。 ほとんど感じないくらいです。 薄くてピリ辛口のお酒でした。 これほどうまみが少ないお酒はめずらしいのではないでしょうか? 苦みや酸味はありますが、薄いので気にはなりませんでした。 これは完全に私の予想ですが、醸造アルコールを多めに添加して度数を高めに上げたのちに、多めの加水量でそれを15-16度に下げているのではないでしょうか?

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【お酒】1135.黒松翁 完全発酵辛口 特別純米酒(辛口秘蔵古酒) 伊勢神宮参拝記念 カップ

合名会社森本仙右衛門商店 三重県伊賀市上野福居町3342 原材料:米(国産)米こうじ(国産米) アルコール度数14度以上15度未満 精米歩合60% 200ml詰 (以上、ラベルより転記) 昨日いただいた黒松翁 金印 オキナカップ 伊勢神宮参拝記念に引き続き、今日も森本仙右衛門商店さんのお酒をいただきます。 今日いただくこのお酒は、完全発酵で辛口かつ秘蔵古酒の特別純米酒なのだとか。 特別純米酒ですし、古酒ですので、雑味が出ることを避けるべく、燗ではなくて冷や(常温)でいただきます。 お酒の色は、かなり深みのある金色をしておりました。 こりゃ濃いね。 熟成感が豊かですが、お米のうまみも残っているようです。 軽い渋みがちょっとあるみたいですが、雑味のようなものはありません。 酸味はややはっきりしています。 強くはないものの、すっぱさに鋭さを少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはやっぱりひかえめです。 でもゼロではないみたいです。 熟成感が豊かであるもののすっきりしている、濃醇旨辛口のおいしいお酒でした。 このすっきりした味わいには、酸味がうまく効いているようです。 それに純米酒にしてはキレがよく、飲みやすく仕上がっておりました。 また、たしかに辛口ではありましたが、甘みがわずかにあってコクを感じました。

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