【お酒】2233.通潤 のんびり、ゆったり、まぁるい時間。 純米酒 180ml

製造者 通潤酒造株式会社 熊本県上益城郡山都町浜町54 品目 日本酒 原材料名 米(熊本県産)、米麹(熊本県産米) 熊本県産米100%使用 精米歩合65% アルコール分 15度 内容量 180ml (以上、ラベルより転記) こちら久々の“通潤(つうじゅん)”。 その手印は、江戸時代後期に建設された石造りの水路橋“通潤橋”に由来するわけです。 通潤橋は、中心部分の両側面から放水されている姿が有名ですね。 なんでも通潤橋を建設した人の姪御さんが、蔵元の9代目に嫁いだことも由縁なのだとか。 その通潤酒造さんのお酒は、かつて【お酒】1283.通潤 ソフトカップをいただいております。 今日いただくこのお酒は、 “のんびり、ゆったり、まぁるい時間。”だってさ。 原料米の全量を熊本県産米とした純米酒なんだってさ。 品質表示はこちら。 あげー! じゃなくて、 へぇー! 常温でもいけるのね。 それではいただきましょう。 まずは能書きどおり、常温でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかりました。 香りはなし。 含むと爽やかな風味をかすかに感じます。 うまみは濃いめ! 米のうまみがかなりしっかりで、厚みを感じます。 酒臭さ(ほめ言葉です)はかなり弱めですが、米のうまみに続くみたいです。 熟成感はなし。 軽い苦みを、これもかすかに感じます。 キレはま…

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【お酒】1644.かめまん 本醸造 冷酒 逆風張帆 300ml

亀萬酒造合資会社 熊本県葦北郡津奈木町津奈木1192 アルコール分/14度 原材料名/米(熊本県産)、米こうじ(熊本県産米使用)醸造アルコール 300ml詰 (以上、瓶の印刷事項より転記) (精米歩合の表示なし) 昨日いただいたリキュールの亀萬淡にごりカップに引きつづき、今日も亀萬酒造さんのお酒をいただきます 。 今日いただくこの酒は、本醸造の冷酒なんだってさ。 精米歩合の表示はなかったけれどね。 “逆風張帆”って言うんだってさ。 本醸造ですが冷酒と書いてあったので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほぼ透明でした。 生貯っぽいフレッシュな風味が少しありますね。 それほど強くはないみたいです。 うまみは淡めです。 厚みはないものの、米のうまみだけをじんわりと感じます。 苦みや雑味はまったくありません。 キレはとてもよく、スッと引いて行きます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。 スースー感はなく、ピリピリ感もありません。 甘みはひかえめです。 ゼロではないものの、ほとんど感じないくらいです。 淡麗爽快軽辛口のお酒でした。 かなり軽い口当たりで、スイスイといけてしまいました。 それに意外にも辛口で引き締まっておりました。 あっちゅう間でございましたとさ。 今日は鶏もも肉をねぎと共に焼いて、甘辛…

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【お酒】1297.瑞鷹 純米酒 熊本城 300ml

瑞鷹株式会社 熊本市南区川尻四丁目6-67 アルコール分 14度 原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米) 精米歩合 65% 内容量 300ml (以上、ラベルより転記) 瑞鷹さんのお酒は、かつて瑞鷹上撰くまもとカップ(くまモン絵入り)と、瑞鷹上撰肥後六花カップとをいただいております。 きょういただくこのお酒は、熊本城をその名にいただく純米酒です。 純米酒ですが、冷やして販売されておりましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、かすかに着いているかどうかといった感じでした。 一口含むと、フレッシュな風味が豊かであることがわかります。 もしかしたら、これは生貯でしょうか? うまみはやや濃いめです。 米のうまみがふわっと広がります。 それに、九州のお酒にありがちなウィスキーのような風味をかすかに感じます。 苦味は強くはないものの、少し重めのようです。 キレはそれほどでもないみたいです。 酸味ははっきりしています。 すっぱさが強めで、しかも鋭さを感じます。 ですが、酸味自体に深みが少しあるみたいです。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 ですがべとついた感じはなく、かなりさらっとしています。 やや濃醇で爽快すっぱやや甘口のおいしいお酒でした。 やや濃いめではあるものの、口当たりがよくてさっぱりしておりました。 九州のお酒にありがちなウィ…

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【お酒】1283.通潤 ソフトカップ

通潤酒造株式会社 熊本県上益城郡山都町浜町54 原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料 アルコール分15度 180ml (以上、フタより転記) 通潤という酒銘は、おそらく蔵の近く(下記地図の右下あたり)にある通潤橋に由来するのでしょう。 ときどき側面から水をドバーッと放水する水道橋ですね。 そんな通潤ですが(どんなだよ!)、まことに残念ながら、糖類酸味料フル添加の三増酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 うまみは濃いめです。 かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみも感じますが、それよりもクドさを感じます。 それに、渋みがはっきりしています。 キレはそれほどでもないみたいです。 酸味はややひかえめです。 すっぱさは弱めですが、弱いなりに鋭さを感じます。 アルコール由来と思われるさわやかさも少しあるみたいです。 それに、かすかにピリッと感じます。 甘みはややはっきりしています。 とろみのような舌触りを感じますが、べとついた感じはないですね。 濃醇渋やや甘口のお酒でした。 ちょっと重い味わいですね。 でも、甘みにべとついた感じがないことが、重いなりにうまくいっているようでした。 でもこの味わいも、もしかしたら肥後の赤酒以来の伝統なのでしょうか? それ故に、…

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【お酒】1282.瑞鷹 上撰 肥後六花カップ

瑞鷹株式会社 熊本市南区川尻四丁目6-67 原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール アルコール分15度 内容量200ml (以上、フタより転記) 熊本の酒と言えば、いの一番に出てくるのがこの瑞鷹でしょう。 かつて熊本県酒造研究所の設立にも尽力なさった瑞鷹さんのお酒は、このブログの草創期に瑞庸の上撰くまもとカップ(くまモン絵入り)をいただいております。 今日いただくこのお酒も上撰の普通酒ですから、おそらく同じ中身でしょう。 熊本のお酒ですが、入手したのは銀座にある熊本県のアンテナショップ“銀座熊本館”でした。 この通潤(左)と瑞鷹(右)とには、実は先月の初めに熊本駅の周辺で酒集めをした際に出会っていたのです しかし、それらは製造年月が古かったことから(“考慮すべき特段の事由なき限り当月または先月製造分のもののみ入手する”という、あくまでも当方独自の基準に基づく評価です)、入手を断念した次第でした。 しかしこうして銀座で再会することができたことから、上記の基準を満たさなかったものの入手してしまいました。 (結局どうでもいいんじゃないか!) 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。、 うまみは濃いめです。 かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、熟成感も少し感じます。 それにちょっとクドさも感じます。 また、苦味…

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【お酒】1276.阿蘇の酒れいざん 本醸造 カップ

山村酒造合名会社 熊本県阿蘇郡高森町高森1645 原材料 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール アルコール分 15度 精米歩合 70% 180ml詰 阿蘇山の麓、高森町。 南阿蘇鉄道の高森駅の近くに蔵を構える蔵元さんのお酒でした。 南阿蘇鉄道は去年発生した地震で被害を受けて、今でも一部が不通となっています。 しかもJR豊肥本線と接続できず、その線路は陸の孤島と化しておりますね。 観光利用を見込むには非常に不利な状態が続いておりますが、高千穂鉄道の二の舞だけはなんとか避けてもらって、全線復旧まで持ちこたえてもらいたいものです。 その高森町に蔵を置く山村酒造さん。 “れいざん”という酒銘は“霊山阿蘇”に由来するのだとか。 その山村酒造さんの由来について、手元にあった文献に以下の記述を見つけました。 「 豊後屋、山村酒造は創業宝暦一二年(一七六二)というから、もう二〇〇年以上もこの南郷谷で酒造りに携わってきたのである。現在の酒蔵は万延元年(一八六〇)に建てられたもので、それから数えてさえ一三八年も経つ。しかも、山村家そのものは、酒造りを始めるずっと以前に高森に根づいたのである。天正年間(一五七三~一五九二)、薩摩の島津氏と豊後の大友氏が高森城をめぐって激しく争った折り、豊後の国東半島の山村荘から武士団が大友氏の援軍として駆けつけた。そして土着したのだという。だから、以前はここには豊後から杜氏さんが来ていたそうである。」(※1) …

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【お酒】1033.千代の園 黒松 チヨカップ

千代の園酒造株式会社 熊本県山鹿市山鹿1782 アルコール分:15度 原材料名:米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール 180ml詰 (以上、カップの印刷事項より転記) 熊本県のお酒ですが、地元で入手したわけではありません。 博多駅の新幹線構内にある土産物店で入手しました。 特に披露できるようなネタもないことですので、さっそくいただきたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少しはっきりしておりました。 うまみは濃くはないものの、しっかりしています。 醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみとともに、香ばしさもけっこうはっきりしています。 軽い苦みもすこしあるみたいです。 それでいてキレはよいですね。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさはそれほど強くはないものの、鋭さを少し感じます。 それに、わずかにピリッとくるみたいです。 甘みはややはっきりしています。 かなりさらっとした甘みを少しだけ感じます。 しっかりしたうまみを酸味と甘みとが引き立てる、旨ちょいピリやや甘口のお酒でした。 香ばしさが豊かで、軽い苦みとちょいピリ、それに鋭さのある酸味が味を引き締めています。 また甘みがちょっとあるおかげで、まろやかさが少し出ているみたいです。 それでいてキレがよいので、クドさはないですね。 決して飲みやすくはないですが、飲み応えとキレとを両立させている…

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【お酒】823.香露(こうろ) 本醸造 冷酒 300ml

株式会社熊本県酒造研究所 熊本市中央区島崎一丁目7-20 アルコール分14度 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール 精米歩合 65% 300ml詰 (以上、外装フィルムより転記) 熊本のお酒ですが、入手したのは高尾駅前の京王ストアでした。 このお酒だけでなく、四角い(8角か?)瓶に詰められた吟醸酒なんかもありましたよ。 このお酒の蔵元さんは、“株式会社熊本県酒造研究所”という名前なのだとか 一般的な蔵元さんのそれと比べると、ちょっと変わっていますね。 「熊本県酒造研究所の設立は明治42(1909)年。」(中略) 「当時の熊本県は清酒製造技術の近代化はもちろんのこと、江戸後期に灘で確立し全国的に普及していた清酒造りについても遅れを取っていた」(※1) どうやら当時の熊本では“赤酒”という、甘くてとろみのあるお酒が普及していたみたいですね。 そんな清酒醸造の後進地域へ、「後に「酒の神様」としてその功績を讃えられることになる野白金一技師」が「明治36(1903)年8月、熊本税務監督局へ転勤となり、」(※2)、その野白技師の指導の下、これに賛同する地元の酒造家が熊本県の酒質向上を目的として設立した研究所が、熊本県酒造研究所の発祥なのだそうです。 その後、「研究所を真に県内酒造家全体のものとすべく、株式会社化を目指して県内酒造家からの株式募集を開始し」(※3)て、「大正7(1918)年8月、株式会社熊本県酒造研究所と…

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【お酒】32.瑞鷹 上撰 くまもとカップ(くまモン絵入り)

瑞鷹株式会社 熊本市南区川尻四丁目6-67 原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール アルコール分15度 内容量 180ml (以上、フタより転記) 地元のゆるキャラを使って売り出しています。 しかも、お値段280円と、普通酒のカップ酒にしてはちょっとお高めです。 これでおいしくなかったら、一蔵元だけの問題では済まされないでしょう。 きっとおいしいお酒が入っているものと予想して、今日もぬる燗でいただきます。 アルコールの香りとともに、かなり深いうまみが広がります。 くどくはなく、ちゃんと造ったお酒らしいうまみです。 甘みもけっこうあるようですが、アルコールの香りに抑えられているようです。 燗が冷めて、アルコールの香りが少なくなってくると、だんだんと甘みが増してきました。 酸味はひかえめのようです。 うまみが深いだけに、飲みごたえのあるお酒に仕上がっています。 濃醇旨口、やや甘口の、おいしいお酒でした。 くまモンの名を汚すことのない、よいお酒でした。

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