【お酒】1194.開當男山(かいとうおとこやま) カップ

開当男山酒造 渡部謙一醸造元 福島県南会津郡南会津町中荒井字久宝居785 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分/15.0度以上16.0度未満 180ml詰 (以上、ラベルより転記) “男山”はともかく、“開當”の意味と蔵元さんの歴史とについて、福島県南酒販さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりました。 「 創業は享保元(1716)年。酒造業を起こした渡部開當(はるまさ)の名が、そのまま銘柄となった。以来、会社組織をとらずに酒造りを営なんでいる。現在の蔵元、渡部謙一氏は十四代目。蔵には創業当初から使われている建物も残り、重厚な雰囲気が漂う。 」(※1) そんな創業から400年以上もの歴史を誇る蔵元さんが世に送り出したこのお酒ですが、まことに残念ながら糖類添加の三増酒でした。 この絵は、東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道の共通形式である6050系電車ですね。 登場から30年にわたって浅草から日光や鬼怒川、そして会津田島とを結ぶ快速列車として活躍しておりましたが、先月のダイヤ改正では“リバティ”なる新形式(“リバティ”ったら、“おおさか”だろ!って思ってしまうのは、私だけでしょうか?)の登場に因って南栗橋以南の定期運用が消滅してしまいました。 浅草駅では、もう日常的に見ることができなくなってしまったわけですね。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いてい…

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【お酒】1193.白鶴 上撰 淡麗純米 お燗瓶

白鶴酒造株式会社 神戸市東灘区住吉南町四丁目五番五号 アルコール分 13度以上14度未満 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米) 精米歩合 70% 国産米100%使用 180ml詰 (以上、瓶の印刷事項とフタとより転記) あたしゃ意外だったのですが、このブログで白鶴さんのお酒を紹介するのは、今回が初めてでしたよ。 今更言及の必要はないかもしれませんが、灘五郷は御影郷に蔵を置き、「当社は創業を寛保三年(一七四三)とし、現当主は九代目となる。去る昭和四十八年(一九七三)十月十日をもって二百三十年の創業記念日を迎えることができた。」(※1)と今から40年ほど前に出版された書籍でもその歴史の深さを紹介されている蔵元さんです。 その白鶴酒造さんは、かつては“白嘉納家”と言われていたように、元々は菊正宗(本嘉納家)の分家筋に当たる蔵元さんでした。 このことについて、文献では以下のように紹介されておりました。 「 六甲の山なみを背景に、どこまでも続く遠浅の浜辺。静かに打ち寄せる波を朝からじっと見つめている若者がいる。摂津・御影村の生魚屋(うおや)治郎太夫宗徳。後の嘉納家の始祖である。 (中略)  宗徳が、酒造業に進出したのは万治二年(一六五九)。これが、菊正宗の創業である。 (中略)  宗徳の商才は四男の治兵衛良清に受け継がれ、家業の回船業と網元は材木業に切り替えられるが、酒造りだけは副業として続く。そして、二代目治兵衛良西の時代になって…

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“夢心 ゆめごころカップ”をまた飲んでみました

夢心酒造株式会社 福島県喜多方市字北町2932 アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 200ml詰 (以上、ラベルより転記) 《初回記事》 【お酒】18.夢心 ゆめごころカップ 今日は、さかのぼることおよそ3年半前の、このブログの草創期にいただいた、喜多方の夢心酒造さんのカップ酒をまた飲んでみました。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、あまり目立たない程度でした。 うまみは淡めですが、淡いなりにしっかりしています。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを少し感じます。 また、軽い苦みが少しはっきりしています。 キレはよいみたいです。 酸味はややひかえめです。 すっぱさはほとんど感じない程度です。 また、アルコール由来と思われるさわやかさを少し感じます。 甘みはややはっきりしています。 ちょっとですが、とろみのような舌触りを感じます。 淡麗ちょい苦やや甘口のお酒でした。 淡めではあるものの、酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)うまみと軽い苦みとで飲み応えを感じました。 というか、淡いが故に苦みが少し気になるかもしれません。 私としては、ただ淡いだけのお酒よりも、このくらいしっかりしていたほうがよいのではないかと思いました。 今回も、初回記事とは感想の内容がかなり異なる結果となってしまいました。

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【お酒】1192.金紋會津 300ml

会津酒造株式会社 福島県南会津郡南会津町永田字穴沢603番地 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分/15度 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 会津酒造さんのお酒は、このブログの草創期に金紋會津のカップ酒を、そして會津 あらばしり 吟醸生酒 300mlとをいただいております。 今日いただくこのお酒は普通酒ですが、おそらく金紋會津のカップ酒と同じ中身でしょう。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 うまみはやや淡めではあるものの、淡いなりにしっかりしています。 やわらかいうまみが穏やかに効いています。 ですが、苦みが少しはっきりしていて、しかも苦み自体に角を感じます。 キレはよいとは思うものの、苦みだけがちょっと残るみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは少し強めで、しかも鋭さがあります。 それに、かすかにピリッと感じます。 甘みはややはっきりしています。 さらっとしてはおりますが、甘みに幅を感じます。 やわらかいうまみとさらっとした甘みとを、苦みと酸味とが引き締める、やや淡麗でちょい苦旨やや甘口のおいしいお酒でした。 苦みと酸味とが目立ちますが、それらがうまみを引き立てて味を引き締めるに十分なギリギリの程度に収まっているように感じました。 けっして飲みやすくはありませんが、…

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【お酒】1191.國権 本醸造 300ml

国権酒造株式会社 福島県南会津郡南会津町田島字上町甲4037 原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール アルコール分 15度以上16度未満 精米歩合 65% 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 国権酒造さんのお酒は、これまでに国権 純米酒会津路カップと、國権 てふ 純米酒 300ml、そして会津尾瀬 本醸造 オゼカップとをいただいております。 今日いただくこのお酒は本醸造ですが、品質表示は会津尾瀬 本醸造 オゼカップと同じでした。 ということは、同じ中身なのでしょうか? それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、透明でした。 うまみはやや淡めです。 米のうまみが淡いなりにあって、それが舌の上をピンと突いてくる感じがいたします。 酒臭さ(←ほめ言葉です)は、最初は感じなかったものの、徐々に出てくるみたいです。 また、軽い苦みがちょっとだけあるみたいです。 キレはよく、スッと引きます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさが強くはなくて穏やかで、しかも深みをちょっと感じます。 かすかにピリッと感じますが、気にはなりません。 甘みはややはっきりしています。 さらっとしてはいるものの、幅を感じる甘みです。 うまみがピンと効いている、やや淡麗で旨やや甘口のおいしいお酒でした。 穏やかで酸味が強くなく、しかもやや…

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【お酒】1190.鳳鸞純米与一くんカップ

鳳鸞酒造株式会社 栃木県大田原市住吉町1-1-28 アルコール分15度 精米歩合65% 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) 180ml詰 (以上、フタに貼られたラベルより転記) 昨日いただいた鳳鸞(ほうらん) 寒仕込カップに引き続き、今日も鳳鸞酒造さんのお酒をいただきます。 今日いただくこのお酒は、純米酒です。 カップに印刷されている絵は、大田原市観光協会のキャラクター“与一くん”でした。 言うまでもないことでしょうが、栃木の英雄たる那須与一を模したものでしょう。 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、きれいな金色をしておりました。 おー! こりゃすっぱいな。 最初に酸味を感じました。 強めで鋭い酸味が、耳の下辺りを突いてくるようです。 でも、ピリピリ感はありません。 うまみはちょっと濃いめといったところでしょうか。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみはひかえめで、香ばしさを少しはっきりと感じます。 苦みや雑味はないみたいです。 甘みはややひかえめです。 少しあることはわかるものの、酸味の鋭さに負けているようです。 すっぱやや辛口のお酒でしょうか。 このすっぱさには、那須与一が屋島で放った鏑矢の如く、目の覚めるような鋭さを感じました。 あたしゃうっかり酢の物をつまみにしてしまいましたが、むしろこれは佃煮や味噌合えなど、濃い味の料理と合うこと…

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【お酒】1189.鳳鸞(ほうらん) 寒仕込カップ

鳳鸞酒造株式会社 栃木県大田原市住吉町1-1-28 原材料名:米・米麹・醸造アルコール・糖類 アルコール分14.0度以上15.0度未満 内容180ml (以上、フタより転記) (米の産地表示なし) 鳳鸞酒造さんのWebsiteによれば、「「鳳鸞」とは、「鳳」の字「鸞」の字共に至徳の瑞応として現れるといわれる架空の神鳥の意味」なのだとか。 そんな神々しい酒銘のこのお酒ですが、まことに残念ながら糖類添加の三増酒でした。 アルコール度数がやや低めのようですが、これがいったい何を意味するのでしょうか? 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ややはっきりしておりました。 アルコールの香りがすこしはっきりしています。 うまみは濃くはないですね。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)をちょっと感じますが、それよりも苦みがはっきりしていて、少し角を感じました。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは弱めですが、アルコール由来と思われるさわやかさがはっきりしています。 それに、けっこうピリッと感じます。 甘みはややはっきりしています。 三増酒にありがちなとろみのような舌触りも少しあるみたいです。 アルコール香がはっきりしていて、苦ピリやや甘口のお酒でした。 あー、だから度数がやや低めなのか。 以上です、編集長!

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【お酒】1188.稲川 にごり酒 蔵出し原酒 カップ

合資会社稲川酒造店 福島県耶麻郡猪苗代町字新町4916 アルコール分18度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 稲川酒造店さんのお酒は、これまでに稲川 辛口地酒蔵 本醸造仕込 生貯蔵酒 300mlと、普通酒の稲川 イナガワカップとをいただいております。 今日いただくこのお酒は、普通酒で原酒のにごり酒です。 原酒だからでしょうか、アルコール度数は18度と高めでした。 滓の割合は、范文雀、じゃなくて半分弱くらいでしょうか。 にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほぼ白色でした。 口当たりにとろみを感じます。 オリのざらつきも少しあるみたいです。 また、普通酒の原酒だからでしょうか、アルコールの香りも少しはっきりしています。 うまみはやや濃いめです。 米のうまみそのものですが、しつこさがありません。 それに苦みや雑味がなく、キレもよいみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。 アルコール由来と思われるさわやかさも少しあるみたいです。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 その存在がちょっとわかる程度です。 米のうまみが穏やかに効いている、やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。 しっかりしているもののキレがよ…

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【お酒】1187.津和野盛 上撰 カップ

合資会社石州酒造 島根県鹿足郡津和野町後田口218 アルコール分 15.0度以上16.0度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 180ml詰 (以上、カップの印刷事項より転記) カップに印刷されているこの絵は、おそらく津和野の伝統舞踊である“鷺舞”でしょう。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 燗をつけると、酒臭い(←ほめ言葉です)香りが少し立ってまいりました。 また、アルコールの香りもすこしはっきりしているようです。 うまみは、どちらかというとちょっと濃いめといった感じです。 醸し出された酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)を感じます。 また、香ばしさも少し感じます。 一方で、苦みや雑味はなく、キレはよいみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。 ですが、酸味自体に深みを少しあるみたいです。 また、アルコール由来と思われるさわやかさも少しはっきりしています。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 さらっとしているものの、幅を感じます。 ですが穏やかで、前に出てこない感じがいたします。 しっかりしているものの、さわやかでキレのよい、ちょい濃醇で旨やや甘口のおいしいお酒でした。 アルコール香やさわやかさがはっきりし…

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【お酒】1186.山頭火 特別本醸造 カップ

金光酒造株式会社 山口市嘉川5031番地 (カップの印刷事項より転記) 原材料:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール (裏に貼られたラベルより転記) アルコール分15.0度以上16.0度未満 精米歩合60% 180ml詰 (フタより転記) 山口市に蔵を置く蔵元さんが造ったお酒です。 山頭火という酒銘は、おそらく種田山頭火に由来するものでしょう。 カップには、種田山頭火のものと思われる日記が紹介されておりました。 あれ? そういえば、種田山頭火って、同じ山口県でも山口市ではなくて、たしか防府の出身ですよね。 あたしゃ防府で酒集めをした際に(成果はゼロでしたが。)、山頭火の生家跡を訪問しましたよ。 ボランティアガイドの方のお話では、山頭火はこの建物に住んでいたのだとか。 一方、蔵元さんのWebsiteによれば、金光酒造さんは山口市のほかに防府市にかつて工場を持っていらしたようで、そのことが「山頭火は、明治39年(25才)から大正5年まで11年間、 種田正一(本名)の名義で酒造業を営んだことがあります。これが、現在の当社の防府工場跡となっています。」という一文とともに紹介されておりました。 金光酒造さんと種田山頭火とがつながったところで、そろそろいただいてみたいと思います。 特別本醸造ですが、おそらく香りはないものと(勝手に)推察し、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、濃くはない…

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