製造者 株式会社小山本家酒造
さいたま市西区大字指扇1798番地
品目;日本酒
内容量:180ml
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:50%
アルコール分:17度
(以上、紙パックの印刷事項より転記)
小山本家酒造さんは、世界鷹小山家グループの総帥。
グループ構成員名の製品ではなくて、小山本家酒造さんの名で世に送りだされているお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】95.浜福鶴 大吟醸 備前雄町(灘浜福鶴蔵)
【お酒】1372.がま伝説 鬼ころし カップ(賜杯桜より継承?;製造所は北鹿)
今日いただくこのお酒は、紙パック。
ストローでチューチュー吸って飲むやつ。
でも実際にストローで吸って飲んでいる人を、あたしゃ見たことがございませんよ。
それなのに、中身はなんと大吟醸なんだってさ。
品質表示はこちら。
精米歩合は大吟醸の要件を満たす50%。
アル添大吟醸で、かつアルコール度数が17度と少し高め。
でもでもでも!
驚くべきは、そのお値段。
ワンカップ大関(普通酒)よりも安いじゃないですか?
大吟醸って、精米歩合を50%にするだけでは、けっして名乗ることは出来ないのです。
大吟醸を含む特定名称酒には共通する要件(米の品質/麹米の使用割合/アルコールの添加制限量)があって、それらを満たさなければたとえ精米歩合50%でも大吟醸はおろかその他の特定名称も名乗ることは出来ないのです。
それに大吟醸ってのは、「吟味して製造した清酒」(※1)であって「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」(※2)と、蔵元さんご自身が判断なさらなければ、名乗ることができないのです。
その判断は蔵元さんに任されているわけですけれど、けっして安易に判断して良いというわけではないでしょう。
ワタクシは、我が国の蔵元さんそれぞれには、“胸を張ってそう判断できるお酒のみを大吟醸と名乗るべきだという矜持”があることを信じたいところでございます。
そう信じたいところではございますものの、一合詰でたった139円(税別)というお値段で、大吟醸の要件を満たすお酒を世に送り出すことができる小山本家酒造さんっていったい・・・?
まあでも、お値段や製法がどうであれ、一番大事なのは味ですね。
おいしいかどうかが、お酒の価値と存在意義とを決めるのです。
それらを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
わかりづらいかもしれませんが、お酒の色はごくかすかに着いておりました。
上立ち香はなし。
含むと、フレッシュな風味を少し感じます。
うまみはやや淡めでしょう。
米のうまみそのもので、淡めなりに厚みを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さもなし。
苦みがあって、強めでかつ鋭い。
キレはまあまあ。
酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めですが、苦みに引きずられて前へ出て来ているみたい。
ちょいスーも然り。
ピリはごくかすか。
甘みはややはっきり。
幅を少し感じるものの、これはすっぱさはちょいスーとは逆に、苦みに負けている感じ。
ちょい爽快のやや淡麗で苦ちょいスーやや甘口のお酒でした。
吟香がないのは、ワタクシとしてはむしろ望むところ。
うまみは洗練されており、ちょい爽快なフレッシュさはちょうどよい感じでした。
ただし、苦みがあまりにも目立ちすぎるように、ワタクシは感じました。
これが大吟醸にふさわしい味わいかどうかは、お読みいただいている諸兄にてお試しあれ。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1
(※2)(※1)2(2)
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2013年8月から書き続けて来ました“飲みたくなってシマッタの記”ですが、
お酒の記事を公開するのは、今日を最後といたします。
そして、明日公開する記事を以て、ブログの更新を停止いたします。
理由は、明日公開する記事にて開陳いたします。
この記事へのコメント
yes_hama
Boss365
突然でびっくりです(=xェx=)(=xェx=)(=xェx=)!?
hana2024
ロコときどきキナコ
HOTCOOL
タンタン
あとりえSAKANA
量が少ない紙パックで販売されているのを見て入手
しました。ストローでお酒を飲むと頭が…感覚がバグ
りました。元々焼酎のストレートは飲まないので、
あまり美味しいとも感じず…せっかく買ったのでクスリ
だ と思って自分の分量を飲み切った記憶があります。
そして。えええ。突然…?なぜ?ブログ更新を待ちます。
newton
skekhtehuacso
newtonさん
ストローで飲んだらきっと舌の上を通ることなく直接喉元へ行くでしょうから、味も素っ気もないと思います。
それ故に酒を飲んでいる感覚がなく、結果として飲み過ぎて回ることでしょうね。
skekhtehuacso
御心配には及びません。
このブログの更新は停止しても、「書くのをやめる」「飲むのをやめる」とは言っておりませんから。