製造者 香住鶴株式会社
兵庫県美方郡香美町香住区小原六〇〇の二
品目:日本酒
内容量:180ml
アルコール分:15度
原材料名:米(日本産)、米こうじ(日本産米)、醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)
こちらひさびさの香住鶴。
香住鶴さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
そんな香住鶴さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】164.香住鶴 但馬の誇りカップ
【お酒】537.香住鶴 但馬の自信カップ
【お酒】1938.香住鶴 生酛純米 270ml
【お酒】1943.香住鶴 山廃純米 カップ
今日いただくこのカップ酒は、“RICH”だってさ。
たしかかつては“但馬の誇り”って名前だったやつですね。
但馬の誇りのほうがカッコよかったと思うのってオイラだけ?
品質表示はこちら。
精米歩合の表示がないことから、普通酒で確定でしょう。
“このお酒は100%、米及び米由来の原料で醸造しています。”だってさ。
要するにアル添普通酒だけれど、“添加されているアルコールも米で造っていますよ~だ!”ってことでしょう。
こういう表示、かつて大七カップの箱や。愛知県のほうらいせんでもありましたね。
こういう表示を見るたびに思うのですが、そもそも米で造った醸造アルコールと廃糖蜜(さとうきびの搾りかす)で造ったそれとでは、品質に微塵のちがいでもあるのでしょうか?
たとえば、味付けされていない甲類焼酎を、その原材料のちがいを理由に正確に利き分けられる御仁でもいらっしゃるのでしょうか?
醸造アルコールについてはかつてこちらで触れておりますが、連続式蒸留機で95%までアルコールの純度を高めたもの(残りの5%は水)ですから、原料が米だろうが廃糖蜜だろうが何であっても、完成した醸造アルコールの品質は同一だと思うんですけれどね。
このような表示を禁止するルールはございませんけれど、結果として、たいしてちがいはないにもかかわらず、あたかもちがいがあるかのごとき表現で消費者をだましているような気がするのはワタクシだけでしょうか?
話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し着いておりました。
酒臭い(ほめ言葉;以下同じ)香りがフワリと漂ってまいりました。
うまみは濃いめ。
酒臭さをどっしりと感じます。
香ばしさもちょっとあるかな?
逆に米のうまみはわかりにくいみたいです。
苦みや雑味はゼロですね!
キレもよい、スッと引いて、透明感すら少し感じます。
酸味はややはっきり。
すっぱさは熱いうちは出ないものの、冷めるにつれて徐々に鋭さが出て来ます。
でも、酸味の深みは最初から少し感じました。
スーかすか、ピリはなし。
甘みはややはっきりかな。
甘みそのものは前には出て来ませんが、口を付けたときから喉を通るまでじんわりと感じます。
濃醇ちょい深スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
山廃らしいどっしりとした味わいで、飲み応えバッチリでした。
それなのにキレがよく、後味はスッキリしておりました。
驚いたのは雑味がゼロなこと!、山廃はとかく重さや荒さが出てしまいがちのように思いますが、このお酒は無縁でした。
かなりうまいね。
このキレのよさと透明感とは、きっとアル添の効果だと思います。
でも雑味のなさは、造りの技でしょうね。
それとも、米由来の原料だけで造ると、こういう味わいになるのでしょうか?
この記事へのコメント
hana2024
今日も美味しい酒いっぱいを!skekhtehuacsoさんによる、薀蓄タップリなレポートをありがとうございました。
・・・とは言え、あたしゃ日本酒を呑む事は好きですが、何を吞んでいるのか、中身についてもサッパリなので、、、醸造アルコールについてのご考察も頷くくらいしか出来ずにおります♪
なーんだ等と言わずに、今後も日本全国、各地の旨いSAKEを呑んで、レポートを願いたく存じます!!
skekhtehuacso
それ故、まゆつばモノだと疑いつつも、ときどき鼻でクスリと笑っていただければ幸甚です。