静岡市駿河区での酒集め(2回目)

あたしゃ静岡へ行きたくなったので、青春18きっぷの4回目を使って日帰りで出かけてまいりましたよ。 今回(2018/3/31)はね、静岡市の駿河区で酒集めをしてみました。 静岡市駿河区では2年前(2016/4)に一度徘徊したことがありました。 その際には、東静岡駅から静岡駅にかけての東海道本線の南側にあったスーパーを攻めてみたのでした。 ただね、前回徘徊してわかったのですが、この辺りにあるスーパーの多くでは新婚や喜平(いずれも岡山の平喜酒造)が酒コーナーを寡占していて、地元のお酒に出会うことがなかなか難しかったのですよ。 そこで今回は、私としてはいささか不本意なのですが、まず先に蔵元さんのお店へ訪問し、その後で残りの時間を使ってスーパーを巡る計画を立てました。 (不本意だったら行かなきゃいいじゃないか。) 蔵元さんは静岡駅から安倍川駅までの間、だいたい安倍川の両岸辺りにあったことから、そこを徘徊してみましたよ。 この図はあくまでもイメージです。正確な範囲を示すものではありません。 まずは、東京駅から。 東海道本線の6:07発熱海行普通電車727Mに乗りますよ。 熱海駅で静岡行1431Mに乗り換えて、富士山を眺めならがさらに乗って行きます。 東京駅から3時間10分ちょっとかけて、着いたのは静岡駅。 静岡駅前にあるバスターミナルから、しずてつジャストライン大浜麻機線の大浜行バスに乗って静岡駅から…

続きを読む

【お酒】1366.正雪 辛口純米 誉富士 カップ

株式会社神沢川酒造場 静岡県静岡市清水区由比181 精米歩合60% 原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米) 誉富士100%使用 アルコール分15度以上16度未満 容量180ml詰 (以上、ラベルより転記) 昨日いただいた正雪 純米酒 日本酒カップに引きつづき、今日も神沢川酒造場さんのお酒をいただきます。 今日いただくこのお酒も味ノマチダヤさんで見つけた純米酒ですが、こちらは静岡県が誇る酒造好適米“誉富士”を100%使用した“辛口純米”なるお酒でした。 なお、神沢川酒造場さんのお酒は、これらのほかに正雪の純米吟醸カップと、正雪の日本酒カップ(普通酒;佳撰クラスか)、そして正雪の上撰日本酒カップ(普通酒)とをいただいております。 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は濃くはないものの、やや茶色がかっておりました。 香りはありません。 うまみはやや濃いめで、しっかりしています。 米のうまみが、透明感を感じるものの穏やかに効いています。 それとともに苦みがややはっきりしていて、重さを少し感じます。 また香ばしさと熟成感とがかすかにあるみたいです。 酸味はややひかえめです。 すっぱさが弱めですが、弱いなりに鋭さを少しだけ感じます。 さわやかさも少しあるようです。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 ゼロではなくて、少し厚みのある甘みをかすかに感じます。 …

続きを読む

【お酒】1365.正雪 純米酒 日本酒カップ

株式会社神沢川酒造場 静岡県静岡市清水区由比181 アルコール分15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) 精米歩合60% 180ml (以上、ラベルより転記) 神沢川酒造場さんのお酒は、これまでに正雪の純米吟醸カップと、正雪の日本酒カップ(普通酒;佳撰クラスか)、そして正雪の上撰日本酒カップ(普通酒)とをいただいております。 今日いただくこのお酒は、味ノマチダヤで見つけた純米酒のカップ酒です。 あたしゃ静岡へはこのブログを書き始める前から少なからず立ち寄っていたのですが、そもそも正雪のカップ酒シリーズに純米酒があるなんてことはまったく知りませんでしたよ。 味ノマチダヤさんではこの正雪以外にも、徘徊したことがあった地方でさえ見たことがなかったカップ酒数種をいとも簡単に入手することができてしまい、びっくりぽんや!(ちょっと死語) 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。 香りはありませんね。 うまみはやや濃いめです。 かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがしっかりしていて、熟成感が豊かです。 また軽い苦みがかすかにあるみたいです。 キレはそれほどでもないみたいですが、透明感がありますね。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが強くはないものの、鋭さを少し感じます。 また、アル添由来のようなさわやかさも少し感じます。 …

続きを読む

【お酒】1364.松の花 純米吟醸 結びの一番 カップ

川島酒造株式会社 滋賀県高島市新旭町旭83 アルコール分 16度 原材料名 米・米こうじ 精米歩合 50% 国産米使用 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は、滋賀県は琵琶湖の西岸に蔵を構える蔵元さんが造った純米吟醸カップをいただきます。 酒銘の由来を含めて、今日は話のネタを一切持ちあわせておりません。 それ故に、早速いただきますよ。 純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色をしておりました。 吟醸香は感じませんね。 うまみは濃くはないというか、むしろやや淡めかも。 米のうまみや酒臭さはそれほどはっきりしてはいないみたいです。 一方で熟成感がはっきりしているものの、しつこさはなくて穏やかです。 苦みや雑味はなく、純米ですがキレもよいみたいです。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさがやや強めで、鋭さを少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 かなり弱めではあるものの、その存在はわかります。 熟成感と酸味とがほどよく効いている、やや淡麗でちょいすっぱやや辛口のお酒でした。 米のうまみや酒臭さをほとんど感じなかったためか、やや淡めでした。 一方で熟成感が前に出てくるものの、穏やかでしつこさがありませんでした。 酸味がややはっきりしていましたが、突出せず、食事と合わせるにはちょう…

続きを読む

【お酒】1363.日本橋 ホームカップ【訂正あり】

横田酒造株式会社 埼玉県行田市桜町2-29-3 アルコール分15.0度以上16.0度未満 原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料 180ml詰 (以上、フタより転記) “ホームカップ”はともかく、埼玉県のお酒なのにどうして“日本橋”なの? 蔵元さんのWebsiteでは、「文化二年(1805年)創業。初代横田庄右衛門は、滋賀県出身。他の近江商人と同じく、江戸の商圏で一旗上げるため、関東近郊の水の良い土地を選び、酒蔵を建てる。 酒名「日本橋」の由来は、創業者が、日本橋の酒問屋で修行の後、独立する際、"初心忘るべからず"、との家訓をこめてつけられたものです。」と紹介されておりましたよ。 創業なさった時期から推察するに、日本橋の酒問屋ってのは、もしかしたら日本橋の近くにある“新川”にあった酒問屋のことでしょうか? 中央区新川、この地図の中央部分にある堀割りの両岸です。 【訂正】新川は、埋め立てられていて現存しないみたいです。 下の地図中、右端にある“新川の跡碑”あたりから左上のほうへ延びていたみたいでした。 お詫びして訂正させていただきます。 この新川の両岸は、江戸時代から関東大震災の頃まで多くの酒問屋が軒を連ねていた場所で、下り酒(灘や伊丹、池田などいった関西の銘醸地から運ばれる酒)や地廻りの酒(江戸の周辺で造られた酒や尾張の中国酒のように、関西の銘醸地以外で造られた酒)が集まる、江戸東京に…

続きを読む

《焼酎》51.JOUGO(じょうご) 25度 100ml【追記あり】

奄美大島酒造株式会社 鹿児島県大島郡龍郷町浦字角子1864 本格焼酎 原材料名/黒糖・米こうじ アルコール分/25度 100ml詰 (以上、ラベルより転記) 今日は、鹿児島県の奄美大島に蔵を置く蔵元さんが造った、“じょうご”という銘の焼酎をいただきますよ。 この銘は、どうやら水の名前に由来するようです。 このことについて、文献には以下のような記述がありました。 「 焼酎づくりの決め手となるのは、やはり「水」だ。奄美の水は、サンゴ礁の深層から湧き出る硬水。蔵からほど近い山麓、地元で「じょうごの川」と呼ばれる小川の上流に、この蔵の水源がある。地下120mから汲み上げる天然地下水は、奄美大島で最高に美味しいといわれる「じょうごの水」だ。」(※1) この焼酎ですが、黒糖を主原料とした“黒糖焼酎”なのだとか。 黒糖焼酎は“黒糖”と“米こうじ”とを原料とした、鹿児島県の奄美地方(奄美群島)“だけ”で造られている本格焼酎(単式蒸留しょうちゅう、かつての焼酎乙類)です。 奄美地方では、多くの蔵元さんが黒糖焼酎を生産しているそうです。 しかも黒糖を原料として用いた焼酎を生産しているのは、日本でもここ奄美地方だけなのだとか。 ではなぜ、奄美地方ではこのような焼酎が盛んに造られているのでしょうか? 結論から触れると、どうやら、 “戦争による食糧不足に起因して焼酎の原料に主として黒糖が用いられるようになり、それが戦後も継続し、か…

続きを読む

【お酒】1362.千徳 銀雫 300ml

千徳酒造株式会社 宮崎県延岡市大瀬町二丁目一番地ノ八 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール アルコール分14度 内容量300ml (以上、ラベルより転記) 千徳酒造さんのお酒は、これまでに千徳カップをいただいております。 きょういただくこのお酒には“銀雫”という小印(こじるし)が付されておりますが、これはどうやら佳撰クラス(かつての級別制度下における二級酒相当)のお酒に付される、蔵元さんが独自に定めた小印のようでした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、わずかに着いていることがわかる程度でした。 燗をつけると、お酒の甘くて酒臭い(←ほめ言葉です)香りがフワッと立ってまいりましたよ。 うまみはやや濃いめです。 香りとは逆に、酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)は穏やかで、むしろやわらかいうまみがしっかりしていて厚みを感じますよ。 軽い苦みと香ばしさとがかすかにあるみたいです。 キレはよく、スッと引いていきます。 酸味ははっきりしています。 すっぱさはどちらかというと弱めですが、鋭さを少し感じます。 ですがこのお酒、けっこうピリッときますね。 甘みはややはっきりしています。 けっしてべとつかない、さらっとした甘みがあって、甘み自体に幅を感じます。 やわらかいうまみと甘みとを、ピリピリ感が引き締める、やや濃醇でピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。 う…

続きを読む

【お酒】1361.楯野川 純米大吟醸 清流 300ml

楯の川酒造株式会社 山形県酒田市山楯字清水田27番地 アルコール分14度 原材料名/米(国産)・米麹(国産米使用) 原料米/山形県産酒造好適米 出羽燦々100%使用 精米歩合/50% 300ml (以上、ラベルより転記) 突然ですが、楯野川って、あまり派手さのないお酒じゃありませんか? あたしゃ雑誌の酒特集でこの楯野川が紹介されている記事を読んだことがありませんし、居酒屋探訪の番組でも見たことがありません。 それでいて、なぜかその酒銘は私の記憶にしっかり残っていたり、あるいは酒屋さんで見た一升瓶の姿ははっきりと覚えているというのは、それは私が山形のことが大好きな酔っぱらいだからでしょうか? 今日いただくこのお酒は、山形が誇る吟醸酒向けの酒造好適米“出羽燦々”を用いた純米大吟醸です。 なお、山形には出羽燦々のほかに出羽の里や出羽きらりといった酒造好適米がありますよ。 あたしゃ楯野川シリーズをいただくのはこれが初めてなのですが、初めてにしていきなり純米大吟醸を買ってしまったことから、他にどんな種類のお酒があるのか気になって蔵元さんのWsbeiteを参照してみました。 そうしたら、なんと楯の川酒造さんは、2010年から製造するお酒の全量を純米大吟醸になさったのだとか。 純米大吟醸しか造らないなんて、思い切ったことをなさいますね。 だって、普通酒や本醸造を造らないということは、蔵元さんが蔵を置く地域で毎日の晩酌に飲んでもらうこ…

続きを読む

【お酒】1360.黒松貴仙寿 純米酒 カップ

奈良豊澤酒造株式会社 奈良市今市町405 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) アルコール分 15.0度以上16.0度未満 精米歩合75% 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 奈良豊澤酒造さんのお酒は、かつて豊祝カップ上撰と、純米吟醸 貴仙寿吉兆カップ、そして豊祝の純米吟醸カップとをいただいております。 今日いただくこのお酒は、純米酒のカップ酒です。 純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 うまみは濃くはないというか、むしろやや淡めのようです。 かなり弱めではあるものの、かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがじんわりと広がります。 苦みや雑味はなく、熟成感もないみたいです。 純米酒ですが、キレはよいですね。 酸味ははっきりしています。 すっぱさがやや強めで、鋭さを少し感じます。 でも、深みも少しありますよ。 それに、少しピリッときますね、 甘みはややはっきりでしょうか。 存在はわかるものの、かなりさらっとしていて穏やかな甘みです。 やや淡麗でちょいすっぱちょいピリ旨口のおいしいお酒でした。 むしろやや淡めでしたが、弱いなりにうまみがじんわりと効いておりました。 酸味がはっきりしていてちょっとすっぱめでしたが、突出してはおらず、また酸味自体に深みを感じることもできました。 それに純米酒なのに苦みや雑味がなく、しかもキ…

続きを読む

【お酒】1359.横笛 カップ

伊東酒造株式会社 長野県諏訪市諏訪2-3-6 原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール アルコール分 15度以上16度未満 180ml詰 (以上、カップの印刷事項より転記) 伊東酒造さんのお酒は、これまでに横笛の本醸造カップと、同じく横笛の純米酒カップとをいただいております。 今日いただくこの横笛カップは、普通酒です。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに茶色がかっていて、透明感がありました。 うまみは濃くはないですね。 と言っても、酒臭さや米のうまみは感じません。 というか、最初にやや強めの苦みが来ます。 熟成感もあるようですが、それとともにクドさがやって来るようです。 アル添に起因すると思われる透明感は感じますが、キレはよくないですね。 酸味はひかえめです。 すっぱさはほとんどなく、アルコール由来と思われるさわやかさを少し感じる程度です。 ですが、少しピリッと感じます。 甘みはややはっきりしています。 べとついた感じはしないものの、とろみのような舌触りを感じます。 苦ちょいピリやや甘口のお酒でした。 クドさと苦みと甘みとがはっきりしているものの、添加されたアルコールがそれらを和らげてくれているようでした。 これはあくまでも私の感想ですが、まるで糖類酸味料フル添加の三増酒を思わせるような味わいだと感じました。 あるいは、もしかしたら粗めの醪に多め…

続きを読む