製造者 秋田銘醸株式会社
秋田県湯沢市大工町4番23号
品目 リキュール
内容量 180ml
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 清酒(秋田県製造)、糖類
(以上、ラベルより転記)
大正時代中期に、秋田県の酒造家各氏の出資の下、大蔵省の技師であった花岡正庸氏を中心として設立され、秋田の酒を東京へ進出させるためのタスクフォースとしての役割を担った秋田銘醸さん。
手印は、“美酒爛漫”(びしゅ・らんまん)。
“おしゃ、まんべ!”(由利徹より)とまちがえないようにしてくださいね。
その秋田銘醸さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】298.純米原酒ふなおろし 200ml缶
【お酒】348.らんまんカップ(糖類・酸味料添加)
【お酒】355.生貯カップ(糖類添加・酸味料添加なし)
【お酒】408.本醸造 飛切カップ
【お酒】416.美酒爛漫 本醸造原酒 熟成酒 200ml缶(2回目はこちら)
【お酒】1393.美酒爛漫 普通酒 お燗瓶 180ml
【お酒】1425.美酒爛漫 本醸造 美酒探求七〇一 180ml
【お酒】1426.美酒爛漫 まるごと秋田 純米酒 まなぐ凧 180ml
今日いただくのは、
“むかしながらのにごり酒”だってさ。
でもでもでも!
この“むかしながらのにごり酒”は清酒ではなくて、
リキュールなんだってさ。
リキュール(混成酒)の酒税法上の定義は、
「酒類と糖類その他の物品(酒類を含む。)を原料とした酒類でエキス分が二度以上のもの(第七号から第十九号までに掲げる酒類、前条第一項に規定する溶解してアルコール分一度以上の飲料とすることができる粉末状のもの及びその性状がみりんに類似する酒類として政令で定めるものを除く。)」(酒税法3条21号)だってさ。
要するに、完成した清酒や焼酎などの酒類に、糖類などを混ぜたものってことですね。
それ故、この“むかしながらのにごり酒”の品質表示には、清酒とともに糖類が表示されておりました。
完成した清酒に糖類を混ぜているわけですから、この糖類は増醸目的での添加ではなく、甘味を付けるために使用されているわけでしょうね。
滓の量は、2割程度。
それにあまり濃くはないみたい。
それではいただきましょう。
冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
色は白色。
見た目にはとろみはなく、サラサラした感じ。
ああ、
そういうことか!
口に含んでもとろみはないものの、滓のざらつきを少し感じます。
米のうまみはするものの、ちょっとクセを感じるね。
酒臭さではなくて、重いようなクドいようなクセがありますね。
苦みもあって、ややはっきり。
キレはまあままですが、とろみがないせいか、口当たりはさっぱりしています。
酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めながらも存在するみたいですが、うまみのクセに隠れているようです。
スーなし、ピリもなし。
甘みははっきり。
でも、べたついた感じやクドさはないですね。
口当たりはさっぱりしているものの、味にクセが少しある、甘口のリキュールでした。
これは私の経験に基づく推測ですが、
この味のクセはきっと、原材料として使用している清酒に由来するものでしょう。
なぜならば、この独特な味のクセは美酒爛漫の普通酒で経験済みですから。
美酒爛漫の普通酒は酸味料フル添加のいわゆる“三増酒”ってやつですから。
すなわち、この“むかしながらのにごり酒”の原材料として使用されている清酒は、美酒爛漫の普通酒なのでしょう。
そしてその普通酒を造る際に添加された酸味料によって、この味のクセがもたらされているものでしょう。
あくまでも、私の経験に基づく推測ですけれどね。
この記事へのコメント
johncomeback
僕は先週「秋田県発酵工業(株)」の”にごり酒”をゲットしました。
skekhtehuacso
hana2023
先月は秋保温泉で、宮城の日本酒を3本購入してきました。
skekhtehuacso
稲庭うどんもいいですね。
秋田のやきそばは、横手やきそばもおいしいですし、しょっつるを使った男鹿やきそばもおいしいですよ。
newton
skekhtehuacso