年末年始の酒集め(2019-2020)と、初詣は酒の神様へ2020

年末年始にかけて、各所を徘徊しておりました。 その顛末をここに報告させていただきます。 ★☆2019年12月30日(月)★☆ 訳あって、暮れにはいつも松本城の近くへ来ております。 駅前にある百貨店の地下売場では、長野県内のカップ酒が豊富に取り揃えられています。 その中から、新鮮なもの(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)のみをGET! 麗人のアルミ缶(右)なんて、あたしゃ諏訪の蔵を訪問しているのに見かけませんでしたよ! 気温が摂氏3度の松本駅へやってきました。 ここからさらに列車に乗っていきますよ。 やってきたのは、木曽福島駅。 あれ? 今年の木曽には雪がぜんぜん積もっていないぜ。 そば屋(とちの屋)さんへ辿り着きました。 まずは燗酒。 赤かぶ漬は、山形のそれとはちがってやや甘め。 手前の菜っ葉は“すんき”です。 そしてお目当ての‟すんきそば”。 すんきは、塩を一切使わずに乳酸菌だけで漬けるお漬物。 木曽地方で冬だけに作られています。 そのすんきを、かけそばに乗っけていただくのです。 すっぱめのすんきが、しょうゆの効いた出汁とよく合うことよく合うこと! あたしゃこれをいただくためだけに、暮れにはいつも木曽福島に来ているのですよ。 その木曽福島では、七笑の紙カップ(15度のほ…

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【お酒】1723.誠鏡 カップ

中尾醸造株式会社 広島県竹原市中央五丁目9番14号 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 清酒(国産米) アルコール分14度以上15度未満 180ml (以上、カップの印刷事項より転記) こちらひさびさの誠鏡。 中尾醸造さんのお酒は、このブログの草創期に以下のものをいただいております。 79.誠鏡 吟醸 幻(まぼろし) カップ 426.誠鏡 180ml 今日いただくこのお酒はどうやら普通酒のようですが、この表示を見る限り原材料として清酒を用いているみたいですね。 貴醸酒の例があるように、清酒の原材料として清酒自体を用いることは認められております(酒税法3条7号ロ、酒税法施行令2条)。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、はっきりとした黄色でした。 燗をつけると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりましたよ。 うまみはやや濃いめです。 米のうまみはじんわり感じる程度で、酒臭さ(ほめ言葉)をどっしりとかんじるものの、角がまったくありません。 それどころか、苦みや雑味はまったく感じませんよ。 それにキレがとてもよく、スッと引いていきますね。 透明感はかすかです。 酸味はややはっきりでしょうか。 すっぱさは弱めですが、それでも酸味自体に深みを少し感じます。 スースー感は少しはっきりしています。 ピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりですよ。 …

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【お酒】1722.縁㐂(縁喜:えんぎ) 上撰 本醸造 志賀高原 カップ

株式会社玉村本店 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1163 アルコール分15度 原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合70% 内容量 180ml (以上、ラベルより転記) “志賀高原”なるお酒。 入手したのは、志賀高原の玄関口である長野電鉄湯田中駅の駅前にあったコンビニでした。 ですが蔵元である玉村本店さんの手印は“縁㐂(縁喜:えんぎ)”というそうです。 お読みいただいている皆様のネット利用環境によっては“㐂”(“七”が上に1つ、下に2つ並ぶ字)が出ないかもしれませんので、念のため。 この蔵元さんの商号と手印(てじるし:メーカーの所有する商標(メーカー・ブランド)(※1))とについて、文献では以下のように紹介されておりました。 「屋号の「玉村」は、初代喜惣治が酒造りの修行をした上州玉村(現在の群馬県佐波郡玉村町)に因むもの。かつては『星の井』の銘柄で親しまれていたが、1907(明治40)年に明治天皇御用品として宮内庁(原文ママ)お買い上げとなった際、当主・喜惣治の名に因んで『縁喜』と改めた。」(※2) 話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。 本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色はかすかに着いている程度で、透き通った感じがいたしました。 うまみはやや淡めでしょうか。 米のうまみや酒臭さ(ほめ言葉です)はかすかに感じる程度です。 苦みがはっきり…

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【お酒】1721.雪の幻 大吟醸 カップ

朝妻酒造株式会社D 新潟県新潟市西蒲区曽根251-2 精米歩合 50% アルコール分 15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 「1909年に創業。信濃川の分流となる西川沿い、かつて長岡藩曾根組の代官所が置かれた土地で昔から酒造りを行っている。」(※1)という朝妻酒造さん。 今日いただくこのお酒は、精米歩合50%のアル添大吟醸でした。 大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。 上立ち香はないですね。 一口含んでも、フルーティーな風味をかすかに感じる程度です。 うまみは淡めですが、それでもよくわかります。 米のうまみがシャープで舌の上にピンと乗る感じがします。 苦みや雑味はゼロで、熟成感や酒臭さも感じません。 キレはよいですが、透明感はありません。 酸味はややひかえめでしょうか。 すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。 スースー感はなく、ピリピリ感もありません。 甘みはややひかえめです。 かなり弱めですが、その存在をほんのりと感じることができます。 でも決してべとつきません。 淡麗旨やや辛口のおいしいお酒でした。 淡めで雑味がまったくないことから、とても飲みやすいと思います。 でもそれでいてうまみをピンと感じ、かつ酸味もほどよいことから、飲み応えを…

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【お酒】1720.醉心 辛口 カップ

株式会社醉心山根本店 広島県三原市東町一丁目5-58 アルコール分15度 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール 精米歩合65% [内容量]180ml (以上、カップの印刷事項より転記) 醉心山根本店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。 272.上撰醉心カップ 462.醉心 純米吟醸 醉心稲穂 180ml 486.醉心 純吟カップ 1110.醉心 サケカップ 軟水仕込み 1713.醉心 かきに合う酒 純米酒 180ml 今日いただくこのお酒には“精米歩合65%”と表示されておりました。 でも特定名称の表示はされておりませんでしたので、おそらく普通酒なのでしょう。 普通酒でしょうから、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 燗をつけると、お酒の甘い香りがかすかに立ちました。 うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。 やわらかいうまみがシャープで、舌の上を突くように乗ってくる感じがします。 苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。 キレはよいですが、透明感はありません。 酸味はややひかえめでしょうか。 すっぱさは弱めです。 スースー感は少しあって、それにちょいピリです。 甘みはひかえめです。 ゼロではないものの、かなり弱めです。 淡麗ちょい苦ちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。 …

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【お酒】1719.多満自慢 御神酒 180ml

石川酒造株式会社 東京都福生市熊川1番地 原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール アルコール分15度以上16度未満 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 新年最初のお酒は、東京に蔵を置く石川酒造さんの“御神酒”を選びました。 石川酒造さんの“多満自慢(たまじまん)”シリーズは、これまでに以下のものをいただいております。 413.多満自慢 本格辛口 カップ 809.多満自慢(たまじまん) タマカップ 810.多満自慢 タマカップ200 822.多満自慢 上撰本醸造 300ml 1636.多満自慢 淡麗 純米大吟醸 300ml 今日いただくこの御神酒は普通酒でした。 ということは、タマカップと同じ中身でしょうか。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに黄味がかっておりました。 燗をつけると、お酒の甘い香りが少し漂ってまいりました。 うまみはやや淡めですが、しっかりしています。 米のうまみがじんわりで、酒臭さ(ほめ言葉です)もほんのりと感じます。 苦みや雑味はありません。 それにキレがよく、スッと引いていきます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさは弱めですが、深みを少し感じます。 ちょいスーで、かすかにピリッとくるみたいです。 甘みはややはっきりでしょうか。 幅のある甘みを穏やかに感じますが、けっしてべとつかず、さらっとしています。…

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