黄桜株式会社M
京都市伏見区塩屋町223
300ml詰
アルコール分/15度
原材料名/米・米麹
精米歩合/70%
※国産米100%使用
(以上、ラベルより転記)
今日は、“鹿児島の料理に相性抜群”という純米酒をいただきます。
造っているのは、鹿児島から遠く離れた京都伏見に蔵を置く黄桜さんでした。
鹿児島の料理と合うといっても、千葉県民のワタクシがこのお酒と合わせるために鹿児島の食べ物を入手することは決して容易ではございません。
そこで今日は、“あるモノ”を使っていくつかの食べ物を鹿児島っぽい味に仕上げてみようと思いますよ。
まずは、かつおのたたき。
近所にあるスーパーで入手しましたが、かつおの産地は“国産”と表示されているだけでした。
切って皿に盛り、いただくわけですが・・・、
ここで使うのが、鹿児島の甘いしょうゆです!
黒糖入りですからね、かなり甘めですよ。
それに、普通のしょうゆにはない独特の香ばしさと深みとがありますね。
かつおのさっぱりした味をしょうゆの風味が包んでくれて、しっかりした味わいに仕上げてくれますね。
とくに甘みがうまく働いて、コクを添えてくれるようでした。
次に、小ぶりのニンジン一本を千切りにします。
いつものフレンチドレッシングに、隠し味として鹿児島の甘いしょうゆをちょっとだけ入れますよ。
このドレッシングで、千切りにしたニンジンを和えていただきます。
これもしょうゆの独特の風味がニンジンの味を引き出してくれるみたいです。
特売品だった生しいたけ。
甘いしょうゆ、みりん、酒をかけ、電子レンジで3分ほど加熱して含め煮にしてみましたよ。
生しいたけで作ったことから、干しいたけで作ったものよりもしいたけ自体のうまみは少なめですね。
それでもね、やはりしょうゆの甘みと風味とが味に深みをもたらしてくれているようでしたよ。
おっと、お酒がまだでした。
それでは、いただいてみたいと思います。
淡麗辛口で、飲み方の“いの一番”に“冷して、”と出てきますから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、透明でした。
うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
淡めの米のうまみが、広がらずに舌の上をピンと突く感じがいたします。
苦みや雑味はまったくなく、熟成感もありません。
純米酒ですが、キレもよいですね。
酸味はややひかえめです。
すっぱさが弱めですが、鋭さをかすかに感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、ゼロではなくてほんのりと感じます。
米のうまみが穏やかに効いている、たしかに淡麗辛口のおいしいお酒でした。
雑味がまったくないところに、大手蔵のお酒らしさを感じましたよ。
それに甘みが少ないのは、焼酎が広く飲まれている鹿児島県での普及を意図してのことでしょうか。
かなりさっぱりした口当たりでしたが、それでも物足りなさはありませんでしたよ。
次に、燗にしてみましたよ。
おお!
燗にすると、酸味が立ってまいりました。
鋭さが少しあるものの、それよりもこれは深みを感じる酸味です。
それに、甘みもちょっとだけ出てまいりましたよ。
燗にすると、淡めながらにも深みのある淡麗旨やや辛口のおいしいお酒になりました。
これはまちがいなく燗のほうがうまいでしょうよ!
冷やしていただくとさっぱりした口当たりで、鹿児島のしょうゆの風味を邪魔することなくいただくことができました。
一方で、燗だと酸味に深みが出て、それがかつおの魚臭さやにんじんと和えた油、それにしいたけの風味をサッと流してくれましたよ。
私としては断然、燗でいただくことをお勧めしたいと思いましたとさ。
この記事へのコメント
ロコときどきキナコ
料理男子最高~☆イイネ!
鹿児島の甘醤油は食の幅が広がちゃいますよね...(^^ゞ
オットー;酒Blogだった<(_ _)>
skekhtehuacso
大きすぎたことから、今では調味料を合わせたり、薬味を水にさらしたりするのに使っております。
料理男子というよりも、酒をおいしくいただくことに貪欲な料理オッサンといったところでしょうか。
丹醸
酒集めの活動ぶり、楽しく見させてもらってます。
椎茸の入ってるその器はもしや、色・形からして宮泉の器ではないですか?私の家でも活躍しています。^^
skekhtehuacso
コメントを頂戴し、恐悦至極に存じ奉ります。
まことに以てご明察のとおり。
この器は、たしかに宮泉のものでございます。
先週末に青春18きっぷで会津若松へ行った際に、宮泉銘醸さんのお店で入手してまいりました。
片口として販売されておりましたが、この大きさではむしろ小皿として使ったほうが便利かと思い、しいたけの含め煮を並べてみた次第でございます。
ちゅんちゅんちゅん
ニンジンはあまり好きじゃないのですが
甘酢でピクルス風・・・は大好きなので
このお醤油ほしいです!!
skekhtehuacso
南九州のしょうゆは濃いめの甘口で気に入っているので、南九州へ行った際にはいつも旅の最後にしょうゆを買ってくることに決めております。