【お酒】1292.カップ酒 濃姫

日本泉酒造株式会社 岐阜県岐阜市加納清水町3-8-2 アルコール分 15度以上16度未満 原材料 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 精米歩合60% 容量180ml (以上、ラベルより転記) 昨日いただいた織田信長のカップ酒に引きつづき、今日はその嫁さんである濃姫のカップ酒をいただきます。 信長をいただいた際には完全に見落としていたのですが、Ginjo Blendの文字がラベルにありましたね。 吟醸感はありませんでしたけれど。 品質表示は信長と同じでした。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 わかりにくいかもしれませんが、信長よりもちょっとだけ茶色がかっているかな? うまみはやや濃いめです。 かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがしっかりしていて、広がります。 苦味が少しはっきりしていて鋭さを感じますが、重くはないですね。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。 アルコール由来と思われるさわやかさも感じます。 それに、ちょっとピリッと感じます。 甘みはややひかえめです。 ぜろではなく、ちょっとだけ穏やかに感じます。 しっかりしたうまみに苦味と酸味とが効いている、やや濃醇でちょい苦ちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。 うまみに広がりがあるためか、信長の…

続きを読む

【お酒】1291.カップ酒 織田信長 本醸造

日本泉酒造株式会社 岐阜県岐阜市加納清水町3-8-2 アルコール分 15度以上16度未満 原材料 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 精米歩合60% 容量180ml (以上、ラベルより転記) JR岐阜駅の南側に蔵を構える蔵元さんが造ったカップ酒をいただきます。 この信長のカップ酒は岐阜高島屋の酒コーナーで見つけましたが、嫁さんである濃姫のカップ酒と共に販売されておりました。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少しはっきりしておりましたよ。 うまみはやや濃いめです。 かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが広がらずに、舌をピンと鋭く突いてくるようです。 それでもうまみ自体に深みを感じますよ。 それに熟成感も少しあるみたいです。 苦味や雑味はありません。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは強くはないものの、けっこう鋭いですね。 それにちょいピリでした。 甘みはややひかえめです。 ゼロではないものの、けっこう抑えてあるようです。 しっかりしているもののうまみと酸味とに鋭さを感じる、やや濃醇でちょいピリやや辛口のおいしいお酒でした。 かなりキリッと引き締まっておりましたが、それでいて深みがあったりごくかすかな甘みがコクを添えていたりして、飲み応えを感じました。 もしかしたらこの味わいは、信長の人となりを表現しているのでしょうか?

続きを読む

《焼酎》18.西の星 20度 200ml

三和酒類株式会社 大分県宇佐市山本2231-1 本格焼酎 原材料名 大麦・大麦麹 大分県産大麦『ニシノホシ』100%使用 アルコール分20度 内容量 200ml (以上、ラベルより転記) いいちこの蔵元さんが、大分県産の焼酎醸造好適大麦“ニシノホシ”を100%使用して造った大分麦焼酎なのだとか。 大分県で焼酎集め&酒集めをした際に入手した焼酎です。 発売の意図については、文献に以下のような記述がありました。 「 清酒の酒米「山田錦」のように、麦焼酎に適した大麦を国内で賄えないか―。  二〇〇一(平成十三)年六月に発売した麦焼酎「西の星」は、そんな思いが形となった地産地消の酒です。地元・大分県宇佐市でとれた二条大麦「ニシノホシ」だけで仕上げました。」(※1) あたしゃ知らなかったのですが、「当社で使用している原料大麦のほとんどはオーストラリアから輸入されています。」(※2)とあるとおり、いいちこの原料のほとんどは国産大麦ではなかったのです。 たしかに、いいちこのラベルには国産であることを示す文字は表示されておりませんでしたよ。 でも、「これは量的にも国産では対応できないから仕方ないことだ。」(※3)とのこと。 そう言えば、“大分麦焼酎”の名称は大分県酒造協同組合の地域団体商標として登録されておりますが、材料たる大麦の産地については制限がありませんね。 しかし、「 大きな期待を込めて売り出した「西の星」でしたが、全国展開後、…

続きを読む

《焼酎》17.黒白波 200ml

薩摩酒造株式会社 鹿児島県枕崎市立神本町26 本格焼酎 アルコール度 25度 容量/200ml 原材料/さつまいも(鹿児島県産)、米こうじ(国内産米) (以上、ラベルより転記) 先日いただいたさつま白波に引きつづき、今日も薩摩酒造さんの焼酎をいただきます。 今日いただくこの黒白波は、黒麹仕込みなのだとか。 黒麹についてはかつてこちらでまとめておりますので、ご参照下さい。 まずは、半分をお湯割りでいただきますよ。 芋っぽい香りはありますが、さつま白波ほど重くはなくて、弱めです。 しかし、華やかな香りを少し感じますね。 ですが、こちらは香ばしさが豊かで、それがキレずに残ります。 それに、酸味が少しはっきりで、甘みもありますね。 香ばしくてまろやかな、おいしい焼酎でした。 この香ばしさはさつま白波では感じませんでしたが、ということは黒麹に由来する香ばしさでしょうか。 一方で、芋っぽさが重くないので、さつま白波よりも飲みやすく感じました。 酸味がさわやかで、しかも甘みがあってまろやかで、口当たりよくいただくことができましたよ。 食事とよく合う、おいしいお湯割りでした。 次に、4分の1をロックで。 芋っぽさは引っ込みました。 しかし、香ばしさが際立ってきて、しかも苦味が出てきました。 それに酸味に鋭さが出てきて、それがちょいピリで、かなり引き締まってきました。 ロックだと、味わいに角が…

続きを読む

【お酒】1290.笹の誉 そばまえ 本醸造酒 180ml

笹井酒造株式会社 長野県松本市島内3682番地 原材料名 米(長野県産)・米こうじ(長野県産米)醸造アルコール 精米歩合65% アルコール分14度 180ml (以上、ラベルより転記) “そばまえ”という酒銘の意味については、ラベルに記されておりました。 ですが、大変申し訳ございませんが、今日はそばを用意しておりませんでした。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 うまみは濃くはないものの、しっかりしています。 米のうまみを少し、それにかもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも少し感じます。 それに、軽い苦味がちょっとだけあるみたいです。 キレはよいみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが少し強めで、少し鋭さを感じます。 ですが、酸味自体に深みがありますね。 それに、かすかにピリッと感じます。 甘みはややひかえめです。 かなりさらっとしたあまみをちょっとだけ感じる程度です。 うまみがほどほどに効いていて酸味がすこしはっきりした、ちょいすっぱ旨口のおいしいお酒でした。 味のバランスがよいお酒だと感じました。 その中でも酸味が少しはっきりしておりますが、突出することなく、しかも深みを感じる酸味でしたよ。 本醸造を名乗るにふさわしい、おいしいお酒だと思いました。

続きを読む

《焼酎》16.さつま白波 200ml【追記あり】

薩摩酒造株式会社 鹿児島県枕崎市立神本町26 本格焼酎 アルコール度 25度 容量/200ml 原材料/さつまいも(鹿児島県産)、米こうじ(国内産米) (以上、ラベルより転記) 10月の初めに大分県で焼酎集め&酒集めをした際には鹿児島県産の芋焼酎もいくつか入手することができ、手元にはその在庫がございます。 これらの芋焼酎のうち、まずは世間で広く飲まれている銘柄からいただいてみようと思い、先般いただいた海童の前割りカップにひきつづき、この“さつま白波”を選びました。 私が子どものころに、父親が飲んでいた芋焼酎がこのさつま白波でした。 その当時、私はこの芋焼酎を好んで飲む父のことが不思議でなりませんでしたよ。 だってさ、ニオイがものすごく強烈だったものですから。 そのニオイの強烈さたるや、まるで正露丸のようで、「こんなクサいものを飲む奴の気が知れない。」と子ども心に思ったほどでした。 ですが今日ではこのニオイ、すなわち“芋傷み臭”の原因が解明されて、それを防ぐ方策が採られていることについては、かつて紹介いたしました。 ということは、今日いただくこのこのさつま白波も、かつてのようなニオイはきっとしないのでしょうね。 ニオイの話はさておき、「鹿児島の芋焼酎と言えば?」と問われた際にいの一番に出てくるのは、まちがいなくこのさつま白波でしょう。 なにせこのさつま白波こそが、芋焼酎が東京のみならず全国で愛飲されるようになるまでの先鞭…

続きを読む

【お酒】1289.上撰 一の井手 カップ

株式会社久家本店 大分県臼杵市江無田382番地 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール アルコール分15度 180ml詰 (以上、フタより転記) 一の井手という酒銘について、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりました。 「清流末広川の河口から最初の堰(井手)のほとりに、久家本店の酒造場が位置するので「一の井手」と命名されました。」 早々にネタが尽きたことろで、さっさといただいてみたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかりました。 透き通った感じもしますね。 うまみは濃くはないですが、しっかりしています。 酒臭さはほとんどなく、むしろ熟成感というか、ウィスキーのような風味を感じます。 それに、苦味が弱めではあるものの、重さを少し感じます。 一方でキレはよく、透明感を感じます。 酸味はひかえめです。 すっぱさはほとんどわかりません。 アルコール由来と思われるさわやかさを少し感じます。 あまみはややはっきりしています。 とろみはないものの、べとついた感じが少しあるようです。 しっかりしているもののキレのよい、ちょい苦やや甘口のお酒でした。 じっくりと味わうと、うまみにクセや苦味、それに甘味のべとつきがわかります。 でも、それらが突出することなく、うまく抑えられているようでした。 透明感を感じるキレの…

続きを読む

《焼酎》15.豊永蔵(とよながくら) 常圧蒸留 108ml

合名会社豊永酒造 熊本県球磨郡湯前町老神1873番地 本格焼酎 アルコール分25度 原材料 米・米麹 (オーガニック認証米100%使用) 108ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は、常圧蒸留の球磨焼酎をいただきます。 この焼酎ですが、オーガニック認証米を100%使用しているのだとか。 文献では「球磨郡の契約農家で作られた有機無農薬栽培の米を使用した豊永酒造の代表酒。」(※1)と紹介されておりましたよ。 話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。 108mlと少量ですから、全部をお湯割りでいただきます。 お湯割りにすると、常圧蒸留の焼酎らしい香ばしい香りがふわっと漂ってまいりましたよ。 空気といっしょに一口含んで空気だけを鼻から抜くと、香ばしさと焦げ臭さとを感じることができます。 でも、香ばしさも焦げ臭さも穏やかで、角のない風味です。 苦味や雑味は全くありません。 酸味がちょっとはっきりしているようです。 少し鋭さを感じるものの、軽めです。 甘みはひかえめで、ほとんど感じないくらいです。 穏やかな香ばしさに軽い酸味が風味を引き締める、おいしい焼酎でした。 漂う香りを鼻で嗅ぐと香ばしさがはっきりしていますが、口に含んで感じると穏やかでした。 それに、軽めの酸味がさやわかでした。 あたしゃね、常圧蒸留の米焼酎で感じる香ばしさや焦げ臭さが大好きです。 これ…

続きを読む

【お酒】1288.家久長 特撰 300ml

株式会社家久長本店 茨城県大子町大子248-1 原材料名/米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール アルコール分15度以上16度未満 300ml詰 家久長本店さんのお酒は、これまでに冷用普通酒(生貯?)の霊水八溝と、普通酒の家久長カップをいただいております。 今日いただくこのお酒には特撰の小印が付けられておりますが、これもまた普通酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、無色透明でした。 ごくかすかですが、ごまのような香ばしい香りを感じました。 うまみはやや淡めですが、淡いなりにしっかりしております。 米のうまみが舌の上にうっすらと広がるようです。 苦味や雑味は全くありません。 キレもよいみたいです。 酸味ははっきりしています。 すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。 それに、かすかにピリッと感じます。 甘みはややひかえめです。 かなり弱めで、かなりさらっとしておりますが、その存在はわかります。 米のうまみがうっすらと広がり、酸味が味を引き締める、やや淡麗ですっぱやや辛口のお酒でした。 酸味が効いていてすっぱめですが、おそらくこれが久慈川の恵みと合いそうな気がします。 魚の臭みや脂っぽさをサッと流してくれそうです。 一方で、苦味や雑味がまったくないところが、特撰たる所以といったところでしょうか。

続きを読む

《焼酎》14.海童 12度270mlカップ

濵田酒造株式会社 鹿児島県いちき串木野市西薩町17-7 原材料/さつまいも(鹿児島県産)、米麹(国産米) アルコール分/12度以上13度未満 容量/270ml (以上、ラベルより転記) 熊本県内にあったコンビニで見つけた、鹿児島の芋焼酎です。 アルコール度数が12度ですから、あらかじめ蔵元さんで瓶詰め前に“前割り”がしてあるのでしょうね。 前割りってのは、「名前のとおり、あらかじめ焼酎を水で割り、しばらく寝かせてから飲む方法」(※1)で、「その場で割る水割りに比べ、焼酎と水がじっくりとなじむため、焼酎の口あたりがまろやかになり、芋焼酎の本当のよさが味わえる」(※1)のだとか。 これは単なる感覚の問題だけではなく、「焼酎に含まれるアルコール(エタノール分子)と、水の分子の混ざり方に関係します。数日寝かせる間に、水分子がエタノール分子の周りを取り囲み、このことが飲み手に「アルコールの刺激が弱く、まろやかだ」と感じさせる要因になるようです。」(※1)とのこと。 きょういただくこの前割り焼酎は、はたして上記のとおりまろやかな味わいなのでしょうか? それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。 まずは、冷蔵庫で冷やしたものを。 一口含むと、芋っぽい香りがふわっと鼻へ抜けていきます。 黒麹っぽい香ばしさもありますが、しつこくはないですね。 酸味はほとんどなく、甘みもかすかに感じる程度です。 それに口当たりがさっ…

続きを読む