田苑酒造株式会社 鹿児島工場
鹿児島県薩摩川内市樋脇町塔之原11356番地1
本格焼酎
原材料/大麦・大麦麹・米麹(国産米・タイ産米)
内容量/300ml
アルコール分/12度
(以上、外装フィルムより転記)
今日からゴールデンウィークですね。
ゴールデンウィークの初日である今日はゴールデンな気分を楽しむべく(←どんな気分だよ!)、田苑“金ラベル”の前割り焼酎をいただきますよ。
ちなみに、ズボンはコール天のものを着用しております。
(どうでもいいわ!)
この田苑金ラベルは、オーク樽で熟成された麦焼酎なのだとか。
“タイ産米”が使用されておりますね。
タイ米が製麹に向いていることはかつてこちらで触れておりますので、適宜ご参照ください。
それにしても、鹿児島の焼酎といえば芋焼酎でしょうけれど、どうしてこれは樽貯蔵の“麦焼酎”なのでしょうか?
このことについては、文献に以下のような記述がありました。
「 戦後、昭和22年(1947)、
芋焼酎造りを開始し、県内では高く評価されたが、「鹿児島では、こんな酒を飲んでいるのか。」と東京では酷評された。「今までにない、まったく新しい焼酎を造ってみせる。」と4代目塚田定清は決意した。
そして辿り着いた結論が、麦焼酎の『樽貯蔵』だった。
「ウイスキー、ブランデー、ワインなど世界を代表する多くのお酒が樽熟成によって評価され、焼酎でもできないわけがない」。
研究は昭和31年(1956)から本格的になる。ついに57年(1982)、日本初の「樽貯蔵麦焼酎」が生まれる。静かに時を重ねた原酒は、刺激が減って風味がよくなり、舌にのせたときのまるみも増す。うっとりする黄金色を帯び、樽由来のバニラのような香りと、深い味わいのある焼酎になった。」(※1)
ということは、ふわっとした香ばしさを特徴とする減圧蒸留の麦焼酎の風味とは異なるわけですね。
またこの焼酎は、“音楽仕込みなのだそうです。
文献には「 さらに、蔵人がBGMのクラシックで醪が変わることに気づき、特製スピーカーを採用。樽貯蔵に続き、音楽仕込みによっても独自の美味しさを創り出している。」(※1)とありましたが、そういえば音楽をかけながら仕込むってのは、たしか喜多方の小原酒造さんも同じようなことをなさっておりましたね。
それでは、いただいてみたいと思います。
これまでの経験からして、熟成焼酎はお湯割りや燗にするとスースー感が出でしまうようでしたので、今日は全量を冷蔵庫で冷やしていただきたいと思います。
お酒の色は、淡い金色でした。
ああ、やっぱりね。
ウィスキーのような香りと風味、それに熟成感が豊かですが、軽めです。
うまみはかなり淡めではあるものの、麦焼酎らしいふわっとした香ばしさを弱めながらにも感じますよ。
また、軽い苦みをごくかすかに感じます。
甘みはひかえめで、ほんのかすかです
酸味は感じません。
熟成された風味が豊かですが、軽くて飲みやすい焼酎でした。
一般的な焼酎の味わいとはちがって、むしろウィスキーの水割りのようでした。
でも軽くて、しかもクセが少ないことから、飲みやすいと思います。
また、ピリピリ感や角がないのは熟成の効果か、それとも音楽仕込みの成果でしょうか?
今回いただいたものは前割り(水割り)でしたので試すことはできませんでしたが、前割りではない度数の高いものであれば炭酸割りにしてもいけるのではないかと思いました。
(※1)『焼酎一個人 vol.1 今、最高においしい焼酎(BEST MOOK SERIES 47)』p.27(2017.7 KKベストセラーズ)
この記事へのコメント
hatumi30331
今日は、久ぶりにビール飲み過ぎました!へへ;
skekhtehuacso