【お酒】1437.南部美人 上撰 お燗瓶

株式会社南部美人 岩手県二戸市福岡字上町13 アルコール分 15.0度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 内容量 180ml (以上、瓶の印刷事項より転記) 南部美人さんのお酒は、かつて南部美人の上撰カップをいただいております。 今日いただくこのお燗瓶も上撰の普通酒ですから、中身はおそらく上撰カップと同じでしょう。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 うまみはやや濃いめです。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが穏やかに効いています。 熟成感もかすかに感じます。 また、かなり弱めではあるものの、苦みの存在もわかります。 キレはよく、スッと引きます。 酸味はややはっきりしています。 酸っぱさが少し強めで、鋭さも少し感じます。 でも、酸味自体に深みがありますね。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややひかえめです。 ゼロではないものの、弱めでかなりさらっとしています。 穏やかな酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)とともに酸味の深みを感じる、やや濃醇で深旨やや辛口のおいしいお酒でした。 うまみが穏やかで、じんわりと広がるようでした。 また酸味の深みが程よくて、いい感じに効いておりました。 それでいてキレがよく、後味がスッキリしておりましたよ。 普通酒にしては、なかなかいけるのではないで…

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《焼酎》87.田苑 芋 200ml

田苑酒造株式会社 鹿児島工場 鹿児島県薩摩川内市樋脇町塔之原11356番地1 本格焼酎 原材料/さつまいも・米麹(国産米) アルコール分/25度 内容量/200ml (以上、ラベルより転記) 田苑酒造さんの焼酎は、田苑 金ラベル 12度と、田苑 金ラベル 20度 200mlとをいただいております。 いずれも麦焼酎でしたが、今日いただくこの焼酎は芋焼酎です。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。 けっこうピリッときますね。 でも、芋のふっくら感がしっかりしていて、厚みを感じます。 重さはなく、華やかさもありません。 苦みや雑味もないみたいです。 次に、お湯割りで。 ピリピリ感は消えました。 芋のふっくら感がふんわりと立ちますね。 一方で、酸味が出てきて、すっぱさに鋭さを感じますよ。 また、香ばしさや重さ、それに苦みも出てくるようですわ。 甘みは弱めではあるものの、じんわりと感じます。 最後は、水割り(水:焼酎=3:7)でいただきます。 あ、酸味は引きますね。 香ばしさや重さ、それに苦みも残りますが、それらが芋のふっくら感とバランスよくまとまっているようです。 甘みは引くものの、わずかに感じます。 生だとピリピリ感がきびしく、またお湯割りや水割りだと香ばしさや重さ、それに苦みが出ることから、けっして飲みやすい焼酎ではないと思います。 でもね…

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【お酒】1436.花羽陽 吟醸酒 300ml

(2018/08/19:文章を修正しました) 株式会社小屋酒造 山形県最上郡大蔵村大字清水2591番地 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合/55% アルコール分/14度 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 最上地方で唯一の蔵元さんである小屋酒造さん。 かつて精撰 最上川 300mlと、花羽陽カップ、そして最上川カップをいただいております。 いずれも普通酒でしたが、今日いただくこのお酒はアル添吟醸酒です。 “最上地方で唯一の蔵元さん”と書きましたが、これが意味するところをちょっと触れてみたいと思います。 山形県は、歴史や文化、風土、気候などから、 日本海に面する庄内地方 内陸部の最北部に位置して秋田県と県境を構える最上(もがみ)地方 県庁所在地である山形市を抱える村山地方 県南部に位置していて福島県や新潟県と県境を構える置賜(おきたま・おいたま)地方 の4つに分けることができます。 また、“吟醸王国”を自認する山形県には50もの蔵元さんがあるのですが、なぜか不思議なことに最上地方には蔵元さんが1軒しかないのです。 その1軒が、今日いただくこの“花羽陽”を造る小屋酒造さんなのです。 昭和の中期に発行された古い文献(※1)によれば、かつては最上地方にも小屋酒造さんのほかに“此君(このきみ)”(佐藤酒造店:最上郡最上町大字瀬見)や、“最上川”(新庄酒造:新庄市十日町)、“柳満…

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【お酒】1435.出羽鶴 180ml

秋田清酒株式会社 秋田県大仙市戸地谷字天ヶ沢83の1 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール アルコール分 15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) こちらひさびさの、秋田清酒さんのお酒です。 これまでには、以下のものをいただいております。 150.出羽鶴 吟生缶 170.刈穂 本醸造カップ(ありがとう…寝台特急あけぼの) 289.刈穂 吟醸カップ 394.刈穂 純米酒 180ml 415.出羽鶴 つるカップ(普通酒) 491.刈穂 山廃純米 超辛口 300ml 今日いただくこのお酒は、180ml瓶に詰められた普通酒です。 どうやら秋田県では、一合瓶詰のお酒の取り揃えが充実してきつつあるようですね。 普通酒ですので、いつもならばぬる燗でいただくところです。 しかし今日は冷や(常温)でいただきたい気分ですので、あえて燗にせずにいただきますよ。 一口含むと、アルコールの香りが少し強めであることがわかります。 うまみはやや濃いめです。 かもしだされた酒臭いうまみ(←ほめ言葉です)がしっかりしていて、熟成感も少しはっきりしています。 また、軽い苦みがちょっとだけあるみたいです。 キレはよく、スッと引きます。 酸味はひかえめです。 すっぱさはほとんどなく、アルコールに由来すると思われるさわやかさをちょっとだけ感じます。 ですが、少しピリッと感じます。 甘みはやや…

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青春18きっぷでの酒集め

青春18きっぷを使用して出かけてまいりました。 初日は嫌がらせのような雨のせいで散々でしたが、二日目以降は降ることもなく歩き回ることができましたよ。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ここ興津駅(静岡県静岡市清水区)で、熱海から乗ってきた東海道本線の列車を乗りかえます。 乗りかえたのは、島田行の普通列車。 興津-島田間の区間運転列車(両端で他の列車に接続しない運用)ですからね、そりゃ空いておりましたよ。 興津駅から9駅乗って、着いたのは藤枝駅(静岡県藤枝市)。 志太杜氏を生んだ志太平野に位置するここ藤枝の街で徘徊してやろうという算段です。 駅の近くにあった酒屋さんで、さっそくこれらをGET! おいしい普通酒を見つけたい私といたしましては、志太泉の上撰普通酒(右)を見つけることができたのはうれしいところでした。 しばらく行くと、杉井酒造さんの蔵がありました。 今日はお休みでしたけれどね。 さきほど立ち寄った酒屋さんで聞いちゃったんだけれど、杉錦にはカップ酒はないんだってさ。 あたしゃここ藤枝に立ち寄った一番の目的はこの杉錦に出会うことだったんだけれど、ないんだったらしかたがないね。 その杉錦、300ml瓶はこのあとで立ち寄ったスーパーで何種類か見つけましたが、当方独自の基準(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”というもの)に合致しなかったことから、購入を断念いたしました。…

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【お酒】1434.東薫 本醸生酒 300ml

東薫酒造株式会社 千葉県香取市佐原イ627 アルコール分 14度 精米歩合 65% 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール 300ml詰 要冷蔵 (以上、瓶の印刷事項と栓とより転記) 東薫酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。 東薫 金紋あやめカップ 東薫 純米吟醸酒 300ml 東薫 金紋あやめカップ(糖添廃止) 今日いただくこのお酒は“本醸生酒”なのだとか。 それにしても、シュッとしたスタイルにあやめのデザインがさりげなく施された、涼しげな感じの瓶ですね。 生酒ですからね、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。 一口含むと生酒らしいフレッシュさがあることがわかりますが、しつこさはないですね。 吟醸香のようなフルーティーな風味はかすかに感じる程度です。 うまみはやや淡めかな。 でも、淡めなりに米のうまみがふわっと広がります。 軽い苦みがごくかすかにあるようで、それが舌の上に乗ってくるようです。 キレはよく、スッと引きます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさが少しだけあって、鋭さをちょっとだけ感じます。 かすかにピりがあるかな。 甘みはややひかえめです。 弱めではあるものの、ほんのりと感じて少し厚みがあるようです。 フレッシュな風味とともに米のうまみがふんわりと広がる、やや淡麗で爽…

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【お酒】1433.西山の里 しぼり酒 カップ

岡部合名会社 茨城県常陸太田市小沢町2335 アルコール分 15度以上16度未満 原材料名 米(国産) 米麹(国産米) 醸造アルコール 糖類 180mL (以上、ラベルより転記) 昨日いただいた松盛カップ〔再〕にひきつづき、今日も岡部合名会社さんのお酒をいただきます。 今日いただくこのお酒はにごり酒ですが、糖類添加の三増酒でした。 ただし、酸味料が添加されている旨の表示はありませんでした。 あたしゃこれまで、糖添のにごり酒は意図的に敬遠しておりました。 なぜならば、にごり酒ってのは一般的な清酒よりも米に由来する風味と甘みとをストレートに感じ取ることができるお酒だと思うのですが、そこに糖類が添加されると残存糖類の影響で甘さが強くなり、さらに酸味料が添加されればただでさえ濃醇な米のうまみに余計な風味が加わってクドくなり、結果としておいしいお酒とは言えなくなる確率が高くなるのではないかと思ったからでした。 あくまでもこれは、私の“仮説”ですけれどね。 ところが、鹿島線の沿線で酒集めをした際に、あまりにも成果が芳しくなかったことから、立ち寄った道の駅で品質表示をろくに確認もせずにカップ酒というだけでこれに手を出してしまったのでした。 まあでも、入手した以上はありがたくいただいて、そこからお酒の味わいに関するなんらかのヒントを得たいと思います。 滓の量は、3割ほどといったところでしょうか。 そりゃそうだよね、糖添だもん…

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【お酒】1432.松盛 カップ〔再〕

岡部合名会社 茨城県常陸太田市小沢町2335 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分 15度 内容量 180ml (以上、ラベルより転記) 岡部合名会社さんのお酒は、かつて松盛のカップ酒と、助さん格さんカップとをいただいております。 いずれも糖類添加の三増酒でした。 一方、今日いただくこのカップ酒も松盛で、しかも相変わらずの糖添三増酒でした。 ということは、中身はおそらくかつていただいた松盛のカップ酒と同じもので、きっとラベルが直接印刷から紙へと変わっただけでしょうね。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、やや淡めの金色でした。 ああ、これは同じだわ。 ということで、味の感想は【お酒】906.松盛 カップをご参照下さい。 今日はこれにて失礼。 ごめんねごめんね~!

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【お酒】1431.千代緑 純米大吟醸 泡雪のここち 180ml

有限会社奥田酒造店 秋田県大仙市協和境字境113 原材料名 米(国産)・米麹(国産米) 精米歩合50% アルコール分16.5度 180ml (以上、ラベルより転記) 奥田酒造店さんのお酒は、かつて普通酒の千代緑 まほろば唐松カップをいただいております。 今日いただくこのお酒ですが、奥田酒造店さんがJR東日本の秋田支社と連携して開発した商品なのだとか。 JR東日本のプレスリリースによれば、「絞った直後に瓶へ直詰めするため、微炭酸の口当たりをお楽しみいただけます。」とか、「大仙市協和産 の酒米「秋田酒こまち」を100%使用した「純米大吟醸SP」をベースとしたフルーティーなお酒です。」と紹介されておりましたよ。 それにしても、笠をかぶったままではラベルを確認することができませんね。 笠を脱いでいただきましょう♪ ワァ~オ! (バカじゃないの!) 笠をとると、顔が現れました。 シュガーカットみたいな怖い顔じゃなくてよかった。 純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 吟醸香ありますね。 上立ちはそれほどでもないものの、一口含むとフルーティな香りがほんのりとあって、鼻へ抜けていくことがわかります。 それよりも、プレスリリースにあったとおり、フレッシュさとともに新酒みたいな発泡感がはっきりしておりますね…

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【お酒】1430.朝乃舞 芳醇 カップ

舞鶴酒造株式会社 秋田県横手市平鹿町浅舞字浅舞184 アルコール分15度以上16度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料 200ml (以上、ラベルより転記) 「 創業当時、蔵のすぐ近くの遊水地(原文ママ)・琵琶沼に毎朝、鶴が飛来して美しく舞ったことにちなんで、社名を舞鶴とし、酒銘を朝乃舞とした。」(※1)という舞鶴酒造さん。 そしてこれが、その“琵琶沼”なる遊水地(池?)です。 そんな優雅な酒銘のこのお酒ですが、まことに残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、やや淡めの金色でした。 うまみは濃いめです。 熟成感が少しあって、それよりも酸味料由来と思われるクドさをはっきりと感じます。 ですが苦みや雑味はありません。 またキレはよく、透明感を少し感じます。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 添加された残存糖類に由来すると思われるとろみのような舌ざわりが少しあって、また少しべとついているようです。 濃醇ちょいすっぱやや甘口のお酒でした。 熟成感はともかく、それ以外の味わいはおそらく添加された副原料に由来するものでしょう。 勉強させていただきました。 (※1)秋田魁新報社…

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