醸造地:山梨県韮崎市穂坂町上今井8-1
製造者:本坊酒造株式会社+M
鹿児島市南栄3丁目27番地
日本ワイン
品目:果実酒(発泡性)
原材料名:ぶどう(山梨県産)/炭酸ガス、酸化防止剤(亜硫酸塩)
山梨県産甲州ぶどう100%使用
アルコール分:11度
内容量:250ml
(以上、ラベルより転記)
今日は、“甲州スパークリング”なるワインをいただきます。
山梨県産の甲州ぶどうを100%使用したこの“甲州スパークリング”。
それ故に、日本ワインを名乗ることができるのでしょう。
この“甲州スパークリング”、醸造地は山梨県韮崎市なのに、製造元は鹿児島の焼酎メーカーたる本坊酒造さんなんだってさ。
このことについて、文献には以下の記載がございました。
「鹿児島が本社の老舗焼酎メーカー・本坊酒造一八七二(明治五)年創業が一九六〇(昭和三五)年、山梨県笛吹市に現在のマルス山梨ワイナリー、二〇一七(平成二九)年にマルス穂坂ワイナリーを設立した。醸造を穂坂ワイナリーで、貯蔵と瓶詰めを山梨ワイナリーでという体制でワインを製造している。」(※1)
そういえば、今はわずか一社のみ(太田酒造㈱さん)となってしまいましたが、かつて地方に蔵を保有していた清酒の蔵元さんが、灘にも蔵を置いて酒造りをしていた例を思い出しました。
事情は異なるでしょうけれど、本坊酒造さんも「どうでワインを造るならば本場で」とお考えになられたが故のご決断だったのかもしれませんね。
なお、本坊酒造さんの焼酎は、これまでに以下の物をいただいております。
《焼酎》46.さくらじまハイカップ 12度 200ml
《焼酎》59.さくらじま ハイカップ 25% 200ml【追記あり】
《焼酎》171.あらわざ桜島 25度 300ml
ところで、この“甲州スパークリング”ですが、
原材料名の表示に“炭酸ガス”とありました。
スパークリングワインは、シャンパンやカヴァ(CAVA)、スプマンテのように発酵によって炭酸ガスを発生させる方法(瓶内二次発酵方式[タンクで発酵を終えたのち、瓶詰め後にもう一度発酵させる方式]/瓶内一次発酵方式[タンクでの発酵の途中で瓶詰めする方式]/シャルマ方式[密閉されたタンク内で発酵・発泡させて瓶詰めする方式])が、もともとの伝統的な製法なのだとか。
一方で、発酵による発泡ではなくて、ワインに炭酸ガスを注入して発泡性を持たせる方法もあるのだそうです。
このことについて、文献には以下の記述がありました。
「〈炭酸ガス注入方式〉
発酵が終わったワインのタンク内、あるいは瓶内に人工的に炭酸ガスを注入する方式。泡が大きく、気が抜けやすいことが多いが、短時間で手軽にスパークリングワインがつくれるため、大量生産したい際に用いられる。」(※2)
原材料名に“炭酸ガス”とあったということは、今日いただくこのこの“甲州スパークリング”は、きっと後者の炭酸ガス注入方式によって製造されたスパークリングワインなのでしょう。
最後にもう一つ、小ネタ。
栓がこんなかたちをしているから、コルク栓みたいに「ポン!」と音をたてて開栓するのかとおもいきや、
完全にだまされました。
気が済んだところで、いただきたいと思います。
もちろん、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
泡は一度立ちましたが、すぐに引いていく感じでした。
上立ち香はなし。
含むとぶどうの風味をしっかりと感じます。
発泡感は軽めですが、サイダーのような泡。
酸味が少し強めで、鋭さを感じます。
逆に甘みはかなり弱め。
口当たりはさっぱりしており、キレのよさを感じます。
爽快ちょいシュワちょいすっぱスッキリ旨辛口のおいしいスパークリングワインでした。
深みやコクはなく、キレが良くて口当たりがさっぱりしておりました。
軽めの発泡感も口当たりの良さを助長していたことでしょう。
しかし、ぶどうの風味はしっかりしており、かつ酸味が効いているので飲み応えはありました。
それでいて辛口でキリッとしており、食事とあわせやすいのではないかと感じました。
また、上記文献(※2)にあった「泡が大きく、気が抜けやすい」という記述の意味は、なんとなく分かったように思いました。
私はスパークリングワインをいただいた経験はかなり少なめですけれど、Moët & Chandonと比べるとさもありなんと感じました。
(※1)新田正明『山梨ワイン』p.150(2021.12 芸術新聞社)
(※2)監修:日本のワインを愛する会『日本ワインの図鑑』p.25(2020.5 マイナビ出版)
この記事へのコメント
ロコときどきキナコ
びくびくしながら天井まで蓋が飛びそうな;だいたい床を汚す豪快なスパークリングワインしか知りませんでした(p_-)w
Boss365
全く知らなかったですが、「本坊酒造一」と「マルス山梨ワイナリー」の関係、なる程で面白いですね。また、スパークリングワインですが、お手頃価格のモノは「ワインに炭酸ガスを注入」の炭酸ガス注入方式、あるあると思ってます。ところで「小ネタ」の栓ですが、気分はコルクで(爆)ニャイスです!?(=^・ェ・^=)
newton
skekhtehuacso
でも記事を書いていて思ったのですが、炭酸ガス注入方式であれば、瓶内で発酵が進んで炭酸ガスが増えることはないでしょうから、フタが飛ぶこともないのでしょうね。
skekhtehuacso
でもスパークリングワインについてひととおり勉強できたので、有意義ではあったと思います。
炭酸ガス注入方式のスパークリングワインは、開栓時に注意しなくても安全だとわかりましたからね。
skekhtehuacso
まあでも私はまだまだワインの経験値が低すぎますから、これからもっと勉強していきたいと思います