【お酒】2018.薫長 上撰 かんぴん 180ml

クンチョウ酒造株式会社 大分県日田市豆田町6番31号 アルコール分 15.0度以上16.0度未満 原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール 180ml詰 (以上、瓶の印刷事項より転記) 古い街並みが保存されている、大分県日田市豆田町。 クンチョウ酒造さんは、その豆田町の街中に蔵を構える蔵元さんです。 “薫長(くんちょう)”の酒銘には、「香りが長く続くようにという蔵の思いが込められ」(※1)ているのだとか。 今日いただくこのお酒は、上撰の小印が付された普通酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。 燗をつけると、お酒の甘い香りをかすかに感じます。 うまみはやや濃いめでしょう。 酒臭さ(ほめ言葉です)が穏やかにじんわりとしておりますよ。 米のうまみもしっかりです。 熟成感はわかりません。 軽い渋みがちょっとだけあるみたいです。 キレはよく、スッと引くものの、透明感はありません。 酸味はひかえめです。 すっぱさはほとんど感じません。 一方でスースー感は少しはっきりしています。 ピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりでしょう。 べとつかないものの、幅があることがよくわかります。 やや濃醇でちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。 …

続きを読む

【お酒】2008.老松 上撰 カップ

製造者 老松酒造株式会社 大分県日田市大鶴町2912 原材料名 米(国産) 米麹(国産米) 醸造アルコール アルコール分 15度 内容量 200ml (以上、包装フィルムより転記) 老松酒造さんの製品は、かつて以下の麦焼酎をいただいております。 《焼酎》40.田吾作 20度 200ml 今日いただくこの清酒は、上撰の小印が付された普通酒でした。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は濃くはないもののきれいな金色で、透き通っておりました。 うまみはちょい濃いめでしょう。 最初に熟成感が来ますが、穏やかな枯れ具合で角や粗さを感じません。 酒臭さ(ほめ言葉です)ほんのり、米のうまみも然りです。 苦みや雑味はありません。 キレはとてもよく、透明感がバッチリです。 酸味はひかえめでしょう。 すっぱさはほとんど感じません。 ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりでしょう。 べとつかず、しつこさはないものの、幅をしっかりと感じます。 ちょい濃醇でちょい枯ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でhした。 枯れ具合が穏やかで、それとともに酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)や米のうまみがバランスよくまとまっているようでした。 甘みはしつこさがまったくなく、いい具合にコクを添えておりました。 ちょいスーでキレがよく、かつ透明感があるのは、おそらくアル添…

続きを読む

【お酒】1896.西の関 秋あがり 特別純米酒 300ml

製造者 萱島酒造有限会社 大分県国東市国東町綱井392の1 原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米) 精米歩合 60% アルコール分15度 内容量 300ml (以上、ラベルより転記) こちらひさびさの、大分県の“西の関”。 萱島酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。 291.西の関 純米だるまカップ 1207.西の関 花かすみ 純米酒 300ml 1307.西の関 上撰 カップ 今日いただくこのお酒は、“秋あがり”。 “ひやおろし”とほぼ同義で、「昔の酒は一般に、春先に火入れを行なって貯蔵し、秋になってから火入れをせずに樽詰で出荷された。(中略)ひと夏熟成させることで新酒の荒々しさが消え、丸みのある酒質になる。このように、夏を越すことで酒質が向上する酒を、昔は「秋上がり」とか「秋晴れ」と呼んだ。」(※1)という意味でしょう。 精米歩合60%の特別純米酒でした。 それではいただきます。 特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 上立ち香はないですね。 含んでもありません。 うまみは濃くはないですが、淡くもないですね。 米のうまみに幅を少し感じます。 また軽い苦みをかすかに感じます。 熟成感はなく、酒臭さも感じません。 キレはとてもよいですね。 酸味はややひかえめです。 すっぱさはわかるものの、弱…

続きを読む

【お酒】1764.鷹来屋五代目(たかきやごだいめ) 特別純米酒 カップ

浜島酒造合資会社 大分県豊後大野市緒方町下自在381番地 原材料名 米(国産)、米麹(国産米) アルコール分 15度 精米歩合 55% 日本酒度 +5 酸度 1.5 酒質 旨口 杜氏 五代目 浜嶋弘文 内容量 180ml (以上、ラベルより転記) 大阪にある“山中酒の店”で入手したこのカップ酒。 “鷹来屋”の文字は、“たかきや”と読むそうです。 このことについては、「同社は創業明治22年、屋号を「鷹来屋(たかきや)」とする老舗の蔵元」(※1)で、「現在の母屋の棟上げのとき大黒柱に鷹がとまり、その後も鷹が蔵元によく飛来していたことから。地元では「鷹来屋」と呼ばれていた。この呼び名が、後に屋号となる。」(※1)という記述がありました。 そしてこのお酒は、“鷹来屋五代目(たかきやごだいめ)”という銘なのだとか。 また裏のラベルの“酒歴書”には、杜氏として“五代目 浜嶋弘文”と書かれておりました。 浜嶋酒造さんは、四代目のときにいったん休造し、桶買いでお酒を販売していたそうです。 それを今の五代目が復活させて酒造りを再開したのだとか。 このことについて、以下のような記述がありました。 「昭和54年に訳あって酒造りを停止。平成9年にサラリーマンだった浜嶋弘文氏が、7年間の模索期間を経て自ら五代目の杜氏となり、酒造りを復活させ、“情熱”と“愛情”で丁寧な酒造りを続けている。」(※1) 「5代目の浜嶋…

続きを読む

【お酒】1312.八鹿 おんせん県おおいた おけちゃん吟醸 300ml

八鹿酒造株式会社 大分県玖珠郡九重町大字右田3364番地 原材料名:米、米麹、醸造アルコール 【原料米は全て国産】 精米歩合:60% アルコール分:14度 内容量:300ml (以上、ラベルより転記) 八鹿酒造さんのお酒は、これまでに八鹿の生貯蔵酒300mlと八鹿 笑門(お地蔵さん)カップ、そして麦焼酎のなしか! 20度 200mlとをいただいております。 今日いただくこのお酒はアル添吟醸酒ですが、どうやらみやげ物向けの商品のようですね。 この鉢形の盃が付いているアルミ缶ボトルには、かつて八重垣 純米酒 姫路城本丸 300mlや、純米原酒 千曲錦 300mlで出会ったことがありましたよ。 吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほぼ透明でした。 吟醸香あるね。 フルーティーな香りがしますが、かなりかすかです。 うまみはやや濃いめです。 米うまみに厚みを感じますよ。 軽い苦みがほんのかすかにあるみたいです。 キレはよく、スッと引きます。 酸味はややひかえめです。 すっぱさがちょっとだけあるみたいです。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みははっきりしていますよ。 かなりさらっとした甘みですが、あまみに幅がありますね。 米のうまみがしっかりしていて甘みがコクをもたらすものの、弱めの酸味とかすかな苦みとが味を引き締める、やや濃醇で甘口のおいしいお酒でし…

続きを読む

【お酒】1310.八鹿 笑門(お地蔵さん)カップ

八鹿酒造株式会社 大分県玖珠郡九重町大字右田3364 原材料名 米、米麹、醸造アルコール 原材料米はすべて国産 アルコール分 15度 180ml詰 (以上、ラベルより転記) 八鹿酒造さんのお酒は、八鹿の生貯蔵酒300mlと、焼酎のなしか!20度 200mlとをいただいております。 今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色はかすかに着いていることがわかる程度ですが、透き通った感じがありますね。 うまみはやや濃いめです。 ウィスキーのような独特の風味を少し感じます。 軽い酸味も少しあるみたいです。 キレはよく、透明感を感じます。 酸味はひかえめです。 すっぱさはほとんどなく、アルコール由来と思われるさわやかさをちょっとだけ感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みははっきりしています。 とろみのような舌触りはちょっとあるみたいですが、べとついた感じはしませんね。 独特の風味があって甘めではあるものの、キレのよい、やや濃醇で甘口のお酒でした。 透明感があってキレがよいことから推察するに、醸造アルコールの添加量が多めなのではないでしょうか。 でもそれが、独特の風味のしつこさを消してくれているようでした。 このウィスキーのような風味は、かつて島根県や九州で入手した普通酒で何度か経験したことがありましたよ。 これはあくまでも…

続きを読む

【お酒】1307.西の関 上撰 カップ

萱島酒造有限会社 大分県国東市国東町綱井392-1 原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類 アルコール分15度 180ml詰 (以上、フタより転記) 萱島酒造さんのお酒は、かつて西の関 純米だるまカップと、西の関 花かすみ 純米酒 300mlとをいただいております。 今日いただくこのお酒は上撰の小印が付けられた普通酒ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。 ただし、酸味料は添加されていないみたいです。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色はほとんどわからない程度で、透き通った感じが少しありました。 最初に酸味が来ましたよ。 やや強めで、しかも鋭さを少し感じます。 アルコール由来と思われるさわやかさも感じます。 うまみは淡めです。 酒臭さではないようで、しかも米のうまみともちがうようなうまみをかすかに感じます。 キレはよく、透明感すら感じます。 甘みはややはっきりしています。 とろみのような舌触りはかすかに感じる程度で、べとついた感じはありません。 酸味が効いていて甘みが少しある、淡麗ちょいすっぱやや甘口のお酒でした。 うまみがよくわかりませんでした。 酸味に負けているのか、あるいはうまみ自体がわかりにくいのでしょうか? クドさはないものの、ちょっとすっぱめでした。 でも甘みがあることで、そのすっぱさが緩和されているように感じましたとさ。

続きを読む

【お酒】1300.わかぼたん 福貴野 300ml

三和酒類株式会社 大分県宇佐市山本2231-1 原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール アルコール分15度以上16度未満 300ml (以上、ラベルより転記) 三和酒類さんのお酒や焼酎は、以下のものをいただいております。 本醸造 わかぼたん ぼたんカップ (2回目はこちら) いいちこ 25度 200ml 西の星 200ml 今日いただくこのお酒は、“福貴野(ふきの)”と銘打たれた普通酒です。 なお、“わかぼたん”については、かつてこちらで触れております。 上記のラベルには「高い香りを生む酵母で丹念に醸成した、華やかでさらりと旨い清酒です。」とありました。 そこで、香りがあることを予想して、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 香りありますね。 フルーティーな風味がほんのりと広がります。 クドさがなくていい感じです。 うまみはやや濃いめです。 米のうまみがしっかりしていて、厚みを感じます。 わかぼたんカップで感じたような苦みもあるみたいですが、こちらは軽めです。 それにキレがよく、スッと引きます。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 さらっとしてはいるものの、厚みを感じます。 香りがあ…

続きを読む

【お酒】1294.亀の井 上撰 カップ

亀の井酒造合資会社 大分県玖珠郡玖珠町大字小田777 アルコール分/15度 原材料名/米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類 180ml (以上、ラベルより転記) このお酒ですが、上撰の小印が付けられているものの、残念ながら糖類添加の三増酒でした。 話のネタもないことですので、さっそくいただいてみたいと思います。 普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。 お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。 うまみはやや濃いめです。 かもし出された酒臭さ(←ほめ言葉です)もありますが、それよりも独特の重い風味を感じます。 それに渋みもあって、これも重めです。 しかし、キレはよいみたいです。 酸味はややひかえめです。 すっぱさはほとんどなく、さわやかさを少し感じる程度です。 ですが、ちょいピリでした。 甘みはやっぱりはっきりしています。 とろみのような舌触りがあって、それに少しべとつくようです。 やや濃醇でちょい渋甘口のお酒でした。 独特の重い風味があって、渋みにも重さがありました。 甘めであることも、重さを増している要因かもしれません。 ですが、キレがよいせいか、後味はすっきりしていてクドさを感じませんでした。 かつて熊本県のことについて書かれた文献の記述を引用して同じようなことを紹介しましたが、麦焼酎が盛んに造られている大分県では、その焼酎がさっぱりした辛口酒の役割を…

続きを読む

【お酒】1293.八鹿(やつしか) 生貯蔵酒 300ml

八鹿酒造株式会社 大分県玖珠郡九重町右田3364番地 アルコール分:14度以上15度未満 原材料名:米・米麹・醸造アルコール(原料米はすべて国産) 300ml詰 (以上、ラベルより転記) 「1864(元治元)年、「舟来屋(ふなこや)」の名で創業した『八鹿酒造』は、業績を立て直した三代目、麻生観八氏と杜氏・仲摩鹿太郎氏の名を記念して名付けられた。」(※1)という八鹿酒造さん。 内陸部にある蔵元さんなんですね。 今日いただくこのお酒は、生貯蔵酒です。 生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。 お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。 生貯蔵酒らしいフレッシュな風味はありますが、クドくはないですね。 ですが、ウィスキーのような風味をかすかに感じます。 うまみはやや濃いめです。 米のうまみがしっかりしていて、広がります。 苦味や雑味はありません。 酸味はややはっきりしています。 すっぱさが強くはないものの、ちょっと鋭さがあって、それに深みを感じます。 刺激やピリピリ感はありません。 甘みはややはっきりしています。 幅のある甘みですが、べとついた感じはありません。 うまみが豊かで、酸味と甘味とがコクを添える、やや濃醇でちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。 うまみはともかく、酸味がいい具合に効いています。 風味が少し独特ですが、これも深みに一役買っているようです…

続きを読む