《焼酎》270.川辺 300ml

製造者 繊月酒造株式会社 熊本県人吉市新町一番地 品目 本格焼酎 地理的表示 球磨 原材料名 米(相良村産)、米麹(相良村産米) アルコール分 25度 内容量 300ml (以上、ラベルより転記) こちらひさびさの球磨焼酎。 繊月酒造さんの焼酎は、これまでに以下の物をいただいております。 《焼酎》19.繊月 200ml【追記あり】 今日いただくこの球磨焼酎は、 “川辺”(かわべ)。 限定品なんだってさ。 蔵元さんの販売サイトでは、「16年連続で水質日本一を誇る清流川辺川の水と、その名水で育った相良村産米のみで作り上げた純米焼酎。清流を想わせる、透き通るような香りと味わいが特徴です。」と紹介されておりました。 ラベルにもありました。 品質表示はこちら。 そういえば、繊月酒造さんも、令和2年(2020年)の水害で被害を被った蔵元さんでした。 どうやら復活を遂げられたようで、何よりです。 その繊月酒造さんと言えば、あたしゃあの広い試飲コーナーが忘れられません。 大きな部屋の中にテーブルがずらり。 各テーブルには焼酎のボトルが数種類並べてあって、勝手に飲んでよい方式。 もはや試飲とは言えない、むしろ無料の飲み屋の如く酔える場所。 私が行った際には、すでに出来上がっているおっさんがいて、 「この繊月、いつ造ったの?」 「先月だろ!」 って、周りの人があきれるほど繰り返しておりま…

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《焼酎》240.白岳 KAORU 25度 200ml

製造者 高橋酒造株式会社 熊本県人吉市合ノ原町498番地 品目 本格焼酎 原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米) アルコール分 25度 内容量 200ml (以上、ラベルより転記) こちら久々の球磨焼酎。 高橋酒造さんの米焼酎は、かつて以下のものをいただいております。 《焼酎》1.白岳 25度 200ml ペット【追記あり】 《焼酎》36.白岳 しろ 25度 200ml ≪年忘れスペシャル企画≫白岳で“和風チューハイ”を作ってみましたよ~だ! 今日いただくこの白岳KAORUも、もちろん米焼酎。 でもこの白岳KAORUは、どうやら香りが特徴であるみたい。 その香りを確かめるべく、いただいてみたいと思います。 まずは生(き)、すなわちストレート(常温)でちょっとだけ。 ちょく(猪口)に注いだだけで、フルーティーな香りを強くはないもののふわりと感じます。 含むと、それが口の中でふわりと広がって、鼻へと抜けて行きます。 米の風味はしっかりですが、重さや焦げ臭さはゼロです。 甘みもほんのりと感じます。 ただ、スース―で、かつちょいピリです。 次に、やや濃いめのロックでいただきました。 香りは生(き)と同じ。 ロックで出がちな苦みが少し出ますが、甘みがそれを和らげてくれているようです。 白岳らしい米の風味はしっかり残っておりますよ。 氷がとけるにつれて、苦みは引い…

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《焼酎》147.美酒三昧 梟帥(びしゅざんまい たける)25度 200ml

六調子酒造株式会社 熊本県球磨郡錦町大字西1013 本格焼酎 原材料 米、米麹、麦 アルコール分25度 200ml詰 (以上、ラベルより転記) 「大正十二年(一九二三)に創業して以来、手堅い焼酎造りを続けてきている。」(※1)という六調子酒造さん。 なんでも「焼酎の貯蔵熟成技術の研究には一世紀近くの年月をかけて取り組んできた。」(※1)のだとか。 今日いただくこの米焼酎には、副原料として麦(大麦)が使用されているそうです。 そういえば、球磨の地で造られていた麦を副原料とした米焼酎は、かつて蔵八で経験しておりました。 上記リンク先でも紹介しておりますが、たとえ球磨の地で造られた焼酎であっても麦を副原料として使用すると、“球磨焼酎”の名を名乗ることができなくなるのですよ。 それでも麦を使用する利点は、いったいどこにあるのでしょうかね。 それではいただいてみたいと思います。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。 米の風味がしっかりして、鋭いのみならず厚みも感じます。 麦の風味は弱めで、言われないとわからない程度でしょう。 甘みは弱めで、しかもけっこうピリッときますね。 次に、お湯割りで。 米の風味とともに、麦のふんわりした香ばしさもかすかにわかります。 甘みは依然として弱く、ピリピリ感も残ります。 最後はいつも、ロックでいただくところです。 しかしこの風味でロック…

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《焼酎》146.極楽 25度 200ml

有限会社林酒造場 熊本県球磨郡湯前町3092 本格焼酎 原材料:米(国産)、米麹(国産米) アルコール分:25度 容量:200ml詰 (以上、ラベルより転記) 林酒造場さんの焼酎は、かつて極楽の105ml瓶(常圧蒸留)をいただいております。 今日いただくこの米焼酎も“極楽”ですが、こちらには常圧蒸留であることの表示がございませんでした。 ということは、減圧蒸留なのでしょうか? それではいただいてみたいと思います。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ試します。 米の風味がしっかりしております。 でも、焦げ臭さや重さはまったく感じません。 甘みはふんわり感じます。 それにけっこうピリッと来ますね。 次に、お湯割りで。 米の風味は薄まることなく、むしろふっくらしてまいりました。 甘みも残りますね。 ピリも少しだけ残るみたいです。 また、軽い苦みがほんの少しだけ出て、鋭さもかすかに感じます。 最後はロックで。 ピリピリは生と同じくらいはっきり。 苦みが少しはっきりしています。 米の風味も引き締まっておりますよ。 かなりキリッとしておりますが、その中でも甘みが頑張って残っているようです。 キリッと引き締まった、おいしい米焼酎でした。 焦げ臭さや重さをまったく感じなかったことから、これはおそらく減圧蒸留の焼酎でしょう。 それでも米の風味がしっ…

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《焼酎》144.松の泉 25度 360ml【翌日追記あり】

松の泉酒造合資会社 熊本県球磨郡あさぎり町上北169番地1 本格焼酎 アルコール分25度 原材料名 米・米こうじ 内容量 360ml詰 (以上、ラベルより転記) 松の泉酒造さんの米焼酎“松の泉”は、かつて200ml詰のものをいただいております。 今日いただくこれは二合詰(360ml)でした。 松の泉酒造さんは、内村光良さんのお母さんのご実家なんですってね。 あたしゃ“六角精児の呑み鉄本線・日本旅”で知りましたよ。 キャップがお猪口のようになった二合詰めのペットボトルは、熊本の米焼酎や鹿児島の芋焼酎でよく見かけます。 でもこれってさ、持ち歩きながら25度の焼酎を生で飲めってこと? 南九州の皆さんは、25度の焼酎を生で二合飲んでも平気でいられるほど、アルコールに強いのでしょうか? あたしゃそれほど強くはないので、飲み方を変えながら楽しんでみたいと思います。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。 米の風味に鋭さを感じます。 広がらず、舌の上にピンと乗っかってくるみたいです。 ピリピリ感は少しはっきりしています。 軽い苦みをかすかに感じます。 次に、ロックで。 米の風味がキリッと引き締まってきました。 それとともに、常圧蒸留の焼酎みたいな重さをかすかに感じます。 甘みは引きました。 ロックで出がちな苦みはそれほど感じません。 ピリピリ感はちょっと残るみたいです…

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《焼酎》143.華吟 200ml

合名会社 豊永酒造 熊本県球磨郡湯前町老神1873番地 本格焼酎 原材料:米(国産)、米(国産米) アルコール度数:25度 内容量:200ml (以上、ラベルより転記) 豊永酒造さんの焼酎は、かつて豊永蔵(とよながくら) 常圧蒸留 108mlをいただいております。 今日いただくこの米焼酎は、“(やわらか吟醸仕立て)”なんだってさ。 品質表示の2つめの“米”は、きっと“米麹”の誤植でしょうね。 それでは、“厳封”を解いていただいてみたいと思います。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。 米の風味がしっかりしておりますよ。 甘みもはっきりとわかります。 華やかさはほんのりです。 アルコール香はそれほどでもなく、ピリピリ感は弱めで口当たりが柔らかです。 これはロックでしょう! 華やかさが少し立ってまいりました。 米のうまみはそのまましっかりです。 ロックで出がちな苦みは、ちょっとだけですね。 後味がさっぱりしていて、軽めです。 最後は、お湯割りで試してみました。 これは米の風味にふんわり感が出てまいりましたよ。 甘みもしっかりとわかります。 苦みはなく、華やかさも引きますね。 後味はさっぱりしています。 米の風味が豊かで、クセがなくて飲みやすいおいしい米焼酎でした。 このクセのなさから推察するに、おそらく減圧蒸留の米焼酎でしょう。 でも…

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《焼酎》142.蔵の朔 180ml

合資会社高田酒造場 熊本県球磨郡あさぎり町深田東756 本格焼酎 原材料/米(国産)・米麹(国産米) アルコール分/25度 内容量/180ml (以上、ラベルより転記) 「明治三十五年(一九〇二)創業。日本三急流の一つ、球磨川の近くにある小さな蔵。焼酎はすべて手造りで、昔ながらの石蔵の麹室、カメ仕込みを受け継ぎ、こだわりの少量生産を守っている。」(※1)という高田酒造場さん。 なんでも、「酵母についても、新酒の「野生の花酵母」を取り入れているのは球磨焼酎の蔵の中でもここだけ。」(※1)なのだとか。 今日いただくこの米焼酎にも“つるばら酵母”なる花酵母を用いているとのとでしたが、それとともにこの米焼酎はなんと“常圧蒸留”でしたよ! 清酒の場合、花酵母を用いたお酒には華やかな香りを特徴とするものが多いように思います。 一方で常圧蒸留の米焼酎には加熱によって生成された物質の影響で焦げ臭さや重さが出るわけですよ。 華やかな香りと、焦げ臭さ・重さ。 果たしてこれらは両立(鼎立?)し得るのでしょうか? それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。 最初にアルコールの風味と共に、花っぽい香りを穏やかにほんのりと感じます。 一方で焦げ臭さはかなり弱めです。 米の風味もそれほど突出してはおりません。 甘みはあって、少しはっきりしています。 次に、ロックで…

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《焼酎》140.奥球磨櫻 25度 100ml

株式会社堤酒造 熊本県球磨郡あさぎり町岡原南390番地4 本格焼酎 100ml詰 アルコール分25度 原材料 米(国産)米麹(国産米) (以上、ラベルより転記) 「明治十一年(一八七八)、創業。平成十四年、堤酒造が蔵を受け継ぐ。」(※1)という堤酒造さん。 もともとは犬童酒造という名だったみたいですね。 今日いただくこの米焼酎“奥球磨櫻”ですが、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりました。 「清酒用の吟醸酵母(9号酵母)を使用し、じっくり低温発酵させました。優雅な香りと深い味わいの本格焼酎。」 低温発酵で香りを特徴とするということは、おそらく減圧蒸留の焼酎なのでしょう。 ということで、今日はロックに水をちょい足しでいただきます。 香りはわからないな。 かといって焦げ臭さがあるわけでもないので、これは減圧蒸留の焼酎でしょう。 米のうまみが鋭いね。 舌の上をピンと突いてきます。 それに甘みはひかえめで、ほとんど感じません。 苦みも少しだけあって、弱めながらにこれも鋭いですね。 かなりキリッと引き締まった、辛口米焼酎でした。 かなり引き締まった味わいでした。 それに甘くないので、ドライな口当たりでした。 これは食事と合う米焼酎だと思いますよ。 それも、甘めに炊いた煮物なんかと合うんじゃないかな。 (※1)球磨焼酎酒造組合編集『球磨焼酎-本格焼酎の源流から』p.197(20…

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《焼酎》139.秋の露 樽 25度 100ml

常楽酒造株式会社 熊本県球磨郡錦町一武2577-13 本格焼酎 原材料/米(国産)・米麹(国産米) アルコール分25度 内容量/100ml (以上、ラベルより転記) 今日は、“秋の露 樽”という名の球磨焼酎をいただきますよ。 “樽”ということは、おそらく樽で長期熟成された焼酎なのでしょう。 熟成焼酎をお湯割りにするとスースー感が際立ってしまうことがございましたので、今日は全量をロックでいただきますよ。 一口含むと、最初に熟成感がわかります。 ウィスキーみたいな風味があることから、これは樫樽で貯蔵されいるのではないでしょうか。 それでも風味に重さやクセはなく、後味はさっぱりしています。 そこへ米のうまみが来て、これは厚みを感じます。 苦みや雑味はなく、酸味も感じません。 熟成感しっかりなのにクセのない、おいしい米焼酎でした。 熟成感があるのにしつこくないのがうれしいところでした。 これはうまいね。 これに合わせたのは、わかさぎの佃煮。 2週間ほど前に佃島で入手したものの最後の残りでした。 これさ、まちがいなくばっちりだぜ! 川魚の風味を焼酎が和らげて、魚のおいしさを引き出してくれましたよ。 佃煮だけをかじった時とでは佃煮の風味がぜんぜんちがうよ! 焼酎も佃煮もおいしかったし、それに楽しかった。 これだから、この趣味はやめられないのですよ! あ、そういえば、 飲んでいる間だけ…

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《焼酎》138.樽神輿 105ml

株式会社福田酒造 熊本県人吉市西間下町137-2 本格焼酎 内容量 105ml 原材料 米・米麹 アルコール分25度 (以上、ラベルより転記) 熊本県人吉市で球磨焼酎を造る福田酒造さん。 かつて山河 特醸 105mlと、山河 200mlとをいただいております。 今日いただくこの“樽神輿(たるみこし)”も球磨焼酎(米焼酎)ですが、こちらは熟成焼酎なんだってさ。 かつて熟成焼酎をお湯割りにしたことで、スースー感が際立ってしまったことがございました。 そこで今日は、全量をロックでいただきます。 熟成感がしっかりしているものの、軽めで角やしつこさがありませんね。 その後で、米の風味もふんわりと感じます。 甘みもかすかにありますね。 苦みや雑味はまったくなく、スースー感もありません。 穏やかで軽めの熟成感を楽しめる、おいしい米焼酎でした。 ウィスキーみたいな風味ですが、こちらはかなり軽めでした。 米の風味もふんわりと感じて、球磨焼酎らしさがありました。 それに、焼酎にはロックにすると苦みが出るものが少なからずありましたが、これは苦みゼロでしたよ。 これ、うまいね。 人吉で地元の食べ物と合わせていただけば、よりいっそうおいしいことでしょうね。

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