【お酒】1216.麓井 美酒ふもといカップ

麓井酒造株式会社 山形県酒田市麓字横道32 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール アルコール分16度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 鳥海山の南側で蔵を構える麓井酒造さんのお酒は、かつて麓井 生酛純米本辛 圓(まどか) 300mlをいただいております。 今日いただくこのお酒は、どうやら生酛仕込(生酛造り)の普通酒のようでした。 生酛造りの意味についてはこちらで、そして生酛造りの味わいについてはこちらで、それぞれまとめております。 要するに、“生酛で育った酵母は力強いので、発酵がよく進み、その結果きれいな酒質になる”ということのようです。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 うまみはやや濃いめです。 米のうまみがしっかりしていて、厚みを感じます。 酒臭さ(←ほめ言葉です)も少し感じます。 軽い苦みがちょっとだけあるものの、角や嫌味を感じません。 それでいてキレがよく、透明感を少し感じます。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは強くはないものの、鋭さをがちょっとあるみたいです。 でも、酸味自体に深みを感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 飲んでいる間はほとんど感じないのですが、後味でちょっと出てくるようです。 やや濃醇でやや辛口のおいしいお酒で…

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【お酒】1215.旭菊 上撰 フラワーカップ

旭菊酒造株式会社 福岡県久留米市三潴町壱町原403 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分15.0度以上16.0度未満 180ml (以上、フタより転記) このお酒ですが、上撰の小印が付されて、“幸福の酒”なる表示がされているにもかかわらず、残念ながら糖類添加の三増酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少しはっきりしておりました。 うまみはやや濃いめです。 酒臭いというよりも、ウィスキーのような風味が少しはっきりしています。 また、渋みも少しはっきりしています。 それでいてキレはよく、透明感を少し感じます。 酸味はややひかえめです。 ほとんど目立たないくらいです。 甘みははっきりしています。 とろみのような舌触りが少しあって、べとついた感じもします。 やや濃醇でちょい渋甘口のお酒でした。 かなりしっかりしているものの、キレがよいせいか、しつこさを感じません。 また風味が独特ですが、クドさはないみたいです。 透明感を少し感じることと、酸味がややひかえめであることとから推察するに、これらは多めのアル添の効果でしょうか。 ただ、私としては、甘みと渋みとが気になるところでした。

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【お酒】1214.〆張鶴 つるカップ

宮尾酒造株式会社S 新潟県村上市上片町5-15 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15度 容量180ml詰 (以上、ラベルとフタとより転記) 宮尾酒造さんのお酒は、おととい〆張鶴の花(普通酒)のお燗瓶をいただきました。 今日いただくこのお酒も普通酒ですが、フタにもラベルにも“花”の小印は付けられておりませんでした。 でも、購入時に発行されたレシートには“花カップ”と表示されておりましたので、おそらく中身はおとといいただいたお燗瓶と同じ“花”なのでしょう。 〆張鶴じゃなくて“メ張鶴”っていったい・・・、 なんて野暮なことは言いませんよ。 (言ってんじゃねぇか!) 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 ああ、やっぱりそうね。 淡麗ちょいピリちょいすっぱやや辛口のおいしいお酒ですわ。 お燗瓶と同じお酒とわかったからには、同じように味見をしていたのでは芸がありません。 ところで、おとといの記事では、私は「次にいただく際には、必ず刺身と合わせるつもりです。」と書きました。 だったら今日は、刺身と合わせてみたいと思います。 入手したのは、かつおのたたき。 かつおはこのお酒の蔵元さんが蔵を置く日本海側の村上とはあまり関係がなさそうですが、そろそろ初鰹の旬ですし、それに一人前にちょうどよい大きさの切り…

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【お酒】1213.大洋盛 お燗瓶

大洋酒造株式会社 新潟県村上市飯野1-4-31 アルコール分 15度 原材料名 米(新潟県産)・米こうじ(新潟県産米)・醸造アルコール 180ml (以上、瓶の印刷事項より転記) 大洋酒造さんのお酒は、かなり前に大洋盛の金乃穂カップと、大洋盛の特別本醸造300mlとをいただいております。 今日いただくこのお酒は普通酒ですので、おそらく金乃穂カップと同じ中身でしょう。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。 うまみはかなり淡めです。 かすかに感じる程度です。 苦みや雑味もありません。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。 しかもちょっとピリッとくるようです。 甘みはややひかえめです。 ゼロではないものの、かなり弱めです。 淡麗ちょいピリちょいすっぱやや辛口のお酒でした。 淡い味わいの中で酸味が効いているものの、深みはないみたいでした。 私としてはもう少しうまみか、あるいは酸味の深みがほしいところでした。 でも、淡いが故に、いろいろな食事とあわせやすいかもしれません。

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【お酒】1212.〆張鶴 花 お燗瓶

宮尾酒造株式会社S 新潟県村上市上片町5-15 原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール アルコール分15度 正180ml詰 (以上、ラベルと瓶の印刷事項とより転記) 新潟県の最北の街、山形県鶴岡市と境を接する村上市。 今日はその村上で文政2年(1819)に創業したという宮尾酒造さんが造った、村上の銘酒“〆張鶴(しめはりつる)”をいただきます。 瓶の肩に貼られたラベルには、“花”と表示されておりました。 どうやらこの“花”は、宮尾酒造さんが独自に定めた小印のようでした。 そして普通酒には、この“花”が付されるみたいでした。 ところで、宮尾酒造さんのお酒について、手元にあった文献では以下のように紹介されておりました。 「 江戸時代に酒造りを始めた当時と変わらず、現在もサケが遡上(そじょう)することで知られる三面川の支流・門前川沿いに蔵がある。仕込み水は、敷地内の井戸水。この三面川と同じ水脈の伏流水は、口当たりが滑らかな軟水だ。  「目指すのは、キレイな中にもうま味がある酒。仕込み水の軟水がウチの味わいの元です」とは、代表取締役・宮尾佳明氏の言葉。」(※1) 今日いただくこのお酒は〆張鶴シリーズの中でも最廉価版と思われる普通酒ですが、このお酒も「キレイな中にもうま味がある酒。」なのでしょうか? それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色…

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【お酒】1211.若波 純米酒 300ml

若波酒造合名会社 福岡県大川市鐘ヶ江752 原材料 米(国産)米麹(国産米) 精米歩合70% アルコール分14度 300ml (以上、ラベルより転記) “若波”という酒銘について、手元にあった文献には以下のような記述がありました。 「 蔵元の、若波酒造は有明海に近い大川市鐘ヶ江にある。だから有明の朝日、夕日に輝く金波銀波を、そのまま銘とした。」(※1) でも、蔵元さんのWebsiteには「大正11年創業。蔵の傍を流れる筑紫次郎(筑後川)のように「若い波を起こせ」と銘々されました。」とありましたよ。 蔵のある場所から推察するに、後者のほうが適切といったところでしょうか。 実は私、このお酒を一度いただいているのです。 筑後国で酒集めをした際に、久留米にあった文化街さくら屋さんで選んだお酒がこれでした。 その楽しいひと時のことを思い出しながら、いただいてみたいと思います。 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 おお、これこれ! 盃に注いだだけで、酒臭い(←ほめ言葉です)香りがフワッと漂ってまいりましたよ! うまみはやや濃いめですね。 酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがかなりしっかりしています。 それに米の風味もちゃんとありますね。 しかし、こんなにしっかりしているのに苦みや雑味はまったくなく、熟成感もありません。 しかも…

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《焼酎》1.白岳 25度 200ml ペット【追記あり】

高橋酒造株式会社 熊本県人吉市合ノ原町498番地 原材料:米(国産)・米こうじ(国産米) アルコール分:25度 内容量:200ml詰 (以上、ラベルより転記) いつもお酒(清酒、いわゆる日本酒)ばかりを飲んでいいかげんなことを書いているこのブログですが、今日ははじめての本格焼酎(酒税法3条10号イ、酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行規則11条の5)をいただきます。 (焼酎でも、記事がいいかげんなことには変わりないんだろ!) 筑後国で酒集めをした際にこの米焼酎を見つけて、入手してしまいました。 蔵元さんのWebsiteでは、この焼酎について以下のように紹介されておりました。 *********************** 「熊本酵母、減圧蒸留法、二段仕込み モンドセレクション2017 金賞受賞 平成29年 酒類鑑評会 優等賞受賞 入賞51回(白岳ブランドとして) 「うまくて、飲みやすくて、翌日に残らない」球磨焼酎の定番です。」 *********************** 専門用語がいくつか出てまいりましたね。 これらのうち、熊本酵母についてはかつてこちらで触れておりますが、もしかしたら焼酎で用いられている酵母とは別物かもしれません(すみません。今回はこの点については一切調べておりません)。 モンドセレクションや鑑評会はどうでもいいでしょう。 気になるのは、やはり減圧蒸留法と、それと球磨焼酎とい…

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【お酒】1210.純米酒 弥右衛門 180ml

合資会社大和川酒造店 福島県喜多方市押切南2-115 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) アルコール分15度 精米歩合60% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は、福島県南酒販さんが企画した“「ふくしま美酒めぐり」180ml飲みくらべシリーズ”に属する、喜多方の大和川酒造店さんが造った純米酒をいただきます。 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 燗をつけると、お酒の甘い香りがフワッとしてまいりました。 また、一口含むと、フルーティな風味をかすかに感じました。 うまみは濃くはないですが、しっかりしています。 酒臭さ(←ほめ言葉)をかすかに感じます。 米のうまみもあって、厚くはないものの舌をピンと突いてくるようです。 苦みや雑味はまったくなく、しかもキレよく感じます。 酸味ははっきりしています。 すっぱさは強くはないものの、鋭さがあります。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはひかえめです。 ほとんど感じないくらいです。 香りが豊かでうまみと酸味とがピンと効いている、すっぱ辛口のお酒でした。 甘くないことからややドライで、しかも酸味が効いていて引き締まっています。 でも、うまみがしっかりしているので、物足りなくはないと思います。 香りがあることから、きっと冷やしてもいけると思います。 むしろ冷やしたほうが、酸…

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【お酒】1209.會津吉の川 カップ

合資会社吉の川酒造店 福島県喜多方市一丁目4635 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料 アルコール分 15度 180ml詰 (以上、フタより転記) 喜多方の“吉の川”。 でも、“よしのかわ”なのか、“ヨシノガワ”なのかわかりません。 そんな吉の川ですが、残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 うまみはややこいめです。 でも、このうまみは画一的で、クドさを感じます。 また、渋みがはっきりしていて、耳の下あたりを突いてきます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さを感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはやっぱりはっきりしています。 とろみのような舌触りを感じます。 やや濃醇で渋甘口のお酒でした。 うまみはやや濃いめですが、深みがないですね。 これは添加された味わいでしょう。

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【お酒】1208.比翼鶴 耶馬寒梅 特別純米 カップ

比翼鶴酒造株式会社 福岡県久留米市城島町内野466-1 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) アルコール分 15度以上16度未満 精米歩合 55% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 九州の酒処である筑後国の城島に蔵を置く蔵元さんのお酒です。 “比翼鶴”(ひよくつる)という酒銘のお酒です。 蔵元さんのWebsiteでは、この酒銘について、以下のように紹介されておりました。 「比翼鶴とは蔵元の先祖、柳川の蒲地氏が使用した家紋です。」 「比翼鶴は、鎌倉将軍から賜った紋で、雌雄二羽の鶴がクチバシを阿吽に喰い合う比翼連理を准えた図柄で表わされます。」 なお、比翼連理ってのは「「比翼の鳥、連理の枝」の略」であって、「男女の深い契りのたとえ。」(※1)なのだとか。 またこの比翼鶴については、「めでたい鶴の商標を使いはじめたのは、明治三十年ごろ。初代・周助の創業が同じ年だから、創業から一貫して使ってきたことになる。めでたい。」(※2)と文献で紹介されておりました。 ネタがないことをごまかしたところで、そろそろいただいてみたいと思います。 これまでの経験からして、特別純米には香りを特徴とするものがありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 香りは少しあるみたいです。 フルーティな香りがちょっとあって、酒臭い(←ほめ言葉です)風味もこれもちょっとありま…

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